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では「グレー」問題/石張りに合わせる壁紙選び

先日は白い壁紙が無事に決まってきましたが、引き続き、今度はマテリアルに合わせた壁紙の選定について、ご紹介します。

マテリアルに合わせた壁紙選び

今回は、グレーの石材にマッチさせたい。…ということで、マテリアルに合わせた壁紙を選定していきます。

なぜなら、アクセントウォールとなる壁面に石材を貼るのですが、窓まわりや梁との取り合いがあり(要するに面がデコボコしているために石材を貼るには不向きな箇所がある)石材を貼るには美しく納まりにくい。しかし、その面は全体的に石材をポイントとするアクセントウォールにしたい。

そのための方法はとしては、もちろん壁紙だけでなく、塗装で石目調に模倣するなどの方法もありますが、色々検討の結果、壁紙になりました。

ということで、選定していきます。手順の前半は、白い壁紙の時と同じく事前に第一次選考でサンプルを準備します。一つのメーカーだけだと種類が限られるので、だいたい数社からそれぞれ選定して、微妙な風合いや色合いを細かくチェックしていきます。

その際の注意点としては(私の場合)、リアルなマテリアルと合わせる場合は、「あえて◯◯風にはしない」です。つまり、石材だからと「石材風の壁紙にはしない。」なぜなら、単品での使用ではリアルっぽいものは、本物と並ぶとむしろニセものっぽくなりやすいのです。似せてるものは単品使いの方が良さが引き立ちます。石っぽいや石目調でリアルとはパターン違いなどの素材感を合わせるのはOKなのです。

ちなみに、今回は↑この石材に合わせたいのだけれど…そもそもこちらも天然素材なので、1カケラだけでは判断しにくいのではあります。色味だけでなく、風合いやパターンや床色などなどと合わせながら、第二次選考中。

グレー系の色が強いもの、素材感をしっかり見たいものは、できるだけ明るいところで更にチェックを重ねます。よしよし、だんだん決まってきました!

最終的には、合わせたいマテリアルの面&照明具合をチェック!っとここで、わかりますか?石張りの場合のこの色ムラ(色の幅)薄いグレー〜濃いグレーの色味がだいぶ違いますよね。そこで大切なのが、「マテリアル感」なのです。この場合色でだけ合わせてしまうと、どれかには合うけれど、大きくコントラストがついてしまう場合もある。

この場合はどうするのか?今回の場合のように、主役はあくまでも石材なので、その石材を引き立てる面積の大きい方か中間の色味にします。今回は、ほぼこの2点に絞り、最終的には実際の現場にて石張り状況と合わせてから最終決定にしようと考えています。

まとめ

1)合わせたい素材感でいくつか選定:リアル似せ過ぎているものはあえて避けるあたりの⇒本物と並ぶとフェイクさが目立つため

2)天然素材はその色幅も考慮:色の幅が大きい場合→面積大きい方、又は中間あたりの色⇒本物を引き立てる色がおすすめ

3)天然素材の場合は最終的に実際の状況で最終確認:基本的な方向性は決める⇒天然素材は個体差が大きくサンプルでの選定より実際を重視

いかがでしたでしょうか?と一生懸命書いてきましたが、実際に「石張りに合わせた壁紙を選ぶ」という状況になる人は、少ないかもしれません。だいぶニッチはお話でした。かもですが、セルフリノベーション含め、みなさんのこだわりの家づくりや空間創りの際に、少しでもお役に立てれば。とレポートしてみました。こうして、それぞれのマテリアルや色合いや全体を常々デザインと調整しながら、空間が出来上がっていきます。


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