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月から逃げてきて2022/02/19

平日は会社に行くのでメイクはするが、休日は家もしくは近所に出掛けるくらいなので、スッピンで過ごしている。

しかし、今日はメイクがとてもしたい気持ちになった。

平日はおしろいを顔にのせて、眉を描いて、まつ毛にクリアマスカラを付けて、唇に薬用リップを塗って終わりだ。(これメイクと呼べるのか……)

今日は特別な用事のときしか登場しないアイシャドウとアイライナー、マスカラで目の周りを華やかにした。

メイクをするのは苦手だが、しっかりメイクをすると、自然とテンションが上がるのがわかる。
特に今日はすごくテンションが上がった。
なぜなら、今日は奇跡と呼べるくらいアイメイクができたのだ。

いいじゃん、あたし!

アイメイクの次は、アイブローで眉を描いていく。
あたしが持っているペンシルタイプのアイブローと、同じメーカーでペンシルタイプのアイライナーは見た目が一緒だ。
裸眼0.1もない視力でその2本を見ると、見分けがつけない。

どっちだ……。
さっき手前にアイライナーをメイク道具を入れているガラス瓶に戻したから、その奥にあるのがアイブローだ。
そう思って、奥にあるアイブローだと思われるペンシルを手に取り、眉を描いた。

左眉を描いていくと、いつもより濃くなっているような気がした。

あれ!!??

ペンシルに書いてある商品名を確認すると、「アイライナー」と書かれていた。

ここまで上手にできていたのに……。

上がっていたテンションが一気に下がった。

メイクを落とすシートで濃くなった眉を、先にしたアイメイクも落とさないように拭き取った。

アクシデントはあったが、メイクは無事に完成した。
アイメイクをすると、自分が自分じゃないみたいで、鏡を見るたびに驚いてしまう。

メイクをしたあとは近所を散歩しながら、買い物や喫茶店でお茶をした。
いつもの休日が特別なものになった。

メイクが終わったあと、アイブローとアイライナーの見分けがつけるようにマスキングテープを貼っておいた。
もう次は濃い眉にはならない……はず。

最後まで読んでくださりありがとうございます。これからもワクワクドキドキウルウルする作品を作っていきます。作品が良かったら「スキ」を押していただけると、とても嬉しいです。次の更新もお楽しみに^^