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シャルロット・オレンジ その華麗、複雑につきー

ラナンキュラスといえば、シンプルにこんなイメージだったり、

ラナンキュラス

はたまた個性的なこんなラナンキュラスも。

ラナンキュラス2

主役にも、脇役にも万能なラナンキュラス。

今回は主役級のラナンキュラスに出会いました。

シャルロットオレンジと申します。

ラナンキュラス3

直径12センチの大輪です。

なんともゴージャスで手に取らずにはいられない一輪。

シャルロット(Charlotte)は、フランス語圏で「女性的でかわいい」イメージの女性名です。

洋菓子の名称にも使われています。

オレンジの香りがするこんなスイーツがあったら素敵ですね。

ラナンキュラス7

様々な花の特徴をぎゅぎゅっと詰め込んだような一輪です。

複雑な花びらの構成を見つめていくと、一つの花と思えないほど。

アネモネ咲きという種類です。

でもアネモネではありません。

ラナンキュラス5

五感で楽しめない!?

見つめると、

筆で「かすれ」が描かれているような花びらの美しさに心が奪われます。

ラナンキュラス6

アネモネとの見分け方は、この萼(がく:花を支えている緑の部分のこと)です。

ふわふわした大輪の花を支えている萼は、意外とガサガサして固いです。

アネモネの花の裏側は、花のすぐ下にもしゃもしゃっとした葉が付いています。

花びらの裏表のデザインが違うことも、複雑さを感じさせてくれる要因です。

ラナンキュラス4

花びらを触るとかすかにしっとりして、すべすべしています。

香りは鼻を近づけるとほのかに甘い香り

舌で楽しむのは危険

お次は味わってみます。

ここは洋菓子のようにはいきません。

ラナンキュラス10

こんなに愛らしく可憐なラナンキュラスですが、毒があります

ラナンキュラスはキンポウゲ科です。

キンポウゲ科のほとんどは、多かれ少なかれ毒を含んでいます。

食べるとひどい腹痛に襲われるというので、人体実験はやめておきます。

急に可憐な花にだまされた!という気持ちになりますが、

「綺麗な花には、毒がある」でした。

複雑であることは美しい

食すことはできなくても、見応えはたっぷり!

シャルロットオレンジの横を通る自分が思わずにんまり笑顔になっているのを実感しました。

帯、扇、フック、色々なものに似た形の花びらで人を笑顔にしてくれます。

まるで、あれこれと芸を披露して人を楽しませてくれる大道芸人さん。

人を笑顔にするために、色々な芸を仕込むあの人。

いつも有難う。

密かな感謝をシャルロットオレンジに託して。




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