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【1日1冊】ユーザの心を捉える/SHIFT:イノベーションの作法(著)濱口秀司

こんにちは。

本日は、濱口秀司氏の「SHIFT:イノベーションの作法」のエクスターナルマーケティングの学びです。本書はイノベーション・シンキング、マーケティング、人材育成など、幅広く学べる要素があります。

本日のまとめの書籍


SHIFT とは

SHIFTというのは、既存の事業領域や所属メンバーをコアにしてイノベーションを起こす設計手法として定義されています。(同様に、既存の事業領域と関係ない新規事業でのイノベーションをJUMPと定義しています)

そして、SHIFTを実現するには、①イノベーションシンキング、②インターナル・マーケティング、③エクスターナルマーケティングの3つの基本活動を行う必要があると説かれています。

ユーザの心を捉える方法

本日は、「エクスターナルマーケティング」についてのポイントをまとめたいと思います。

エクスターナルマーケティングとは、企画した商品と実際の顧客をマッチングさせる考え方と手法であり、「ユーザの心のとらえ方」の手法になります。

ユーザの心のとらえ方として、①スナイパー型、②ハンター型、③フィッシャーマン型を紹介されていますが、漁師の投網のようにアプローチする手法として、③フィッシャーマン型の手法を紹介しています。

ユーザが商品を認知し、購買意欲を駆り立てられる要素は、「デザイン」「ファンクション」「ストーリー」とあり、ユーザその要素を順番に、見た目、機能、商品に込められた物語 という順で商品の特性を認知していくことになります。本書では、この要素を、「プロダクト」「エクスペリエンス」「パッケージ」の3つの面に格子状に設計することがフィッシャーマン型です。

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価値とユーザ接点の構造化によるアプローチ

フィッシャーマン型は、商品の強みや引きとなる部分が、どこかの1点に特化せずに、複数設計されており、そこをフックにして、引き込んでいく構造となっているところです。

たとえば、商品の強みが「ファンクション」にあり、それを体験するという「エクスペリエンス」でしか感じ取れない場合と、商品の「デザイン」や「ストーリー」でもその強みが訴求されるような構造になっていれば、1点突破よりも商品の価値を感じてもらえる可能性が高くなります。

プロダクトそのものの見た目がアイコニックにつくってあり、パッケージデザインには商品のストーリーが表現されている。あるいは、商品の機能によってユーザーにまったく新しい体験を提供しつつ、パッケージにも見たことがないような趣向を凝らす。それでいて、すべてが一つのストーリーに集約されていたり、共通のイメージ、たとえば「カワイイ」という要素を持つように精緻に設計していく。これが、フィッシャーマン型アプローチである。

濱口 秀司. SHIFT:イノベーションの作法 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1439-1443). Kindle 版.

本日の1枚まとめ

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