田中大介@カケハシ・スタイル

埼玉県寄居町。Web制作会社の代表であり、中小企業診断士であり、CDネットショップ店長…

田中大介@カケハシ・スタイル

埼玉県寄居町。Web制作会社の代表であり、中小企業診断士であり、CDネットショップ店長(2000年創業)。マーケティングやブランディングや経営をテーマに書いています。 https://kakehashi-style.com/

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提供価値づくりフレーム。誰でも「提供価値」が考えられる!?

カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のための「マーケティングの教科書」』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく解説してまいります。 前回までに、選ばれるためには「提供価値」が大切で、「提供価値」とはモノとコトの2つに分けられることをお伝えいたしました。 モノとコトの2つで整理できたところで、提供価値を一言で表現してみましょう。 なかなか一言では難しい? そんな皆さまのために、提供価値づくりフレームを考

    • このガソリンスタンドには、きっと理念がある。

      行きつけのガソリンスタンドでは、雨の日だと洗剤をつけて窓を洗ってくれます。 雨の日以外でも、丁寧に窓を拭いてくれますし、室内を拭くための布巾もくれます。 冬の寒い日でも、店員さんは常に外で待機していますし、スタンドに入ると、大きな声で案内もしてくれます。 一方で、ガランと誰もいなくて、ダルそうに店内から出てきて、ただガソリンを入れるだけのガソリンスタンドもあります。 両者は、やっている仕事が違うと言えるでしょう。 行きつけのガソリンスタンドは、きっと「気持ちの良いカ

      • 多くの人に選ばれたいから、ペルソナを考えたくない!?

        カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回は、ペルソナを考えることで、提供価値が定まり、結果として選ばれるビジネスモデルを作れるようになることをお伝えしました。 ペルソナの話をすると、よくこう言われます。 「ターゲットを絞ってしまって大丈夫でしょうか?色々な人に来てもらいたいんですけど。」 実際には、ペル

        • 「普段」から一歩距離を置くことの大切さ

          帰省した息子を一人暮らし先まで送っていきました。 妻が息子の家の掃除をしている間、近くを散策しようと思って調べてみると、なんか良い感じの本屋を発見。 古民家をリノベーションした小さな本屋さんで、息子の家から徒歩で6分です。 大通りから奥に入ったところにあって、目立つ看板はないし、ちょっと恐る恐るお店の中に入ると、文脈ごとにセレクトされた本が静かに並べられていて、素敵な空間です。 森田真生『偶然の散歩』など3冊を購入し、店内のカフェスペースで1時間ほど読書をしました。 『偶

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        提供価値づくりフレーム。誰でも「提供価値」が考えられる!?

          ペルソナを考える目的とは?

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回は、弊社オリジナルの価値づくりシートで、ビジネスモデルを整理する方法をお伝えしました。 価値づくりシートを作る目的は、現状のビジネスモデルを整理した上で、提供する価値をより高める新たなビジネスモデルを作っていくことにあるはずです。 新たなビジネスモデルを作るにあ

          ペルソナを考える目的とは?

          ノートに書くと整理される?アイデアが浮かぶ?

          今日は、知的生産におけるノートに書くことの重要性についてです。 私は、何かを考える時は、とにかくノートに書き出してみることにしています。 例えば、朝礼で何かを話すとして「話すことがない!」という時に、極端に言えば「今日は何を話そうかな」とそのまま思っていることを書いてみる。 テーマが決まってなかったり、結論が見えてない状態で、とにかく浮かんだキーワードを書いてみる。 そうすると、自然と言葉がつながっていき、思考も整理されてきて結論も見えてくる、という経験をしています。

          ノートに書くと整理される?アイデアが浮かぶ?

          ビジネスモデルを考えるフレームワーク「価値づくりシート」

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回に引き続き、ビジネスモデルについて掘り下げていきます。 前回、ビジネスモデルとは「価値を創造し、価値を提供する仕組み」であると定義しました。 第4回の記事で、価値を「モノ」と「コト」で考えることが大切であるとお伝えしました。 下記のように整理できます。 これを

          ビジネスモデルを考えるフレームワーク「価値づくりシート」

          そもそも中古品をなぜ購入する?中古品販売の提供価値とは?

          日経XTRENDの2024年4月号を読みました。印象に残ったのは「なぜユニクロ、無印がリセール市場に参戦?」という記事でした。 国内リユース市場は拡大しており、大手メーカーによるリセール市場への参入が増えている中、ユニクロが立ち上げたのが「UNIQLO古着プロジェクト」。顧客からユニクロの衣料を回収して中古として販売するわけですが、面白いのは2種類の売り方があることです。 1つは、検品・洗浄して安く販売する一般的な中古の売り方。もう一つは、染めと洗い加工を施し、ビンテージ

          そもそも中古品をなぜ購入する?中古品販売の提供価値とは?

          そもそもビジネスモデルとは何か?ビジネスモデルを簡潔に定義する。

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回までに、マーケティングとブランディングの基本について一通り解説しました。マーケティングは、「顧客に選ばれ、選ばれ続けるための仕組みづくり」と定義しました。さらに、選ばれるためには、提供価値=「らしさ」を言葉にして明確にすることが大切であり、その「らしさ」が顧客に1

          そもそもビジネスモデルとは何か?ビジネスモデルを簡潔に定義する。

          手段が目的化したって良いじゃない!?

          ゴルフが好きで、日々、スイングについて試行錯誤しています。でも、ここ数年、スコアは変わっていません。ふと、「何のためにやっているんだろう?」と疑問が湧いてきました。でも同時に思いました。「何のために、なんて考えるのは野暮だよね。」 ビジネスでは「手段が目的化しているぞ!」なんてよく言われます。目的なくスイングを考えていることは、手段が目的化しているわけです。 でも、そもそも趣味ってのは、手段が目的化しているものなんではないか。結果は置いておいて、スイングを探求することを楽

          手段が目的化したって良いじゃない!?

          愚直に強みに徹することの大切さ

          今日のテーマは、愚直に強みに徹することの大切さです。 北関東で数店舗を運営する塾事業者の経営計画策定をお手伝いしています。 アフターコロナになり、塾の倒産が増えている中で、この塾はコロナ以前の売上まで回復し、さらに伸びているそうです。 この塾の特徴は、生徒と保護者に徹底的に寄り添うこと。3者面談をする塾が一般的な中で、この塾は、生徒との面談、保護者との面談を別々に実施しています。それぞれの本音を聞き、価値観を共有する。そして、最適解を考え提案する。 効率を考えれば3者

          愚直に強みに徹することの大切さ

          そもそもブランディングとは何か?

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 ①経営者としてネットショップを運営しながら、②中小企業診断士として500社以上の経営革新計画の策定に携わりながら、小さな会社・お店が顧客に選んでもらえるためには何が大切なのかを考え続けてきました。 ここでいったん『小さな会社・お店のためのやさしいマーケティング学』と題してまとめてまりいます。 前回まで、マーケティングについて考えてきました。今回のテーマはブランディングです。 まず、マーケティングとブランディングの

          そもそもブランディングとは何か?

          顧客がお店を選ぶ理由は何か?モノとコトのどっち?

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回の記事で、「提供価値」をモノとコトに分けて考えることをお伝えいたしました。 様々な事業の価値をモノとコトで整理していきながら、提供価値についてさらに考えていこうと思います。 前回、スターバックスの例を上げましたが、スターバックスは、モノとコトのどちらで選んでいるのか?

          顧客がお店を選ぶ理由は何か?モノとコトのどっち?

          新規事業を考えるポイント:「らしさ」の延長線上?

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 新規事業を成功させるためのポイントについて整理したいと思います。 中小企業診断士として500社以上の経営革新計画策定に携わる中で、実感している成功のポイントは何か。 それはずばり「らしさ」です。 その会社やお店の「らしさ」が活きる方向性で新規事業が考えられているか。 「らしさ」を紐解いていきたいと思います。 「らしさ」とはベクトルのようなものだと考えています。 企業それぞれに固有の方向性があります。 では、その方向

          新規事業を考えるポイント:「らしさ」の延長線上?

          ペルソナを考えるメリットとは?

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 運営しているネットCDショップで、スタッフそれぞれがペルソナを考えることになりました。 ペルソナを考える、という作業は、仕事をしていく上でとても大切だと思っています。 ペルソナについて、私の考えを書いておこうと思います。 ペルソナは「たった一人の理想のお客さま」です。たった一人をできる限り解像度高く考えることが大切です。 私たちのネットCDショップの提供価値は「ロック探求のワクワク感を感じてもらうこと」です。 ワク

          ペルソナを考えるメリットとは?

          提供価値は「モノ」と「コト」の2軸で考える。

          カケハシ・スタイル代表で中小企業診断士の田中大介です。 『小さな会社・お店のためのマーケティング学』と題して、マーケティングやブランディングについてできる限り分かりやすく紐解いていければと思います。 前回までに、マーケティングを「選ばれ続ける仕組みづくり」と定義し、選ばれるためには「提供価値」が大切であることをお伝えいたしました。 今回のテーマは、自分たちの提供価値を考えるにあたってのポイントです。 私は、提供価値を考えるにあたっては、モノとコトの二軸で考えることが大

          提供価値は「モノ」と「コト」の2軸で考える。