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2023年9月


2023/09/01
家から3分のところに肉の刺身が食べられるところを見つけた。
父親と同じ名前のひととデートをした。

2023/09/02
五反田の街
「いまのアタシたちってセックスアンドザシティみたいじゃない?」
「あんなにかっこよくないけどね、がはは」
女は集まると強い。
久しぶりに朝7時まで飲んだ。

2023/09/03
お見合いみたいな事をした。

2023/09/04
夜はイチジクの白和えとイチジクのパスタを作った。ふるさと納税で届いたイチジクはとても1人では食べきれないので全ての料理に消化した。
イチジクの複雑さと見た目と、聖書にもでてくる
すこしえっちで品があるようなイメージを愛している。

2023/09/05
パスタを作って食べた。
昔彼が、パスタを美味しく作ってくれたことを思い出した。

2023/09/06
ひとり10万くらいのお寿司を食べた。
本当に美味しいいくらはぷちぷち、じゃなくてぱちん!ぱつッ!ぷっちん!という具合に割れる。

2023/09/07
多分風邪をひいてしまい、声が出なくなった。
半年で売り上げを40倍にした女として内定者に紹介された。肩書だけ見たら大層な社会人だった。

2023/09/08
今日夜ご飯にエビチリをえらんだのは、彼がエビを好きだったから、このまま24歳の私の中にスッとおさまってくれたらいいなと思って、食べます。
内蔵系の海鮮、パクチー、生肉、ジビエ。
私の好物は彼は大抵苦手だった、私はエビを、もっと好きになった。

2023/09/09
飛行機は少しだけ本を読んですぐに寝てしまった。BLの漫画を最近よく読むようになった。
BL狂いの心理はとても面白い、まだ言語化できないけれど。

2023/09/10
阿寒湖のホテル、「鶴雅」に宿泊した。
ホテルはまひろからのプレゼントだった。

アイヌのお守りを購入した。
リスが木のみを持っているのはお願いごとをしているように見えるということからお願い事を叶えてくれる神様として扱われているらしい。
リスの木彫りのキーホルダーを購入した。まひろはウマ(仕事・金運)を購入していた。

2023/09/11
釧路は曇りの街だと知った。
曇りが多い街であることを少しフィンランドに重ねて羨ましくも思ったけど、ずっと曇りだと確かにすごく気持ちが沈んでしまう。

助手席でふわふわと何かを考える時間は、
安定を選んでこなかったわたしの人生のツケが、少し降りかかってきたような感じがする時間だった。周りはどんどん結婚していき、ワーホリをするには悩んでいる時間はおそらくあと一年くらいしか無いと気がついたら、途端に怖くなった。

今回は500キロもまひろに運転をさせてしまった。
帰りの車でいつも通りセンチになりながら
「まひろがいなかったらわたしこんなに安定した人生じゃなかったと思う」
などと口走り、安定を選ばない選択ばかりしてきたけれど、まひろだけはこの18年間安定してわたしのマブダチでいてくれていることを感謝した。
霧の中、今にも雨が降りそうな釧路。

2023/09/12
確実に風邪をひいている。

2023/09/13
有給明けの仕事の忙しさたるや。

2023/09/14
久しぶりにスタバを飲んだ。チョコレートフラペチーノのチョコレートチップ増量。お姉ちゃんが好きだったやつ。
どうしても最後、吸いきれないかたまりが残ってしまうのはなんなんだろう。

2023/09/15
昼にマックをたべた。

2023/09/16
お昼に鎌倉のふくみ、という和食のお店でご飯を食べた。
幸せだ、と何度も口にした。口にすることでまち針のようなものでこの気持ちをとどめて置けるような気がして何度も、瓶ビールを美しい切り子の小さなグラスから口に注ぐ度に、ああ幸せだと、声に出した。

2023/09/17
暑すぎて軽く熱中症になった。もう9月ですのに。
お昼に食べたお蕎麦は、古民家を改装した素敵な由比ヶ浜にある老舗だった。
顎関節症により蕎麦すら噛むのが辛かった。熱中症で若干朦朧としながら食べた。オクラの天ぷらも美味しかった。

2023/09/18
もう会わないつもりの彼から連絡が来た。
「今から家に行ってもいい?」
良いわけがない。
関係性に何も言及せずにわたしから一方的に別れを決めたことを少しだけ後悔した。誕生日も連絡をよこさず、1ヶ月音沙汰がなかったのに会えるほどわたしの頭は沸いていない。もうちゃんと冷めたあとなのだ。

三連休が来るたび、もう2度と会社に行けないんじゃないかとそわそわする。このまま眠って起きたら昼過ぎなんじゃないかとか考える。
この不安感さえなければ、わたしは三連休のことを大好きでいられるのに。

2023/09/19
風邪が完全に治らない。
病気の治りも遅くなるのが20代後半戦。

2023/09/21
会社の先輩と飲んだ。チンピラみたいな見た目をしているくせに謙虚で、その上にリストのクラシックを聞くというギャップでイチコロだった。
それなのに中身は本当にかっこいいビジネスアスリートだった。
教えてもらったばかりの中目黒の店で白霧島の水割りを延々と飲んだ。

2023/09/22
わがままな自分に安堵する瞬間がどこかにある。
甘えることのうれしさや難しさについて。

2023/09/23
fashion passed style remains
流行は過ぎ去るがスタイルは永遠である。
イヴ・サンローランの展示を見た。わたしも、目先の流行から完全に解放された世界に行きたい。
ファッションデザイナーは時として衣類や布に多大な期待をしているしそれをエンパワーしている大きなインパクトをはらんでいる気がする。
衣類は可愛いしかっこいいけれど、それでも自信は持てないよ。洋服に自分の個性や魂を乗せて息ができるようになればもっと人生は楽しい気がする。そんなことを思いながら、美しい芸術のようなファッションスタイルたちに目を滑らせた。

2023/09/24
仕事である程度いろんなことを任されて、部下をつけてもらえたりすると、自分がやる仕事は限りなく少なくなる。それは責任があったり、どうしても自分しかできないことなんだけど。
でもわたしはまだ3年目だから、別にわたしの代わりなんてたくさんいるし、逆に言えばわたしの部下とわたしの距離と実力がとても近い。
いろいろなことを人に任せていると自分の人生がグラグラになる瞬間がある。

自分の人生は誰かに頼めないのに、なんとなく後回しにして、細かいタスクや機微を疎かにしている瞬間が必ずある。偉くなることの、弊害かもしれない、

2023/09/25
やっと給料日。
残高48円だったので極貧生活から抜け出しました。

2023/09/26
咳が止まらない。本当に風邪が治らない。
じゃがりこの細いやつを買った。じゃがりこ信者からするとこんなもの…!と思っていたが味は一緒で美味しいし普通の太いじゃがりこに比べてなかなか無くならないので本当にハッピー。
もっと早く試すべきだった。

2023/09/27
チームで飲んだ。
チーム替えをしたので厳密にはもうチームではないのだけど、半年間一緒にいたメンバーはどうしても越えた感情があった。
この前学生時代のノートを見返したら、「楽しい"チーム"で働きたい」というのが私の社会人の目標になっていて、それを叶えてくれたのはこのメンバーだなあと思いながら、ワインボトルを開ける。水曜夜。

2023/09/28
月の話をされたくらいで、好きになってしまう。
明日は満月らしいよ、の一言で頭から塗り替えられてしまう。
ヌードを始めた理由など、なんでもいいじゃないか。

2023/09/29
中目黒に美味しいお蕎麦居酒屋を見つける。
風邪は治らない。

2023/09/30
夜中、どうしてもパソコンを見なければならずベッドでパソコンを開いて数値を出して張り付いていた。
23:36肝心なところで眠くなってうとうとして、意識が飛びかけた時に電話が来て
「あやのさん!達成してます!9月目標!」と元気よく年上のチームメンバーが教えてくれた。
夕方から絶対に達成するためにPC片手に全ての家事をこなしていたので達成は流石にできるだろうと思っていたのだけど
こうやって言葉をくれて、一緒のものを見つめている感覚に本当に温かくなった。
ありがとう。

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