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『社内プレゼンの資料作成術』前田鎌利

   この本は、職場の有志で行っている読書会で、毎月少しずつ読み進めています。
 きっかけは、ある後輩が、プレゼンの機会はもちろん、資料作りもあまりやったことがないので、何か勉強をしたいと思って見つけたものでした。
(…ところが後日、我が家の積読の山から未読のこの本が発見され、衝撃を受けたところです…)

 これまで第2章まで読んできているところです。
 
 もとは、ソフトバンクで社内プレゼンを行って多くの企画を通してきた著者が、そのノウハウをまとめたものです。なので、わが職場での資料作りや会議の考え方が大きく2点で違いがありました。

1 社内プレゼンは3分で終える
 著者は、ソフトバンクの孫正義社長へのプレゼンは1件3~5分で、簡潔で的を得たプレゼンができなければそれでアウトだったとのことで、そこで、スキルを磨き上げたとのことでした。
 さらに、意思決定までは15分(プレゼン3分、ディスカッション10分、意思決定2分)だそうです。
 決裁者に無駄な時間を使わせないこと、決裁より、それを決めて実行する方が重要だからとのことです。
 
 先日、次年度予算の目玉新規事業のプレゼンがあったのですが、その時は、プレゼン時間が15分との指定だったとのことで、まずここが違う、と話題になりました。
 会議などでも、大体資料説明で15分、議論40分の1時間コース、もめると2時間くらいなので大きく違うと思いました。わが社では、決定は迅速にする、というより、会議では、そうやって顔を合わせて議論することに重きを置いているのかなと思いました。

2 5~9枚のスライドでロジックを組み立てる
 3分ということはスライドの量も限られてきます。著者は、プレゼンの資料は「5~9枚」としています。なぜなら、人間か瞬間的に記憶できる情報の限界は7±2だからだそうです。
 資料の構成は、1表紙、2サマリー、3ブリッジスライド、4本編スライド(これが5~9枚)、5アペンディックス(別添資料)
 
 わが社の会議資料といえば、A4縦でびっしりワードで文字が敷き詰められています。パワーポイントも、ぎっしり文字や情報が入っており、ワードでもいいのでは?と思うことも(特に霞が関方面からくる資料)。
 著者としては、そのようなぎっしりした情報は、5アペンディックス(別添資料)に付けておく、とのことで、しゃべるのは、5~9枚で簡潔に、ということなのでしょう。
 まあ確かにその方が時間も限られている経営層には良いのかもしれません。

 ところで、先日のとある会議資料で、某課が、パワーポイントでわかりやすく要点をかいつまんだ資料を作っていました。もしかすると、この本を参考にしたのでしょうか?

 その他、①プレゼンはワンテーマに絞る、②根拠→結論を1セット、課題→原因→解決策→効果の順で説明、③2案の提案、④いきなりスライドを作り始めない、等、気になるワードがたくさんあるので、今後、みんなで読み進めるのが楽しみです。


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