僕は姉のせいで彼女ができない
ピピピ
○○: ん、もう朝か。
??: ○○、おはよう。
○○: おはよう奈々未姉。
この人は橋本奈々未。僕の姉でお母さんみたいな存在でもある。高校3年生。
奈々未: 飛鳥は?
○○: まだ寝てるんじゃない?
奈々未: ご飯作っとくから起こしてきてくれる?
○○: 分かった。
コンコン
○○: 飛鳥姉?
○○: 入るよ。
ガチャ
○○: 飛鳥姉、起きて。
飛鳥: ん~、まだ寝りゅ……。
○○: 奈々未姉に怒られちゃうよ。
飛鳥: え~、○○…ギューして……。
ギュッ
○○: ほら、ギューしたから起きて。
飛鳥: ん。
この人は橋本飛鳥。僕の一個上の姉だけど、僕より子供っぽい。高校2年生。
飛鳥: 奈々未姉おはよう。
奈々未: おはよう飛鳥。
○○: 朝ごはん食べよ。
奈々未: 飛鳥、置いてくよ~。
飛鳥: 待ってよ~。
○○: よし、行こ。
僕たちはみんな同じ高校に通っていて、毎日一緒に登校している。
男1: 橋本姉妹だ。
男2: 今日も○○も一緒か~。
男1: 羨ましいよな…。
○○: それじゃあ。
飛鳥: お昼休みに教室行くからな。
奈々未: またあとで。
○○が教室に着くと机の上に一枚の紙が置いてあった。
「○○くん。今日の放課後、屋上に来てください。」
??: あれ~○○。またお手紙?笑
相変わらずモテモテだな笑
○○: 湊か。
こいつは白石湊(みなと)。中学からの親友。湊の姉は奈々未姉の友達の白石麻衣さんでうちの姉同様マドンナ的存在になっている。
湊: よかったじゃん。
○○: どうせまた……。
湊: あ~、奈々未さんと飛鳥さんは○○のこと大好きだからな。
○○: いい加減彼女欲しいし、二人には黙っといてくれよ。
湊: わかった笑
昼休み
ガラガラ
飛鳥: ○○~。
○○: 飛鳥姉。あれ?奈々未姉は。
奈々未: いるよ。
??: 湊~。
湊: 麻衣姉、何でいるの?
麻衣: 奈々未に付いてきた笑
飛鳥: ○○、一緒にご飯食べるぞ。
奈々未: せっかくなら5人で食べよ。
麻衣: ななみんナイスアイデア!
5人: いただきます‼️
湊: ○○の弁当めっちゃ美味そう!
○○: 毎朝奈々未姉が作ってくれるからね。
奈々未: まぁ料理好きだし。
○○: 本当に奈々未姉にはいつも感謝してるよ。
飛鳥: 奈々未姉だけじゃなくて飛鳥ちゃんにも感謝しろ!
○○: 飛鳥姉は別に何かしてくれた訳じゃないでしょ?いつも僕が起こしに行ってるし。むしろ感謝して欲しいくらいだよ。
奈々未: 飛鳥言われてやんの笑
麻衣: そういえば○○くんめっちゃモテるんでしょ?湊からよく聞くよ。
○○: 全然、そんなこと無いですよ。
湊: 謙遜するなよ~、今日だって机の上に手紙があったじゃねーかよ笑
飛鳥: え?
奈々未: ○○?私そんな話聞いてないんだけど。
○○: 湊……
湊: わりぃ、つい言っちゃった笑
飛鳥: どういうことか飛鳥ちゃんに説明しろ!
○○: ちょっと僕トイレに…
ガシッ
奈々未: 行かせないよ?
放課後
○○: 何で付いてくるのよ。
奈々未: ちゃんと姉として○○を女狐から守る使命があるから。
飛鳥: そうだそうだ!
○○: 二人はともかく何で麻衣さんまで?
麻衣: だって面白そうなんだもん笑
○○: 元はと言えば湊が口滑らしたせいだからな。
湊: 悪かったって、今度なんか奢るから笑
○○達が屋上に着くと○○と同学年の女子生徒がいた。
女子1: ○○くん、来てくれてありがと。
○○: うん。
女子1: 大体予想つくとは思うんだけど、○○くんのことが好きです。付き合ってください。
○○: ……。
ちょっと待ったーーー!!!!
○○: やっぱりか……
奈々未: 私の方が○○のこと好きだから。悪いけど諦めて。
飛鳥: ○○は飛鳥ちゃんのものだ!
女子1: 私は○○くんと話してるんです。
飛鳥: 何!
女子1: てか、いつまで○○くんに引っ付いてるんですか。いい歳こいて弟大好きとか恥ずかしくないんですか笑
パチン
女子1: いった…白石さん何するんです!
麻衣: 私は○○くんがどんな恋愛しようが関係ないよ。ただ、ななみんは私の大切な親友、ななみんを傷つけるような発言は許せない。
○○: せっかく好きになってくれて申し訳ないけど、僕にとっても二人は大切な存在、その二人を貶すような人とは付き合えない。ごめんなさい。
女子1: ふん、もういい!
飛鳥: べ~だ!
奈々未: ○○!ギュッ
飛鳥: あ、ずるい飛鳥ちゃんも!ギュッ
○○: ちょっと二人とも苦しいよ笑
奈々未: いいじゃん、私達は大切な存在だもんね笑
飛鳥: 飛鳥ちゃんも○○のこと大切だと思ってるからな///
奈々未: 飛鳥照れてる、かわいいでちゅね~笑
飛鳥: うるしゃい!///
fin.
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