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2024年の過ごし方を考える

新年あけましておめでとうございます。
能登半島の地震や事故など新年から胸が痛むニュースが多いですが、小さなことでも行動をしていきます。まずは募金から。必要な支援が必要な人たちに届きますように。

2023年の振り返り

2023年を振り返ってみると、自分や家族の価値観について言語化したり、感情と適切に向き合うことで決断して来れたように思います。

2023年の前半

仕事をおさめ、産休に入り息子と2人で色んなところに遊びに行きました。2人で出かける時はいつも遠足気分。鉄博、スカイツリー、映画、江ノ島と、最後のひとりっこということで、色んなところに遊びにいきました。
新しい家族が生まれ、初めてむすこが弟と対面した時、すこし照れて、小さい声で可愛いと言いました。私が育児疲れしている時は、「○○くん、赤ちゃんだからいっぱい泣くのは仕方がないね。」と、ハッとさせられることもしばしば。

産後半年ほど経っても、自分が病気をしても、変わりなく弟にたくさんの愛を注ぐむすこ。あなたって本当にすごい。といつも思っています

2023年の後半

再発が分かり、再治療に向けて闘うむすこをサポートしたり、もう闘えないむすこを受け止めたり、治療をやめる決断をしたり。心が揺さぶられるような日々を過ごしました。
再発後の治療(そして中断)については、色々と考えさせられました。
むすこの今後について自分たちが全て決めなくてはならないということに、正直戸惑いや重たさ、そして言葉にできない違和感を感じていました。
実際に最終的に決めるのは親なのですけれど(未成年だし)、短期間のうちに、むすこの人生を左右する決定をすることに対してすごく悩んでいました。

今思い返すとそれは、私たちがむすこに願うことと、むすこが望むことに埋まらない溝のようなものがあることに気付いていたからだと思います。

治療の判断前に、訪問診療の先生とゆっくりお話しする機会をいただきました。今でも覚えているのは先生から何があっても立ち戻れる場所があるというのは大事かもしれない。日々どう生きていたら幸せか、どう過ごして居たいか…という言葉です。

家族(そして自分)がどうあるのが幸せかを改めて話し、どう治療の決断をしていくのかを夫と話しました。共通していたことは、むすこの気持ちを一番に考えたいということでした。

治療の中心にむすこがいると捉え、むすこの様子をみながら(=むすこが頑張れるかどうか)治療の判断をするという方針に決めました。
そこからはむすこに病気や治療のことを紙芝居にして伝えたり、治療の不安を具体的に聞いて、それが解消できるよう友人たちや医療スタッフの方々に協力いただきました。

軸を決めるということ

人生で一番苦しい選択をしました。でも、自分たちの中で軸を決めて動くというのは、とても大事なことなのだと学びました。
どんな決断に正解も不正解もなく、何がむすこにとって良いかを考えて決めるということが大事だったように思います。(そして、納得すること)

人生には必ず終わりがあり、終わりに向かう過程に今この瞬間があります。

今日という一日をどう過ごしていたいかを考えることは、どう生きていたいかを考えることと同義なのではないでしょうか。

自分の感情を受け止め、価値観に忠実に生きる

感情の荒波に身を置くと、起こるかもわからない未来に心を奪われてしまうことがしばしばあります。無意識のうちに不安に襲われてしまうような。
でも、大事なのは自分の感情の波の正体を知り、受け入れることだと今は思います。受け入れると思考は変わります
自分が何に喜び、何を悲しいと思うのか。すごくシンプルだけれど、子どもが病気になっていると親の気持ちって二の次になってしまうことも多いのではないでしょうか。(反対もあるかもしれませんね)
禅に「即今、当処、自己」という言葉があります。
これは、「今その時、ここで、自分が」という意味なのですが、自分が感じている苦しみは、その状況の時に、自分が引き受けるしかないというものです。自分の感情を自分で引き受け、丁寧に向き合うことで道はひらけるという考えだそうです。

2024年は、頭と心を柔らかくする年

今年は、むすこにも私たちにも色々な変化が起こると思います。
きっとその変化は、楽しいものも、悲しいものも、早くて驚くものも、遅くてもどかしいものもあるかもしれません。
どんなものでも、自分の捉え方次第で、物事の見え方が変わります。

今年もきっと色々な方との出会いや、新しいことが始まる中で、色々な考え方に触れる事ができると思います。

むすこは、できないことが増えていて悲しんでいる時もあるけれど、できないことはいっしょにやればいい。まだまだこの世界はおもしろいぞ、悪いもんじゃないぞ。と一緒に楽しみながら伝えていきたいな。

そんなことを思っている年初です。

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