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英国ドラマ『ブラックミラー~メタルヘッド~』のネタバレ感想

最近NETFLIXの『ブラックミラー』を立て続けに何話か視聴した。

公式サイトはこちら≫
https://www.netflix.com/jp/title/70264888

ざっくりいうと近未来を舞台にした一話完結型のSFドラマだ。

昨日見たのはシーズン4の「メタルヘッド」。
シーズン4から見始めたのは面白いと力説してた人のツイートを見たからという理由。

この話はネタバレしても楽しめるので読んでも全然OK。ネタバレ部分はさして重要でもないので。

我が家のNETFLIXは初期設定が中国語になっているのだが、タイトルは「铁头」だった。そのまま「鉄の頭」。
日本語版はなんで安易にカタカナにしてしまうんだろうか…。

とそんな話は置いておいて、近未来の不気味な空気感が後味の悪さを残すも、意外性のあるストーリーと俳優陣の演技力でぐいぐい引き込まれてしまうこのシリーズ。

5話ほど見た中でも「メタルヘッド」はとりわけ怖く(「クロコダイル」もなかなかだったが)、夜眠れないかもしれないと思った(がしっかり寝た)。

全話見ていないので総括はできないが、風刺が効いていることもあるが、そんなに重いテーマも意味もさほどないので、気楽に観れる。(実は深い意味があったらすみませんだが)

さて「メタルヘッド」。

この話の中には人間含む動物を簡単に殺す恐ろしいロボットが登場する。それが「メタルヘッド」なわけだが、なぜそんなロボットができたのか、なんのためにあるのか細かいことは語られない。
さしあたり、機械化が進んでロボットが人間よりも強くなってしまったというような話なのだろうが、そこはこちらの想像に過ぎない。

ちなみにこの話は全編白黒で、それもまた怖さを引き立てる。

主人公の女性ベラと2人の男性は、あるものを盗もうとして倉庫に忍び込んだ。

「あの子はもう長くない」
「苦しまなくていいように」
「バッテリーなんかも盗めるかもしれない」
「妹とも約束した」

という会話から、甥っ子か姪っ子が病気で苦しんでいるので、それをまぎらわす何かを盗むのかと考えられるが、そのあたりの細かい事情は最後まで語られない



辺りは荒れ果てており、生き物はほとんどいない。「イヌのせいだ」と登場人物の一人が言う。

一人の男性は一台の車に忍び込み、パスワードの解除のようなことをしている。倉庫の電源を落とそうとしているのか。
しかしそれも結局なんだったのかよくわからない。

残った2人で倉庫に入り、数ある段ボールの中から目当てのものの商品番号を探していく。
ほどなくして目当てのものは見つかるが、と同時にロボット「メタルヘッド(イヌ)」に見つかってしまう。
「イヌ」は追跡チップを発射し、2人の身体に埋め込む。男性のほうはすぐにつかまり、あっという間に殺されてしまう。

パスワード解除(のようなこと)をやっていた男性もほどなくつかまり、首をぶっ飛ばされた。

そこからは残った女性と「イヌ」との手に汗握る攻防だ。

女性が木の上に逃げると、途中で片足を失った「イヌ」は登ってこれない。
しかも「イヌ」は太陽電池で動いているらしく、夜明け近くになると電源が切れた。その隙に女性は、追跡チップを自分の足から取り出し時間を稼ぐ。
途中、車のある一軒の大きな家を見つけ、車のキーを探そうと忍び込む。するとそこにも「イヌ」にやられたのか一体の死体が…。

その後、部屋で音楽が流れてしまい、「イヌ」に見つかる。どうやらチップがなくても音に反応するらしい。

ペンキをかけて(ペンキが何の効果があるのかも不明)時間を稼ぐが、再度追跡チップを発射されてしまったため、もう逃げられない。

女性はあきらめて自ら命を絶とうと首筋にナイフを当てる。

というところで倉庫の場面に切り替わる。

3人が盗もうとしたであろう段ボールが転がっており、その中にはたくさんのくまのぬいぐるみが…。

つまり3人が盗もうとしていたのは(病気の子供にあげるための?)くまのぬいぐるみだったのだ。

「苦しまなくていいように」
の意味が結局よくわからないが、何かあったんだろうと納得するより他ない。つまりその辺りはさして重要ではなく、とにかく息がつまる攻防戦が見ものなのだ。なんならネタバレしたってなんてことはない。
再視聴して「なぜぬいぐるみを…」と推理するのも楽しそうだ。答えはないのだが…。

とにかく手に汗握り48分間たっぷりと楽しめた。最近は韓国のドラマしか見ていなかったが、イギリスのドラマがこんなに面白いとは。

みんなどんな感想持っているんだろうとネットを見てみると、意外にも評価話低いようだった。

「意味が分からなすぎる」と。

それがいいのに!
確かに世の中には意味が分からないことを嫌う人は結構いる。でも私はそこが心地よかった。深いことを考えなくていいエンタメは最高。

「イヌ」の外観はどんな風なのか。実際に見てのお楽しみ。なかなか気持ち悪いです。

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