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2023年8月

2023/08/01
湯船に浸かったら全部良くなった。
湯船すごい。

2023/08/02
ハーゲンダッツバニラの高級版が出ていると、誰かと一緒にひとつを分け合って食べたいななんて思う。あの濃厚なバニラは人と分け合うくらいで丁度いい。

2023/08/03
毎日湯船に浸かって、夜も自炊しているのですが、恐ろしく調子がいい。
夜飲みにいかずに家に帰るだけでこんなにいいことがある。
ホルモンバランス的にも調子のいい時期で、大変良い。ずっとこのままが続けばいいのに。

2023/08/04
実力で黙らせることが出来るなら絶対そっちの方が良いんだけど、
気に入られちゃった方が楽だし、それを迎合って言うんならそういう一面があったっていいじゃない上手にやれるなら。
チームのみんなで食べたふぐ、美味しかった。見合わないと思われるような存在にはなりたくないけど不安が限界値を突破している。

2023/08/05
ひらがなで書くとかわいいにしにっぽり。

2023/08/06
ネイルを可愛くした。海に行くので海の色。

「大人になって別れるって、その人を自分の人生から削除するってことですよね」

この日、私が頑張っていることやわたしのことについて、たくさん3年にわたって肯定していてくれたけれど、俺はお前のものだよ、恋人だよ、とはただの一度も言ってくれなかった人を、わたしの人生から削除しようと決めた。

2023/08/07
タトゥー入れたい気持ちがまた出てきた。

2023/08/08
火事に巻き込まれる夢を定期的に見る。

2023/08/09
ハチワレのTシャツを着ている人を朝から2人も見た。
先生になりたい、と言っている人がいた。私は先生にも生徒にもなりたいわけではないんだなと気が付かされた。

2023/08/10
昇格した。
自分のキャリアについて考えることは毎年多くなってきた。
周りの人もあたたかくてだいすきになった、穏やかな上司に後輩について相談したら「俺がそいつを埋めようか?」と言ってくれたのもなんだか嬉しかった。
嬉しいことだけじゃないけれど、嬉しいを数えて生きていく。

2023/08/12
帰ってきた。
おばあちゃんの手縫いのアザミの浴衣を着た。
「独立」「厳格」「触れないで」
こういう時にすぐ花言葉を調べる厨二病の名残。
手縫いの浴衣なんて、わたしが作ることはきっとない。大事に着よう、できるかわからないけど、子供にも着せよう。

2023/08/13
母親と妹とお風呂に行った。
Iカップの妹のおっぱいの重さについて4回くらい議論した。

2023/08/14
田舎にしかない時間の流れ方を感じながら見る台風の雨。

2023/08/15
ゆっくりゆっくり、お盆の終わりを感じた。
23時には就寝して、健康な日だった。

2023/08/16
仕事再開。この漠然とした不安はなんだろう。わたしは何にどうしようと思っているんだろう。
誰かに解いてほしい。

2023/08/17
お寿司を食べた。
社内政治や媚びるスタイルについて考えた。
迎合が悪いとは思わないけれど、迎合だけすることが正義だとは思えない。

2023/08/18
神津島に着いた。
前日飲みすぎたけどなんとか起きて、サイコーの海を過ごした。
真っ暗な島の中を歩いて、今までにみたことないくらいの星空を見た。

2023/08/19
朝から海に入って、ほぼプライベートビーチの海を堪能した。

3年間、週一で会ってた人がいる。
友達にもたくさん紹介してくれたしご飯を作ってくれたりわたしの相談を聞いてくれたりたくさん愛してくれた。
だけど、紹介する時はいつも名前で、彼女ですとか、俺の好きな子とかそういう紹介の仕方じゃなかった。
彼の描く未来に私がいないことを確信した。
悲しいけどもう会わない。
私は私を“恋人”と呼んでくれる人と幸せになる。
人のいない最高の海、満点の星空、美味しい海鮮。確実にいままででいちばんの国内旅行だった。最高の最後だったと言えるだろう。

2023/08/20
お昼、大学時代の唯一の大好きな先輩にあった。
「人と付き合うって、結局信頼してやっていけるかどうかだよね」
「あやのちゃんは、自分を大切にしてくれる人と絶対一緒になれるよ」
そう言ってもらえたら、本当にそうなる気がする。強くそう思って生きる。

午後の撮影の時、私の目をファインダー越しに見ながら「見透かされているみたい」と言われた。
私は何も見ていない。自分のことしか見えてないよ。

2023/08/21
マックのガーリックシュリンプ食べた。

2023/08/22
自分でこんなに世界を広げてきたのに、広くなった世界で1人寂しい気持ちになる。
妹が私に送る母のペディキュアの動画、実家の平穏、それが全てだったのに。

2023/08/23
ワーキングホリデーに行くことを固く固く決心した。
生卵の黄身が乗ったイクラ丼は美味しかった。
いくら一粒一粒を黄身が包んで、まろやかで、美味しかった。

2023/08/24
「あたし、田舎から出てきたからあやのさんの世界が広くて本当に楽しい」
浅草のストリップ劇場の話をしただけでキラキラしてわたしに赤星を注ぐ後輩。

2023/08/25
最後まで性愛を不純ではない愛情だと勘違いできたらよかった。

ほんとうに?

2023/08/26
舞浜にあるスパに一日中滞在した。サウナは6回も入った。「いまの彼氏は結婚を考えられるんだ」と言う幼馴染の言葉を聞きながらインフィニティチェアで整った。

2023/08/27
人の文章を読むとずるいな、と思うようになった。でも、何がずるいかわからない。
こんなに素敵な文章を書けるなんてずるい、文章を書く時間を確保できるような生活でずるい、しっかりと言葉を食べてくれる読み手に見つけられてずるい。
上手い人の文章は美味い。私小説やエッセーが不幸自慢ではないことはわかっているけど、不幸は調理の仕方によっては絶品になる。しかも、簡単に話せないような不幸を経験している人ほどしっかりと料理に昇華させる根気と胆力がある。それもずるい。
ただ生き急いだだけの私の不幸など、B級グルメにしかならないと百も承知で、いつか誰かに食べてもらいたい。そんなふうに思いながら、人の料理ばかり食べている。

2023/08/28
幸せになって欲しい、と何度も言われた。
そうやって言ってくれるだけで幸せだった。
「セックスしないのに飲みに行く女の子なんてお前くらいだよ」
わたしは多分、全員の特別になりたいという強欲を抱えながら生きている。

この日は少し飲みすぎた、大丈夫だわたし、あの人がいなくても生きていけると強く思いながら深夜、外の路地で蕎麦を啜った。

2023/08/29
二日酔いでまるで仕事にならなかった。
いつからかお酒を飲みすぎるとお腹を壊すようになった。

2023/08/30
生肉は美味しい。ごま油のたくさん乗ったレバテキは最高の味がした。
社会人はいろんな我慢をして、耐え忍ぶしかないのかもしれない、でもわたしだって甘えたい。
最近は部屋の掃除もせず、自分を甘やかすことすらできていない。

2023/08/31
妹が17歳になったらしい。
もうすっかり秋の風が吹いているのに8月のカレンダーというだけで夏を感じさせる。

この8月にいろんなものを置いていく。
「あの人がいなくても生きていけたんだ」
と呟いたら
「そういうのは角質だよ。あるときは自分の一部のように感じてるけど、取ってみると自分でも何でもない上に必要のないものだった、みたいなことしょっちゅうあって、それをわたしは角質とよんでる」
とそう言われた。

角質が落ちるときは、人が綺麗になるときだと思う。

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