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映画『ウンチク/うんこが地球を救う』を観た話

都市インフラの基本はエネルギーと上下水道!
これらが一瞬でも止まれば──
都市はたちまち「死都」となるのよ!

野上武志『はるかリセット』第23話

こんにちは!!!!!!!!2年連続で推しの下半身に文春砲が直撃して爆発炎上したオタクです!!!!!!!!!!!!
誰と誰の話をしてるかはお察し下さい!!!!!!!!!!!!!
ヒントは多目的トイレと紅蓮華だ!!!!!!!!!!!!!
お察し下さい!!!!!!!!!!!

ソシャカスがソシャゲを辞めてただのカスになり、プロレスに命を救われながらどうにかこうにか生きてたらこんなニュースが来ました。

うんこ。
うんこて。
久しぶりのお仕事がドキュメンタリー映画のナレーション。
喜びたいけど、うんこて。
ソ○ーを怒らせると仕事を干された挙句にクソ(物理)映画のナレーションやるらしいですよ。これ、抑止力になりませんか?
擬人化巻きグソイラストとアンニュイな宣材のツーショットに戸惑いはしつつ、お仕事に貴賎はないし単純に新規のお仕事は嬉しいので、達央のオタクと行けたら行こうね〜みたいな話はしつつ、なんだかんだで行かないんだろうな……って思ってたんですよ。

公開2日前に人気声優が下半身で爆発炎上し、話題が蒸し返されて鈴木達央の名前がツイッターのトレンドにinするまでは。

流れ弾にブチ切れ、達央のオタクと公開初日に観に行く約束をしました。

約束は果たされました。

さて、本編の感想めいたものを。

オフィシャルサイト見たらコメント寄せてるのが江戸木純だったという時点でプラン9・フロム・アウタースペース周回勢としては濃厚なクソ(概念)の気配を感じてしまったのですが、全くそんなことはなく、うんこを軸にして歴史から環境問題から最新技術から尾籠な話がいける相手に話したらそこそこウケそうな雑学まで、うんこにまつわるあらゆる側面を語り尽くす、汚いけど生命活動から切り離せない存在であるうんこをより身近に感じられる映画でした。
小学生の時に浄水場の見学して強烈な悪臭で死ぬかと思ったのを思い出しました。これからトイレに行くたびに浄水場に感謝しようと思います。

気になったのは話題があっちこっちに飛んでまとまりがない印象があったとこなんですが、子供が観ても飽きないようにネタを小出しにしてったのかな……この辺り流れをまとめながら観直したい。
あと元ネタわからん笑いどころちょいちょいあったけど自国民向け親しみやすさのフック作りなんだろうな……で処理した。火のない所に関係性を爆発させて生きてるオタクは文脈処理が得意なので……。

観る動機になった鈴木達央さんのナレーションなんですけど、語りかけるような穏やかな声と、笑わせにいってるおどけて誇張した声の緩急がめっちゃ良くて、あー……やっぱり達央の声質も圧も質も好き……信頼できる……の感情になった。下半身さえなければ……(逆デトロイト・メタル・シティか?)
うんこうんこ連呼する声聞きながら好きを噛み締める日が来るとは思わなかったけど女性声優ASMR買ってちんこまんこ連呼する声聴いて好き……になる時だってあるから似たようなもんだ。みんな下半身。

うんこの話に戻ろう。

これは本編ネタバレになるんですけど、人口増加・都市部への人口集中により下水処理が追い付いていないという現在の環境問題と、解決するための研究について紹介されていて、アプローチが建築資材にする・エネルギー資源にする・水分を抽出して飲み水にすると様々で、うんこは捨てられたらうんこだけど再利用すれば捨てるところがないという逆転の発想が専門家のインタビューとともに挙げられています。
「石油資源は限りがあるがうんこは永遠に供給される」って字面は完全に与太なんだけど考えてみたら確かに……!なナレーションからうんこ発電!うんこからレアメタル!ってうんこドリーム展開されたらワクワクしちゃうわけですよ、夢のエネルギーとか大好きなので。素体がうんこだとしても。いや、「排泄物」と「エネルギー問題の解決策」のふたつから想起されるイメージの差がでかいからこそときめいてるのかもしれない。
うんこって、すげえんだな。
そんな、「人類がヒトになる前から『汚いもの』として忌避してきたモノが、人類が頭を悩ませている問題を解決するかもしれない」というロマンのある話で〆る、映画やドラマのうんこにまつわるシーンの引用などで面白がらせるところは面白がらせつつも今まで目を向けるどころか意識的に目を逸らしていたモノに焦点を当てるという映画としてはめちゃよくできた作品の日本語ナレーションに鈴木達央さんが担当することになったのかは全く分からないんですが、禊という意味じゃなければいいな、と思ったのでした。
クソみたいなことしたからうんこ言わせとけ、って発想だったらめっちゃ嫌というか、不祥事起こした芸能人がやたら介護やるやつを周囲の人間がやらせてるみたいというか、それ以前にやらかした人間にうんこやらせるという発想は映画のコンセプトに反してるので……。

いつもどおりまとまりがない感想になっちゃったんですが、ナレーションが鈴木達央だから観たけど観てよかった、面白かったと思える、新感覚の教養映画でした。
ちょっとやってみたくなったもんな、ゾウのうんこから取った植物の繊維でやる紙漉き……。
あとはいい声で「うんこ」って連呼されるのが好きな人も行って下さい、一生分のイケボうんこが聞けます。

うんこって言ってる推しを見て「生きてる……」とつぶやき嬉し涙を流したことがありますか?
私はあります。

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