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新・夢の本棚1〜大宇宙の魔女〜C・L・ムーア

宇宙を渡り歩く無法者ノースウエスト・スミスとその相棒、ヤロール。
火星で群衆に追われていた少女を救うのだが、彼女の正体を知ったとき‥?代表作「シャンブロウ」、異次元の妖女との死闘を描く「ジュリ」、姿を変化自在にかえる異星の魔女と対決する「イヴァラ」他全13編からなるC・L・ムーアの新訳決定版。

(談)
この作品、以前ハヤカワ書房からも出てましたが、カバー表紙を漫画家の松本零士が担当されてました。
松本氏が書く女性はムーアの書く小説にぴったりとはまってましたね。
それとこれは私観なんですが、この作品の主人公ノースウエスト・スミスと相棒の金星人ヤロールは松本氏のキャプテン・ハーロックとその相棒大山トチローに繋がりますね。
氏が影響を受けたかどうかは定かではありませんが、元々ノースウエスト・スミスシリーズは西部劇として構想してたそうです。
そういえばハーロックも西部劇の設定がありましたね。そんなところからもイメージ的に一体感を感じます。

それにしてもこの作品が1930年代から40年に書かれたとは驚きですね。
太陽系の惑星が地球の植民地となり、宇宙間が航行可能となった世界。
密輸業者として惑星間をまわるスミスとヤロールは摩訶不思議な異星人と対峙するのですが‥

一応スペースオペラの範疇で語られますが、ここに登場する異星人は吸血鬼や魔女のような存在です。
文体も幻想感のあるものでむしろラグクラフトやレイ・ブラッドベリのような幻想小説の味が色濃いですね。
さて最後にハヤカワ書房で出版されました松本零士師匠のカバー版を貼り付けます。
素晴らしい画像なのでこちらも復刻して頂きたいものですね。

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