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【毒親育ち】敷かれたレール

みなさんは「将来の夢」と聞かれてなんと答えますか?学校の卒業アルバムの文集で将来の夢について書くなんてこともあると思いますが、すんなり書くことができましたか?

私はできません。今でも将来の夢と聞かれて、定まった答えが出るわけではないです。先のことなんて考えず、ひたすら「今」を生きています。この間投稿した動画でも話しましたが、私は「生」に執着がなく、ちょっとずつ好きなもの・ことを集めてもうちょっと生きてみようかな、を重ねているんです。

なぜそうなってしまったのか。今回は少し前の配信(3月9日の配信ですね!リンクはこちら)を踏まえて、私の将来についての考え方が歪んだ経緯について、お話したいと思います。

祖父母の支配

以前noteでも書きましたが、うちは代々毒親で(代々毒親なんてワード使いたくない!)、母方の祖母が圧の支配が非常に強く、祖父も話が通じないタイプの人間です。そんな家庭で育った母親は、祖父母に反抗できず、いつも言いなりになっていました。引越し先の家を決める時、祖母が「和室があったほうがいい」と言えば、同居しているわけでもないのに和室付きを条件に加えるなんてこともありましたし、母の就職先は8割は祖父母の意志が働いていたようでした。まさに私と母の関係と同じ構図が、1つ上の代でも出来上がっていたのです。最終的に、兄が生まれてしばらくした後に、祖母が「一人っ子はかわいそうだから、2人目を産みなさいよ」と言ったことで、逆らえなかった母はその通り2人目を産んだのです。それが私というわけですね。

祖父母はかなり古い考えの持ち主だったので、別に家業なんてやっていませんでしたし本家でもなかったのですが、架橋家を継ぐということを非常に大事にしていました。母は2人姉妹の姉で、男兄弟はいなかったので、小さな頃から婿を取って架橋家を継ぎ、墓守をするように洗脳されて育てられてきたのです。結果的に、母は父を婿に取り、祖母の言う通り架橋を名乗って結婚しました。そして最初に生まれたのが男の子(私の兄のことです)だったので、後継が生まれた!となってそれはそれは親戚総出でお祭り騒ぎだったようです。

兄がグレてしまいました

後継を育てるという考えに支配された母親は、兄に洗脳を始めましたが、兄が母の過干渉に耐えきれなくなり、グレてしまったのです。母親は私だけではなく、兄に対しても「お前は普通の人間じゃない」とか「うちの子にふさわしくない」とか言っていたので、それはグレますよね。完全な不良というわけではなかったのですが、学校をサボってゲーセンに行くようになってしまいました。そして、あるとき、兄と母が大喧嘩をして、兄がその時に「俺はこの家は継がない!」という宣言なるものをしてしまったのです。

兄は母の血を受け継いでいるのかわかりませんが、キレ始めたら止まらないタイプの人間でした。だから、母もそれ以上強くは言えなかったんですよね。兄を後継として教育することを諦めた母は、そこにいた、余っていた子供に標的を変えました。そう、私です。その頃すでに、母の学歴厨が加速して、私は東大を目指させられていたので、東大を卒業した後、地元に帰って墓守をするという未来を刷り込まれ始めます。

味気のないレール

だから私は、中高生の頃、将来の夢なんてものはなく、「東大を出て、地元にUターン就職して、母親を養いながら墓守をする」という味気のないレールが自分の前にずっと続いているのをただ茫然と眺めていました。小学生くらいが語るような、キラキラした将来なんて見えず、まあ現実そんなもんだよな、と思うようにしていたんです。それと同時に、希死念慮の塊だった私は、どうせその将来を迎える前に自殺するだろうし、別に考えなくてもいいか、と思ってもいて、思考放棄しつつ、現実逃避していました。

自分で開拓する自由

そうやって生きてきたわけですが、今はもうその敷かれたレールをぶち壊して進んでいるわけです。もうなんでもできるんですよ。ガタガタの道ですが、自分で開拓していける、その自由を勝ち取ったんです。まあまずは自分の生活を安定させることが最優先になりますが(そして次の優先事項は復学ですね!)、自分のやりたいことをやる、そんな素敵な人生を歩んで行けたらと思っています。

それと同時に、親が敷いたレールを歩かざるを得ない人が少しでも減るように、この活動を全力で進めていきたいです!これからも応援、よろしくお願いします!

<今週のセツナ>

先週書いたnoteの中で、「平和な家庭」を守ろうとして、毒親家庭の子どもは親の望んでいる答えを探して言うようになり、最終的に自分の意見がわからなくなってしまう、という話がありました。何かに似ているな、聞き覚えがあるな、と思っていたんですけど、思い出しました!「魔法少女とチョコレゐト」というピノキオピーさんの曲の中で、「誰が敵か味方かわかんないし」という歌詞があるのですが、まさにそんな状態になるんですよね。常に親の顔色を窺って、どの答えが正しいか考えるけど、結局何がなんだかわからなくなっていってしまうという…。元の曲はもっと広い社会での「アイドル」的な意味が込められているんでしょうけれど、毒親育ちも親のお人形という意味でこの現象を「魔法少女とチョコレゐト現象」と名付けたいと思います!異論は認めます。

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