kakitani_hidehiro / ぶどう山椒

「ぶどう山椒」はじめ、小さな地域文化をちゃんと伝えていきたい。ローカルで奮闘する人を応…

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「ぶどう山椒」はじめ、小さな地域文化をちゃんと伝えていきたい。ローカルで奮闘する人を応援しています。 日本養殖新聞 記事連載中✏️ ■インスタ https://instagram.com/kakitanihidehiro?utm_medium=copy_link

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最近の記事

柑橘とハーブのws

3.24 sun 開催しました。 出身地の和歌山から柑橘を仕入れ、ボクたちが育てたハーブと合わせ、コンフィチュールをつくりました。 この度の柑橘は @ibanouen さんから。 三宝柑、清見、八朔、黄金柑、夏みかんの5種。すごく贅沢に使いました。 この時期の柑橘は甘味だけでなく、ほろ苦さがあり、個人的にはすごく好きです。 -当日のながれ — 01.柑橘の皮むき 参加者さまとお話ししながら皮をむきます。 外皮はもちろん、薄皮もなるべく除きます。 ちまちました作業は複数人

    • 自分の道

      2024.3 自分が心から進みたいと思える道。その存在に気付かせてくれた人たちが立て続けに佐用を訪れてくれた。 少しばかり考えを整理してみる。 12年間地方公務員として地域に向き合ってきたつもりだ。特に「ぶどう山椒」という和歌山県発祥の山椒の品種があり、消滅しようとする産地を残そうと奔走した。 その時に気付いたことは、どれだけ熱を入れても行政はプレーヤーにはなり得ないこと。地域振興には地域と行政両輪じゃないと継続しないこと。 圧倒的に不足している地域プレーヤーになりたい

      • 消えゆく地域に未来を生きてほしい

        心からそう思い、地方公務員の職を捨て、ボクは今ここに立っています。 地域の面白さを教えてくれたのは白藤さん。彼らと立ち上げた遠井村再興イベントtoi storyは、過疎化が止まらない同村を残すことが目的。 じわじわと想いを共感いただけるようになり、いまでは地元の子どもたち、ご遠方からの参加者も増えつつあります。 今回は紀州徳川家の祖であられる頼宣公がと龍神温泉へ湯治するために整備した龍神街道の道普請を行いました。 昔は主要道として人が行き交う街道でしたが、いまは人影は一

        • 地域存続にはカッコイイ大人の増殖が必要

          地域が未来を生きるためには、「かっこいい大人」が増える必要があると考える。なぜなら、未来を生きる子は親に大いに影響を受けるから。 田舎といわれる地域の親が子に言いいがちなセリフ 「ええ大学いって、こんな田舎から出ていかなあかんぞ」 「こんな田舎はサラリーマンができないもんが残る」 「ちゃんと生ていくために勉強をして、大学いってええ会社に入れ」 こんな大人に育てられたら、自ずと進学や就職もきっと地域外を意識するだろうと想像する。 だから、住んでいる場所や置かれている

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        • 地域文化をつなぐ
          4本
        • ぶどう山椒の夜明け
          23本
        • ゼロからハーブ農家
          3本

        記事

          #24 ぶどう山椒の夜明け「コーナー終了のご挨拶」

          江戸時代中期に和歌山県有田川町で発祥した「ぶどう山椒」。農家の高齢化と後継者不足により、数年先に産地が消滅する恐れがありました。 さらに近年の天災による影響から生産量を大幅に減らすなど、うなぎ業界に携わる皆様には大変な負担がかかったことと存じます。 産地の苦悩と消滅危機から立ち上り、前へ踏み出そうとする様子を情報の粒度を落とさずに伝えたいと考え、2022年1月から本コーナーが始まりましたが、誠に勝手ながら今月の記事をもって終了いたします。 先人から引き継いだ産物を消滅さ

          #24 ぶどう山椒の夜明け「コーナー終了のご挨拶」

          #23 ぶどう山椒の夜明け「町の視点で語る産地」

          山椒生産量の全国シェア1位を誇る和歌山県。なかでも江戸時代に同県有田川町に発祥した「ぶどう山椒」は優良品種であり、同町は全国屈指の産地です。本コーナーでも紹介のとおり、生産者の平均年齢80歳と高齢であり、産地消滅の危機に晒されて久しいなか、若手農家の活躍や栽培技術を向上させようとする動きなど産地継続に向けた動きが生まれ始めています。 この度、有田川町役場の川口 雄大さんに行政視点で、産地を語ってもらいました。 「比べものにならないほど、民間の動きが活発になった」と川口さん

          #23 ぶどう山椒の夜明け「町の視点で語る産地」

          #22 ぶどう山椒の夜明け「次世代への引き継ぎ」

          江戸時代に見出された「ぶどう山椒」。遠井村(現 和歌山県有田川町遠井区)はその発祥地で、産地の礎を築いた場所でもあります。さらに、弘法大師空海が真言密教の聖地を探し求め、同村を訪れたとの伝承も存在します。知る人ぞ知る同村の文化を守り、次世代に継承しようとするのが白藤勝俊(しらふじ かつとし)さんです。 同村は山椒栽培が盛んに行われていましたが、高齢化による離農や険しい山間地のため転入者がほとんどないことから、総人口はわずか34人。うち80歳以上が半数を占めており、長らく自然

          #22 ぶどう山椒の夜明け「次世代への引き継ぎ」

          #21 ぶどう山椒の夜明け「山椒農家 低炭素型農業で環境大臣賞」

          先月に引き続き、きとら農園代表 新田 清信(しんだ きよのぶ)さんを取材しました。 就農12年目となる新田さんは荒れた里山を再生し、環境負荷の少ない山椒の有機栽培など、環境と経済を両立させた低炭素型農業を実践していることが評価され、環境省主催の令和5年度環境保全功労者等表彰制度において「環境大臣賞」を受賞されました。 本制度は毎年6月の環境月間に合わせ、環境保全、地域環境保全及び地域環境美化に関して、顕著な功績があった個人または団体をたたえ、環境大臣が表彰するものであり、

          #21 ぶどう山椒の夜明け「山椒農家 低炭素型農業で環境大臣賞」

          #20 ぶどう山椒の夜明け「山椒産地に光り」

          7月初旬、ぶどう山椒の収穫が最盛期を迎えました。この時期の収穫物は主に粉末山椒に加工され、料理の香りづけやアクセントとして用いられます。 「5年ぶりの豊作だ」と話すのは、荒れた農地から山椒園を築きあげた就農12年目のきとら農園代表の新田 清信(しんだ きよのぶ)さん。 山椒の一大産地である和歌山県の有田川町ですが、2018年の大型台風が産地を直撃したことを受け、山椒の樹が倒れたり、強風により樹の根が痛んだことが要因で枯死したりしました。新田さんもご多分に漏れず、数百本もの山

          #20 ぶどう山椒の夜明け「山椒産地に光り」

          #19 ぶどう山椒の夜明け「小さくとも伝え続ける大切さ」

          私事ですが、世の中のぶどう山椒リテラシーを高めたく、山椒そのものに触れてもらい、香りや痺れを体感してもらい、生産者の想いや産地の歴史的背景などの文化を伝えるイベント「つくるとつかうの結び」を6月4日に自宅にて開催しました。 ぶどう山椒の発祥地であり、全国屈指の産地である和歌山県。古代、朝廷に山椒を献上していたり、江戸時代に発見された品種であるぶどう山椒を産地化するために先人が30年もの歳月をかけて研究を重ねたりした歴史があります。 また、現在ではつくり手の高齢化等で産地維

          #19 ぶどう山椒の夜明け「小さくとも伝え続ける大切さ」

          #18ぶどう山椒の夜明け「産地を支える若き営農指導員」

          ぶどう山椒の収穫が始まった5月初旬。この時期の収穫物は「実山椒」と呼ばれ、ちりめん山椒や佃煮などに用いられます。 2018年、関西へ上陸した大型台風を契機に、和歌山県有田川町の山椒生産量は激減し、産地の回復が急がれています。 栽培に関する指導・相談役として産地を駆け回る、ありだ農業協同組合 中西 祐稀(なかにし ゆうき) 営農指導員(30)にお話しを伺いました。 「私の役割は農家の栽培技術の向上をもって、所得を増やしてもらうこと」と話す。その業務は生育調査、出荷・施肥・

          #18ぶどう山椒の夜明け「産地を支える若き営農指導員」

          電気柵の設置

          ボクがつくる畑はシカがめちゃくちゃ多い。 というか、夜は家の敷地や道にもシカがたくさん出没するらしく、サファリパーク状態。 そのため、畑には獣害対策として防護柵の設置が必須。 本当はワイヤーメッシュを設置したかったものの、初期コストの抑制、一人作業がでできる電柵を設置することにする。 今回の対象鳥獣はシカ、イノシシとして、高さ 20cm、40cm、100cm、150cmにヨリ線を設置。本当は200cmにもしたかったが、ポールの長さが足りないため断念。 ちなみに小動物対策は

          施肥と3本目の畝

          2023.5.6より仕込んでいた自家製発酵腐葉土を畝にまいた。 本来であれば無施肥でいきたいものの、4月末から畑を触りだしたため、まともな準備ができなかった。そのため、今年においては自家製腐葉土をまくことに。 分量は平米あたり3ℓ。 畝にまき、軽く表層にすき込む。 ただ、畑はガチガチのゴロゴロだった。 ホントにこの畑でハーブは育つのだろうか。 かなり不安だ。 その後、3本目の畝をたてた。 もちろん、スコップで掘り下げて耕盤層を壊してから、それを埋め戻し、畝を立てる作業。

          完熟腐葉土づくり

          ゼロからハーブなどを育てる。 しかし、畝立てしたのは2023.5.5であり、もちろん冬季に土壌づくりが全くできいない。 そこで、ガッテン農法を参考に、手づくり完熟腐葉土をつくり畝の表層部へすきこむ予定。 発酵腐葉土は土壌細菌の餌であり、細菌の活性化を期待。 ◽️レシピ ・完熟腐葉土 11ℓ ・米ぬか 2ℓ ・米がらくん炭 1 ・油かす 1ℓ ・草木灰 ひと握り ◽️備忘録 ・腐葉土40ℓ×2袋を全て使い切った ・11ℓ×2ℓ×6回分=132ℓ作成 ・ビニール袋の口を軽

          #17ぶどう山椒の夜明け「春香る「花山椒」」

          新緑の樹々が静かに佇む山間で、春の高級食材「花山椒」の収穫が4月中旬に始まりました。 山椒の一大産地である和歌山県有田川町ですが、花山椒を収穫・出荷される農家はごく わずか。販売を始めて5年目となる、きとら農園 新田 清信(しんだ きよのぶ)さん にお話を伺いました。 「山椒特有の華やかな香りに加え、上品なしびれが花山椒の特徴で、しゃぶしゃぶ、すき焼き、鍋料理などに使用される」と新田さん。 市場流通量が非常に少なく、保管方法が確立されていない花山椒は、この時期に

          #17ぶどう山椒の夜明け「春香る「花山椒」」

          上月にて畑づくりスタート

          畑づくりのスタート。 無農薬、無肥料、不耕起でハーブなどを栽培していく。 そのため、畝立ての前に耕盤層を崩す作業をした。 耕盤層とはトラクターで耕うんする際、刃を叩きつけることで土中にできる硬い層のこと。また、機械の重みでも形成される。 耕盤層があることで、空気や水の通りが遮られるため、植物が根を張ることができない。 また、肥料、農薬などもこの層が原因で残ってしまう。 さらに無肥料栽培では欠かせない、土壌細菌の働きを生かすことができない。 それを解消すべく、畝を立て

          上月にて畑づくりスタート