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あちらのお客様からの二郎系/2023.11.17

仕事していると、近くにいた人たちがラーメンの話をしていた。
それを聞いていたら、すごくラーメンが食べたくなってしまった。

久しぶりに豚山のラーメンが食べたい。
今日の夕飯はそれにしよう。

仕事が終わって、あたしはラーメン豚山がある東京駅に向かった。
お店の前には、食券を買って席が空くのを待つ列が長くできていた。
女性のお客さんはあたしと、後から並んできた女性1人の2人だけだった。

長い列ができていたが、すぐに席に着くことができた。
着いた席の番号は4番だった。

席に着いてラーメンを待っていると、
「4番のミニラーメンのお客様。ニンニク入れますか?」
厨房に立つお兄さんが声をかけてきた。

「なしで。野菜少なめ、アブラで」
いつもならニンニクは入れるけど、今日はどっちかというとアブラをたくさん食べたかった。

コールして1分も経たないうちに、自分好みにカスタムされたラーメンが目の前に置かれた。
シャキシャキの野菜、柔らかくて分厚いチャーシュー、野菜に絡むアブラ、ワシワシの麺。
味変で、麺や野菜をつけ麺のように生卵に絡めて食べるのが、あたしはすごく好きだ。

すごくお腹が空いていたので、あっという間に食べ終えてしまった。
お店で一番量が少ないミニラーメンを食べたのに、お腹はいっぱいだ。

そろそろお店を出ようと、お冷を飲んでいると、
「4番の小ラーメンのお客様。ニンニク入れますか?」
と厨房から声を掛けられた。

最初は空耳かなと思い、無視した。

「4番さーん」
とあたしの視線に入るように、店員さんが手を振ってきた。

え、あたし!?
2杯目なんて頼んだ?
いや頼んでいないはずだけど……。

あたしはそのラーメンは違うことを言おうとしたら、店員さんがあたしの席にある空のどんぶりに気づいた。

「間違えました。失礼しました。〇〇! これどこの?」
とどこかに行ってしまった。

びっくりしたー。

誰かが、「4番のお客さんに、小ラーメンを」って、バーでよくあるシュチュエーションをしてきたのかな、と思った。

いやいや。
あたしがラーメン食べていたの見ていたなら、小ラーメンを彼女に、と注文するなんて、鬼すぎるでしょ……。

考えたら面白くなって、笑ってしまった。

でも小ラーメンって、あたしでも余裕なのかな?
今度食べるとき、ミニラーメンじゃなくて小ラーメンに挑戦しようかな。

次の楽しみを作って、お店をあとにした。

最後まで読んでくださりありがとうございます。これからもワクワクドキドキウルウルする作品を作っていきます。作品が良かったら「スキ」を押していただけると、とても嬉しいです。次の更新もお楽しみに^^