カイゲンファーマの商品開発を担当している和食大好き佐藤です。
今回はサプリメント開発時の味付けの苦労に関する裏話を少し。

料理の苦労

味付けって大変

作った料理をおいしいと言って食べてもらえた。
食卓に並べた料理を全て食べてもらえた。
そんなとき、すごくうれしいですよね。
うれしいけれど、そもそも毎日作るっていうこと自体がすごく大変なことは、なかなかわかってもらえないですよね。

それに、おいしいと言われるのは濃い味かもしれないけれど、毎日食べるものだからこそ、健康を考えて控えめな味にしたい。
料理の味付けのとき、実は、美味しさだけじゃなく、健康のことも・・・いや、よく考えるとむしろ健康の方をメインにして、味付けを考えてくれていますよね？

市販のお出汁は美味しいけれど、なんだか味付けがワンパターンになってしまう。
1食だけのお料理ならそれでも良いのだけれど、そこをなんとか工夫して、健康を気にかけて毎日食べ続けられるお料理を作りたい。

味付けの苦労って、なかなかわかってもらえないですよね。
1食に込める美味しさと、毎日続けられる美味しさは、全くの別物。
健康のためには毎日続けてもらいたい。
続けてもらいたいからこそ、そのときだけの味がすべてじゃない。

その想いはサプリメント開発でも同じです！

サプリメント開発の苦労

サプリメントも味付けが大変

健康サプリメントだからこそずっと続けられる味にすべきだと思うのです！

じゃぁ、どんな味が続けられる味なのだろう。
これがかなりの難題でした。

というのも、題材とするのはきのこのエキスを濃縮した顆粒タイプのサプリメント。
きのこの素材を活かし、かつ毎日でも飽きない味付けとは何か・・・

真っ先に思い浮かぶのは、きのこの風味を活かした「きのこスープ味」や「土瓶蒸し味」。
実際に「土瓶蒸し味」を試作してみると、これがまた美味しいのなんの！

しかしそれは、1食に込める美味しさであって、毎日続けられる美味しさではありませんでした。
じゃぁ、多くの人が毎日続けられる美味しさって何だろう？
と考えたとき、その答えは、それぞれの家庭の食卓にある！
という結論に至りました。

ん？どういうこと？

最高の味は既に食卓にある？！

我々はまず、サプリメントの考え方を大きく変え、ご飯と一緒に摂ることにしました。
そのためには、こちらが味を提供するのではなく、各家庭で既に受け入れられている味を邪魔しない味付けのサプリメントに仕立てる必要があります。
サプリメントがメインではなく、毎日苦労して作ってくれているその料理を引き立てることこそ、毎日続けられる美味しさだ、と気づいたのです。

では、料理の邪魔をせず引き立てるものは何か？

料理を引き立てるのは香り

皆さんは、鼻をつまんで料理を食べると美味しさがわからなくなった経験はありませんか？
食べる前から香りだけで「美味しそう」と感じたことはありませんか？
そうです、味付けを変えずとも、「香り」をちょい足しすることで料理を「美味しく」することができそうです！

香りはするけど味がほとんど変化しない不思議な「プレーン風味」の顆粒だし。
題材のきのこは、香り高いきのことして知られることから、料理にきのこの香りをほのかにプラスし、味は変えない顆粒だし。

こうして、隠し味ならぬ隠し香りで、いつもの料理にちょい足しすることで、顆粒だしとして食事に混ぜて摂ることができる商品が完成しました。

サプリメントの概念を覆した、発想力に関する裏話でした。

ではまた！

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