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書店の神経衰弱

平日はよくて1冊、休日でも2冊読めれば御の字であろう限られた時間の中で、どの作品を選び、読むのかを判断するのはとても難しいという話。

平日も休日も、すべての余暇時間を読書に充てられるわけもなく、最初に書いた冊数はあくまでも上振れした場合の数字になります。
実際には、1週間で5冊読めれば上出来といったところでしょうか。
でも、書店に足を運べば、興味を引く作品はいくらでも見つかる。
ここ数年は仕事の忙しさにかまけて読書を怠けていたこともあり、ブランクの間に刊行された多くの魅惑的な作品や、それ以前から気になっていた未読の話題作まで、すべてを読もうとしたら現時点でもう余命が足りないでしょうね。

だから、書店ではそれなりに時間を要して購入する本を選ぶことになります。どれを買い、どれを読むのが正解なのか。すでに何冊も読んだ上でお気に入りの作家の作品であれば、当たり外れはあるにしても、最低限の面白さや満足感は保証されている。問題は、まだ読んだことのない(あるいは少ない)作家に手を出すときで、ご存じの通り帯はアテにならないので困ってしまいます。

アテにならないとは言っても、それでも帯の謳い文句に目は引かれるし、参考にはする。他には、やはり世間の評判だったりネット上の作品レビューだったりを材料に、その本が自分に合っているのか、読みたい類のものなのかを熟考することに。

ミステリの場合、その際にレビューを読むことができない、読めてもネタバレを含まないものに限られてくるので、それも歯がゆいところです。
ネタバレを含まない「どんでん返し好きにお勧めの小説20選」みたいなブログ記事を参考に選んでみると、読んでみて失望することも多い。そして読後にネタバレ有りのレビューを読んでみると、そこではちゃんと辛口の評価が書いてあったりします。最初からそっちを読んでおければ買うことも読むこともなかったんだけど、作品を読む前にネタバレ有りの書評を読むわけにはいかない。ジレンマですね。

僕の場合、試行錯誤の末にお気に入りの作家さんに辿り着いたら、しばらくはその作家さんの作品を読み漁るので問題ありません。一通り読破して、新しい作家さんを探すときが難しい。でも楽しい。

帯もレビューも参考程度に考えなくてはいけないし、そもそも結局は自分との相性の問題だから、僕以外の人がどんなに傑作だと感じても自分に合わなければそれまで。居並ぶ本の中から次に読む作品を逡巡して手に取る様は、トランプゲーム神経衰弱の序盤戦を思わせます。

そんなこんなで今日も何冊か購入してきましたが、うまいこと正解を引けたのかどうか、楽しみであります。

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