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【体験談】自分が経験した中国教育(2):愛国教育と共産党

 これ去年に書いた記事の続きです。なんだかんだで出すの忘れてた(すみません)…ちなみに一本目はこちらです、興味あったら是非:

 民主主義国家日本に住む私たちからしたら、民主主義とは全く無縁な中国というのは色々わからないことが多い国家だと思います。1949年10月の建国以来、中国の領土は一つの党、すなわち中国共産党によって継続的統治されて来ました。その期間、数回にわたる指導者交代は行われたものの、政権交代というものは行われていない。勿論、中国にはその他の政党が存在し、それらは「民主党派」と呼びます。しかし、これらの党はあくまで形ばかりのもので、両者は「執政党(支配政党)と参政党(連立与党や閣外協力)」という関係で成り立つというのが中国の公式的な認識です。例えば、日本では自民党・公明党とその他諸々の党というのは、「与党と野党」という関係性にあり、当たり前ですが、野党は多数票を獲得すれば与党になれるというのは中国とは大きく異なります。このいわゆる「党国体制」という統治方式は元々ソ連発のもので、それを輸入してできたのが現在の中国の統治体制なのです。その為、たまに中国は「皇帝支配」の現代版という人がいますがのが、それはちょっと違うのかなと感じる。実際時代によって、個々の皇帝が持っていた権力・権威は大きく異なる点にも留意して欲しい。

 話が逸れましたが、今回は「中国って自国の政府や中国共産党についてどう教えているの?愛国教育って何?」、「中国人って共産党に忠誠を誓っているの」という様な疑問に対して、自分の経験談をベースお答えしていきたいと思います。以下の内容はあくまで主観的な経験・意見な上、自分が過去に経験したものなので、話半分に読んで頂ければと思います。

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