カイカトカイガ

華道家と絵描きです。二人とも「花」と「旅」が大好きです。「地球」、「科学」、「歴史」を…

カイカトカイガ

華道家と絵描きです。二人とも「花」と「旅」が大好きです。「地球」、「科学」、「歴史」を知ることも華道と絵画には必要なので、ときどき記事にします。

最近の記事

シイタケの傘がひらくまで…

スーパーに行けばいつでも売っているキノコ。 その昔は、一般の人はたべられなかった高価な品だったそう。 王様も絶賛したキノコ。我が家で栽培しちゃいました。 箱を空けると、 菌床(国産広葉樹オガ) 栽培ケースが入っています。(ケース付き、2,180円) 浸水させます。 一日目。すでに沢山出てきています。ちょっと気持ち悪い見た目です。 2日目。一日一回の霧吹きでこんなに成長してくれます。 育てる場所は、適度な水分を保つため日陰に置きます。 3日目から4日目は、に

    • シャルロット・オレンジ その華麗、複雑につきー

      ラナンキュラスといえば、シンプルにこんなイメージだったり、 はたまた個性的なこんなラナンキュラスも。 主役にも、脇役にも万能なラナンキュラス。 今回は主役級のラナンキュラスに出会いました。 シャルロットオレンジと申します。 直径12センチの大輪です。 なんともゴージャスで手に取らずにはいられない一輪。 シャルロット(Charlotte)は、フランス語圏で「女性的でかわいい」イメージの女性名です。 洋菓子の名称にも使われています。 オレンジの香りがするこんなス

      • 初めてのポワレ 桜チャレンジ

        桜の塩漬け。 作ったあと、何と一緒に食べるとおいしいのかなぁ。。。 と悩んでいると、兄からアイディアを頂きました。 鯛のポワレと合わせたらどうか? ぽわれ? フランス料理における調理法のひとつですね~。 ポワレはフライパンの意味なんだそうな。 フライパンを強火で熱して、表面をカリッと中身をふんわりしっとりした感触に焼き上げる手法だそうです。 ということで、いざチャレンジ! 用意するもの・鯛の切り身  ・塩 ・オリーブオイル 適量 ・桜の塩漬け ・付け

        • 散っても漬けても春の風 啓翁桜

          寒い日が続くと、春が恋しくなります。 一足先に春を楽しむなら、啓翁桜(けいおうざくら)です。 花の区分は、バラ科スモモ属・寒緋桜(かんひざくら)群です。読んで字のごとし、寒い時期に緋色(薄い赤色)の花をつけます。 蕾だと色が濃く、開花すると淡い色に染まります。 珍しい名前ですが、この桜を作った良永「啓」太郎さんの名前と、お「爺」さんという字から出来ています。 アマリリスと共に生けてみました。 蕾の時点では、もう少し小ぶりの花と共に生けていたのですが、開花すると華や

        シイタケの傘がひらくまで…

          枯れても輝く美しさ アマリリス・グランディーバ

          花選びは、蕾を買うのがおすすめです。 そうした花探しも、花屋の楽しみ方です。 でも、今回は少し枯れかけているアマリリスを購入しました。 アマリリス・グランディーバと申します。 少しくたびれていてごめんなさい。 今回は、年始の花屋に潜入(買い出し)し、いつも通りに花の鮮度などを観察。それからどんな風に生けるか考え始めていました。 アマリリスが、赤・橙・白と店内をいつも以上に華やかに演出している。 スタッフの方に少しお勧めをきいてみると、、、 なんと!店内には何も

          枯れても輝く美しさ アマリリス・グランディーバ

          ただ「待つ」という愛し方 キュート

          春を先取りするような色に、つい手が伸びてしまいました。 アルストロメリアと申します。 アンドロメダ、アリストテレス、アレクサンドリアに並ぶぐらいカッコいい名前です。 由来は、スウェーデンの植物学者アルストロレーマーさんです。 アルストロメリアの原種は、南米アンデス地方。 ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリの7カ国にまたがるアンデス山脈に咲いています。 多くの人たちに愛される花です。 アルストロメリアは約100種類あるといわれ

          ただ「待つ」という愛し方 キュート

          厳しい環境で生きる スターリンジア

          厳しい環境では、強いものだけが生き残る。 それは真実でしょうか。 またじっくり観察したい花に出会ってしまいました。 かすみ草?!カスミソウは100種類以上あるので、もしかして新種に出会えたのでは! 少し興奮気味に近づきました。 「んん?カスミソウ?」花に向かって呟いていると、 すかさずスタッフの方が、「スターリンジアっていう花なんですー」 「半分ドライなんですよー」と説明してくれました。 「半分、ドライ」とは??? 乾く大地で西オーストラリアの砂や小石がある

          厳しい環境で生きる スターリンジア

          防空壕と手すり 平穏な日常を守るもの

          昨日、初めてコンクリートを打ちました。 手摺(てすり)をおばあちゃんの家に付けます。 まずは穴掘り。深さ30cmほど掘るだけなんですが、けっこう大変です。 横では、「私は防空壕を掘った!」と豪語するお祖母ちゃん。現代人にとって、あまりに聞きなれない単語に、比較対象とはなりませんでした。 お祖母ちゃんは、長女です。 責任をもって命がけの穴掘りをしている間、妹たちは料理の手伝いをしていました。料理は妹の方が上手なんだそうです。 初めてでも出来るコンクリートさて、手すり

          防空壕と手すり 平穏な日常を守るもの

          カリブ旅#2 天国のケイマン諸島

          中米のカリブ海に、イギリスがあります。 イギリスの海外領土・ケイマン諸島と言われる島です。 ケイマン島へはマイアミやキューバなどから行くことが出来ます。 ケイマンエアウェイズという地元の飛行機会社を利用します。 もう、、、景色が最高です。 税金の天国ケイマン諸島というと、タックスヘイブンのイメージがあります。 タックスヘイブンは、パナマ文書などで日本でも有名になりました。 ただし、観光目的で行く場合は全く恩恵はありません。 カリブ海の中でも物価の高いエリアです

          カリブ旅#2 天国のケイマン諸島

          カリブ旅#1 メキシコ・カンクーン

          カリブ海が大好きです。 初めてのカリブ海は、15年前に行ったメキシコのカンクーンでした。 朝焼から最高です。 朝は、カモメが沢山飛んでいます。だんだんとターコイズブルーが姿を現していきます。 お昼の海は、またさらに美しいです。 街を安く散策するにはバスがお勧めです。 カンクーンは観光地です。 道路はキレイなので、レンタカーなどでもゆっくり回れるかもしれませんが、あまり大きな街ではないので、バスで十分だと思います。 カンクーンはキューバに一番近いメキシコです。

          カリブ旅#1 メキシコ・カンクーン

          隠された羽 プルモサス

          南アフリカ原産のプルモサス。 ラテン語のplūmaが語源です。羽毛(うもう)という意味です。 なんで羽毛なのか理解しがたい見た目です。 触ると、栗の皮のように固いです。 しかし、しばらく観察していると、チョロチョロっと鳥の毛のようなものが出てきました。 羽毛の花!!蕾のように思っていたところが、ロボットのようにどんどん開いていきます。 すると、中から羽毛が沢山出てきます!! 本当の姿は、第一印象では分からないものです。 よく相手と向き合ってこそ、真の姿が見えて

          隠された羽 プルモサス

          ハリケーン・イルマの思い出 & 2020年の異常気象

          サン・マルタン島で、1ヶ月ほど休暇を取ろうと計画をしていました。 自分へのご褒美です。 飛行機が真上を通り過ぎるビーチが有名です。 しかし、その休暇は実現しませんでした。 2017年9月初旬。 最大風速は約81m/s「ハリケーン・イルマ」です。 超大型のカテゴリー5最低気圧914hPa、カテゴリー5のハリケーンが、カリブ海に浮かぶ島々を襲いました。 飛行機のキャンセルの連絡が入りました。 YouTubeに、サン・マルタン空港が壊滅的な被害を受ける動画がアップさ

          ハリケーン・イルマの思い出 & 2020年の異常気象

          エダモノを生ける 赤芽柳

          ケダモノではありません。枝物(エダモノ)です。 ダジャレではありません。 脇役かと思いきや、枝物は生花ではメインともいえます。むしろ、花があしらい(脇役)になることが多いです。 ケダモノのように、生き生きとした花材。 少し間違えると、全体の雰囲気を一気に壊してしまう難しい花材でもあります。 扱うポイントがあります。 赤芽柳という優等生エダモノには、クセモノも沢山ある中で、赤芽柳は優等生と言えるかもしれません。 優しい印象を与えているのは、全体を覆うウブゲのような

          エダモノを生ける 赤芽柳

          感謝祭 あなたがいてくれて良かった

          昨日は、アメリカの感謝祭(Thanksgiving Day)でした。感謝祭では、家族・親戚など集まって七面鳥を食べます。 アメリカには、開拓時代と言われる時代に関わる記念日があります。 開拓記念日(Pioneer Day)もそうです。昔のアメリカの文化を知ることのできる貴重な機会です。 小さいころアメリカにいたとき、アメリカ先住民の古いテントに入るのが好きでした。 ただ、大人になって歴史を知ると、少し見方が変わりました。 感謝祭も、ただ七面鳥を食べる日ではないと知り

          感謝祭 あなたがいてくれて良かった

          私はどこでも生きていく ビアトリス

          どこに住むのか。 どこで収入を得るか。 「私はどこでも生きていける」と言う人に会ったことがありますか。 自分の地盤を選ばない、逞しい(たくましい)植物がいます。 パイナップル科・グズマニア属・ビアトリスです。 葉の形がパイナップルの葉にそっくりです。 120種ほどあるグズマニア属。ビアトリスは怪獣のしっぽのような見た目です。 特殊な生き方ゆえに、見た目も特殊です。 着生植物という生き方たいていの植物は土の上に生息します。 安定した水分や養分の供給源だからです

          私はどこでも生きていく ビアトリス

          食虫植物#3 私たちはプログラムされて生きている

          恋をしてドキドキしたり、呼吸が荒くなる。 その反応はプログラミングによるものです。 プログラミングは、ある過程を自動化すること。 興奮して酸素がもっと必要になると、肺や心臓が自動的に酸素の供給量を増やそうとしてくれます。 恋心は(たぶん)自動的ではありませんが、身体反応は自動的です。 もしこのプログラムが無ければ、私たちは恋をするたびに倒れるかもしれません。 自然は、私たちの身の回りにプログラムが満ちていることを教えてくれます。 「食べる」プログラム ハエトリグ

          食虫植物#3 私たちはプログラムされて生きている