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ミノタウロス着ぐるみリョナ

個人からの依頼は珍しい。
着ぐるみアクターのプロとしてやっているが、正直フェチな気持ちはある。
なので、口コミで着ぐるみフェチの人からの依頼を受けるのは楽しいしいい刺激になっている。

今日は何回かフェチ動画撮影を依頼してくれた人の仕事だ。
この人はモンスターが傷ついて苦しむのが好きだそうで、今回もきっとそういう依頼であろう。

集合場所の撮影地についた。
殺風景な地下室で、不気味にさがでるようにわざと汚してあった。

驚いたのは、依頼者の他に10人くらいの人がいたことだ。
共演者かと聞いたら、笑われた。
みなさんスポンサーの人たちということで、今回の撮影を見学しに来たらしい。
前回のものが好評だったのかと、少しうれしかった。

依頼者と打ち合わせを済ませて、着ぐるみの着付けに入った。
リアル系のミノタウロスの着ぐるみだ。
筋骨隆々で上半身はかなり盛ってある。
腕は2回り以上太くなったし、胸板も厚い。
肩から上も強く見えるように造形してあり、ミノタウロスの顔は完全に僕の頭の上で、鎖骨のあたりから見えている。
この上に鎧とか腰布をつけて着付け完了だ。

撮影場所にミノタウロスが現れると歓声が上がった。
スポンサーたちに期待されているのがわかる。
ミノタウロスに鎖を首に巻き、手枷で両手を拘束し、足枷もはめて鉄球につなげて準備完了だ。

撮影開始。
依頼者が扮した処刑人が鎖を引っ張ってミノタウロスを連れてくる。
ミノタウロスは手枷を壊そうとするができない。
処刑人はミノタウロスの膝裏を蹴って跪かせると、首の鎖を引っ張って無理矢理石造りの台の上にミノタウロスの首を固定した。

ミノタウロスは何が起こるか察したのか、さっきよりも大きく暴れるが拘束をふりほどけない。

処刑人は近くに置いてある背の丈ほどもある大きな斧を手に取ると、ゆっくりと持ちあげてミノタウロスの頸に振り下ろした。

どんとミノタウロスの頭部が地面に落ちる。
少し遅れて処刑人だった依頼者が送液ポンプのスイッチを入れてくれた。
血のりがミノタウロスの頸の断面から吹き出した。

撮影中なので歓声こそ上がらないが、スポンサーたちが盛り上がっているのは伝わった。

ミノタウロスは頭を失ったので首の拘束がとけて、立ち上がってもがき出した。
手枷を引きちぎって、苦しそうに胸のあたりをかきむしって、むちゃくちゃに歩き回る。
やがて、自分の頭部を踏んづけて仰向けに転んでしまった。

ミノタウロスは倒れながらも弱々しく手足をかきながら痙攣をはじめた。
断面からもまだチョロチョロと血のりが出ている。
やがて痙攣もおさまりミノタウロスは完全事切れ、血のりが断面から少し流れ出てるだけになって撮影終了。

その瞬間、興奮してお互い喋ったり拍手しながらスポンサーたちが集まってきた。
起き上がるタイミングを逸してしまった。
上から見下されてるので、みなさんがちがちに勃起しているのがよくわかった。

やがて誰かがミノタウロスを触っていいかと聞いてくるが、死体なので無視していると胸のあたりを触られた。
するとみんな触りたかったのだろう、腕や足や色んな場所を触られだした。

誰かがふと頸の断面に触れたのがわかったので、ビクンと身体を大きく仰け反らせた。
サービスと思ってやったが、それが皆さんに火をつけてしまった。

その後は、ミノタウロスの死体の色んなところ触って反応をみる遊びや、死体を抱きかかえて股間をこすりつけたり収集がつかなくなってしまった。
見かねた依頼者が助け舟を出してくれて、皆さん断頭台の前にミノタウロスの死体を置いて一緒に集合写真を撮って満足してもらった。

スポンサーたちが帰ったあと、ようやく死体の演技から開放されて立ち上がった首なしミノタウロスに、依頼者が平謝りしてきた。
参ったけど仕方がない大丈夫だと答えるが、依頼者は気がすまないという。
それなら、1シーンよかったら追加で撮影してくれないかと持ちかけてみた。

後日、スポンサーたちに送られた、ミノタウロスの斬首処刑映像にはオマケ映像がついてきた。

うつ伏せで倒れているミノタウロスの死体を処刑人が足で蹴って裏返すと、ミノタウロスの腰布の裏に生殖器があるのが映る。
処刑人は生殖器を手でしごきはじめる。
生殖器はミノタウロスの身体からするとやけに小さく肌色だ。
ミノタウロスは完全に死んでいてリアクションはない。
やがて、ミノタウロスの死体が少しだけくねっと動いたかと思うと、射精した。
あまり派手でない量の精液が出て、転がっているミノタウロスの頭に少しだけかかった。

そこで映像は終わった。



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