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#21 ぶどう山椒の夜明け「山椒農家 低炭素型農業で環境大臣賞」

先月に引き続き、きとら農園代表 新田 清信(しんだ きよのぶ)さんを取材しました。


就農12年目となる新田さんは荒れた里山を再生し、環境負荷の少ない山椒の有機栽培など、環境と経済を両立させた低炭素型農業を実践していることが評価され、環境省主催の令和5年度環境保全功労者等表彰制度において「環境大臣賞」を受賞されました。


本制度は毎年6月の環境月間に合わせ、環境保全、地域環境保全及び地域環境美化に関して、顕著な功績があった個人または団体をたたえ、環境大臣が表彰するものであり、本年では100件(41名、59団体)受賞されました。


本賞を受け、「大変な栄誉であり、賞に恥じぬ活動を続けていきたい」と新田さん。


ひとりの山椒農家として活躍される新田さんですが、自身の経済活動だけに留まらず、日本一の山椒生産量を誇る和歌山の産地を維持させるための活動にも取り組まれています。


その一例が、山椒農家への就農を目指す3人を受け入れ、年間をとおした栽培のノウハウを伝えたり、就農希望者が農業を営めるように園地探しを手助けしたりして、次なるプレーヤーが産地に定着できるよう支援されています。

新田さんは「私がひとり勝ちしても山椒の産地を守ることはできない。先人から引き継いだ産地を継続できる体制にしていくことが大切だ」と力強く語ってくれました。


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