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インテリアデザイナーのホテルレポート

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日常と非日常が交差するホテル空間。リラックスとラグジュアリーを、インテリアデザイナーの独自の目線でまとめ、Essence in life~暮らしの中へのエッセンスとしてご提案して… もっと読む
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12月のThe Caf'e by Aman〜ライブ日記/東京

12月だというのに、暖かい日が続いていますね。東京の中心地でもあるここ。The Caf'e by Aman〜アマンカフェのテラスで書いています。風も穏やかで、外でコートを着なくても、寒くない。木々に囲まれたここは、大手町ということを少し忘れてしまいそうです。 せっかくなので、この感覚をライブ的に捉えてみよう。これまでに知っているアマンのテラス感との比較など。そもそもアマン東京は都市型なので、立地から大きく違うのだけれど。率直的には、「音」が圧倒的に邪魔をする。都会的な騒音は

BULGARI HOTEL MILANO/ミラノ

ミラノで、いや各国でも人気のブルガリホテル。中でもブルガリが初めてホテルを開業した場所がミラノでした。モンテナポレオーネ通り、スピーガ通り、スカラ座とブレラ美術館に挟まれた私道の一角なのですが、大通りに面して堂々たる風格というよりも、豊かな庭園に共存するイメージが、ブルガリホテルミラノの大きな特徴でもあります。 上質なインテリアでしっとりとしたダイニングは室内でも高い天井で採光もたっぷりに外気を感じさせてくれます。それでも、人気はやはりパークサイドのアウトドアスペース。大き

Hôtel Lutetia/パリ

ということで(前編:何故パリか?のお話はこちら)。私が初めての海外で、泊まったホテルのご紹介です。それがセーヌ川左岸サンジェルマンデプレ地区にあるルテシア「Hôtel Lutetia/Paris」。正直なぜそのホテルに泊まったか?と言えば、全くをもって私の意思とは関係なく、たまたまだったのです…あぁ、またやってしまっていた私の「たまたまサプライズ?!」 知らずに過ごしてしまったことを、後から知って驚いていることが多い今日この頃。その現実の前に知っていれば、その空間でのアンテ

バウハウスのデザイン哲学を継承しているTECTAをクラシカルホテルで感じ、デザインについて考えること@Hilltop Hotel/東京

前回はクラシカルホテルのお話でしたので、思い出しました。一夜限りの「TECTA BAR TOKYO」へ行った時のこと。その名の通り、一晩限定のTECTA BARが東京に出現したのでした。その場所がクラシックホテル「山の上ホテル/HILLTOP HOTEL」。アール・デコ調の内装に、TECTAの家具がしっくりと馴染み、時代を超えつつ、今も尚普遍的な魅力を醸し出していました。今回はそのTECTA社と山の上ホテル/HILLTOP HOTELについてのお話しです。 ■ TECTA社

Lumbini Villas and Spa/バリ

都会的なホテルの紹介が多かったのですが、私たちの得意とするリゾートでのホテルにもお気に入りが色々あります。リゾートならではの空間の抜け感!!特にヴィラタイプのinとoutの関係性は住宅の構成にも応用できる要素も多く、何よりも本当に心地よいのです。 この小道で各棟が区分けされ、独立性も高く、門を抜け自分の家に帰りつくようなイメージで。リゾート時間がはじまります。 私のお気に入りは、この外と中の一体的な感じです。プールで泳いで石畳からリビングへ行ったり来たり。更には、あずまや

Hotel nhow Milano/ミラノ

人気エリア、トルトーナ地区のデザインホテル。白を基調とした空間にネオンカラーやメタリックのパキッとしたデザインアイテムが自己主張し合っています。近未来的なイメージでまとめられ、大きなアート展示も特徴的。デザインウィーク期間には、こちらでも色々展示があります。 今回は、ランチで立ち寄りましたが、時間が合えばバイキングが人気のようです。 ↑こちらは単品オーダーです。どうしてもパスタ系が多くなってしまうけれど、やはり、しっかりと美味しい。一見すると濃厚そうですが、全然脂っこくな

Room Mate Giulia/ミラノ

インテリアデザイナーのホテルレポートをお届けします。ミラノのホテル情報第2弾は、Room Mate Giulia。こちらは世界の都市で展開するルーム・メイトホテルがミラノのドゥオモ広場から徒歩2分の歴史的建造物を改装し2016年3月にOPEN。6フロアに客室は85室。本当に近いのです!周辺でのお買い物をたくさんして、手がいっぱいになってしまったら、一度部屋に荷物を置いて…また次のショッピングへもスムーズに行けてしまうくらいのロケーションの良さです。 もちろん、よいのはロケー

ARMANI Hotel Milano/ミラノ

インテリアデザイナーのホテルレポートをお届けします。ひきつづきのイタリアモードです。まず、ミラノサローネの時期のミラノのホテル事情は高騰必須となり、通常の3倍ほどの宿泊費となってきます。開催が近づくと日ごとに更に高騰しビジネスユースのサイズから無くなり、大きくて豪華なお部屋が目立ってきます。サローネ期間が過ぎいると、一気に通常価格に落ち着いてくるので、前後をやや調整してのミラノ滞在だと同じご予算でもホテルのグレードアップができます。 さて、ミラノのおすすめホテルの一つとして