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#008 放っておいたら逆上がりができるようになった話。

息子が逆上がりをできるようになりました。
放っておいたらできるようになっていたので、驚きました。
そこから学んだことがありました。


遊びだから夢中になる。

息子が逆上がりの練習を始めたのは半年くらい前。
小学校教諭である私は、体育の授業で逆上がりの技を指導したこともあり、技のポイントはわかっていました。
「肘を曲げて。」「おへそと鉄棒をくっつけて。」「あと、3回やってみよう。」と、声をかけたり、補助をしたりしていました。
「逆上がりができるようになったら、自信につながるはず。」「鉄棒が好きになれば、もっと色んな技にも挑戦したくなるはず。」そんなことを考えていました。
でも、息子は数回やると、鉄棒から離れて、他の遊びをしに行くのでした。

今思えば、私の声かけによって、【遊び】が【強いられるもの】に変わってしまっていたのかもしれません。
もともとは逆上がりに挑戦して遊んでいたのに、できるようにならなければいけない、練習しないといけないといった課題に変わってしまった。
楽しかった遊びでも、他者から強制されたら、それはもう遊びとして楽しめなくなってしまいます。

自分で決める。

子どもが遊んでいるとき、夢中になって学んでいるとき、よかれと思って、ついつい声をかけてしまう。
アドバイスのつもりで子どもの世界に入り込み、ペースを変化させてしまう。
相手との距離を保つことが大切。
やるかやらないか、どんなペースでやるかは本人が決めることで、教える側が決めることではないです。
(今回は勝手に教える側になってしまっていました。反省。)

感情に寄り添う。

「逆上がりができたから、見て。」
息子に声をかけられたので、見に行くと、びっくり、本当にできるようになっていました。
「おぉーすごい。できているじゃん。すごいなぁ。よかったね。」と、驚きと共感の言葉を伝えました。
ビデオで撮って、家族にも動画を共有し、届いたメッセージ(「スゴイ」)も息子に伝えました。
できるようになったのが嬉しいようで、その後も毎日披露してくれています。
空中逆上がりの動画をちらっと見せたら、練習に取り組むようになりました。
できるようになった、嬉しい感情に共感し、寄り添ったことで、挑戦意欲が増大したように感じます。

まとめ

親と子ども、教師と子どもたち、どちらの関係性においても、教えるところと任せるところの区別が大切だと感じました。
冒頭に放っておいたらできるようになったと書きましたが、今回の場合は放っておいたからできるようになり、逆上がりができるようになった後も楽しんで遊んでいるのかもしれません。
大切なことは子どもが教えてくれます。

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