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一目惚れ 10

○○が海外での撮影から帰ってきて数ヵ月。
乃木坂は真夏の全国ツアーに向けての準備に追われていた。

先生: 7月から始まる全国ツアーまであと2週間となりました。来週半ばには現地入りです。それまでに不安な箇所を完璧にしていきましょう。

乃木メンバー: はい!

真夏: 5期のメンバーは始めての全国ツアーになるので分からないことも多いと思うけどどんどん先輩とか周りの人達に聞いてね。

5期メンバー: はい!

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その頃の○○

太一: ○○。新しい仕事の依頼が来たぞ。

○○: ドラマですか?

太一: いや、ドラマじゃない。

○○: 舞台とか映画ですか?

太一: どっちも違う。

○○: え~他に何かあります?

太一: 乃木坂だ。

○○: やります!

太一: まあまあ。とりあえず仕事の内容を聞け。今回○○には真夏の全国ツアーの全日程に密着して欲しいそうだ。

○○: やります!絶対やります!

太一: わかった、そしたら今から準備するぞ。

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全国ツアーの準備を終えた○○は乃木坂メンバーに報告するため乃木坂の事務所を訪れていた。

コンコン

○○: 山下○○です。

今野: 入ってくれ。

○○: よろしくお願いします。

今野: よろしく。それじゃあ葵、説明を頼むよ。

葵: 分かりました。今回○○には全国ツアーの全日程に参加していただきます。
その中で○○にはメンバーの写真を撮っていただきたいんです。メンバーにしか撮れない写真を集めた乃木撮のように○○にしか撮れない素のメンバーの姿を一冊にまとめたいんです。

○○: 僕が全国ツアーに帯同する理由は分かりましたが、本当に需要はあるのでしょうか。

葵: そこについては安心を。美月の件を世間に公表して以来乃木坂ファンの○○に対する人気が急上昇してます。
また今回の企画は、○○にメンバーを撮影して欲しいという多くの乃木坂ファンの声を受けてのものです。なので、安心してください。

○○: そうだったんですか。
でしたら精一杯頑張ります。

葵: 最初の地方は北海道になるので飛行機での移動となります。よろしくお願いします。

その後も葵から詳しい説明を受け全国ツアーの打ち合わせを終えた。

○○: (せっかくだったらお父さんに買ってもらったカメラを持っていこう。)

今野: それじゃあ葵、○○をメンバーのところ頼む。

葵: 分かりました。

コンコン

葵: みんなちょっといいかな。

美月: なんだろ。

久保: 何かあったのかな。

葵: 過去に発売された乃木撮が好評だったこともあり今回のライブの特別版を作成することになりました。
また、今回はメンバーが写真を撮るのではなくある人にお願いすることになりました。
どうぞー。

○○: 今回ライブに帯同することになりました、よろしくお願いします。

美月: ○○ーーー!?
てことは乃木坂のライブ全日程来るってこと?

○○: そういうことになるね。

飛鳥: (地方に行っても○○に会える///)

真夏: 飛鳥良かったねナデナデ

飛鳥: 嬉しくなんかないしっ///

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北海道入り当日。羽田空港に向かう○○。
集合場所に着くと数名のメンバーが既についていた。

与田: ○○だ!

梅澤: ○○おはよう。

○○: おはようございます。梅澤さんは朝に強いイメージあるけど与田さん早いの意外です。

与田: なんだって!?祐希だって早起きくらい出来るっちゃ!

梅澤: 明日起きれそうにないからって昨日私の家に泊まりに来たやつがよく言うよ。

○○: なるほど、梅澤さんに起こしてもらったんですか笑

与田: 遅れなかったんだから万事OKだっちゃ。

井上·菅原: ○○おはよう。

○○: 和、咲月おはよう。

その後も続々とメンバーやスタッフが到着した。

葵: 乃木坂メンバー全員います。

スタッフ: スタッフOKです。

○○: ○○います。

葵: 全員いるな。じゃあ飛行機に移動しましょう。座席は事前に決まってるからそれで座ってね。○○くんも決まってるから。

○○: 分かりました。

乃木坂メンバーの後に続いて○○も飛行機に乗り込む。自分の座席のところに着くと飛鳥が隣の席に座っていた。

飛鳥: 隣○○なの?

○○: そうみたいです。

飛鳥: (やった!///)ふーん。

○○: え、嫌でした?

飛鳥: 嫌じゃない!早く座れ。

○○: は、はい。

CA: 新千歳空港まで約1時間半を予定しております。

○○: (1時間半か。飛鳥さんに話しかけて迷惑かけるわけにもいかないしとりあえず寝るか。)

○○が寝る準備をしていると

飛鳥: ○○…寝るのか?

○○: はい。

飛鳥: 飛鳥ちゃんと話さないのか……。

○○: 話してくれるんですか?本当は飛鳥さんと話したいと思ってたんですけど迷惑になっちゃうのは嫌だから寝ようと思ってたんです。

飛鳥: ○○がどうしても話したいって言うなら話してやってもいいぞ。

○○: そしたらお話ししましょ。

飛鳥: ○○は大丈夫なのか。全日程に帯同して。他にも仕事あるでしょ?

○○: 大丈夫です。ちゃんとそこの調整はマネージャーの太一さんが完璧にやってくれたので✌️

飛鳥: ひとつ質問してもいい?

○○: なんですか?なんでも答えますよ。

飛鳥: か、彼女とか…いるのか?

○○: 彼女なんかいたことないですよ笑

飛鳥: そうか!私のために///ボソッ

○○: 何か言いました?

飛鳥: なんでもない!

気付けば新千歳空港に着陸しようとしていた。

 CA: お客様にお願い申し上げます。この機体はまもなく着陸態勢に入ります。ご自身の座席に着席の上シートベルトを着用いただきますようお願い致します。

○○達が乗った飛行機は緩やかに着陸した。
メンバー達は荷物をまとめ降りる順番が来るまでゆっくりしていたがあるメンバーは1人シートベルトと格闘していた。

井上: (ど、どうしよう!?シートベルト取れない😭でも誰かに聞くのは恥ずかしいし。)

○○: 和ちゃん大丈夫?シートベルト取れないんでしょ、取ってあげる。

カチャ

井上: ありがと。///

○○: どういたしまして。

○○が座席に戻ると

○○: 気付いてたならやってあげればいいじゃないですか、飛鳥さん。

飛鳥: いや~、和の困ってる表情が可愛くてつい。

○○: 出た、人の不幸大好き飛鳥さん。

飛鳥: えへへ~それほどでも~。

○○: 褒めてません。

葵: それじゃあみんな移動するよ~。

メンバーと○○はホテルに到着しそれぞれの部屋に荷物を置きに行った。全員が戻ってくると

葵: 今日明日は自由時間だから。何かあったらすぐにマネージャーに連絡すること。
じゃあ解散。

美月: ○○明日一緒にデートしよ。

○○: あ、結構です。

美月: え~、○○とデートしたい~😭

○○: やだよ、なんで北海道まで来て姉ちゃんとデートなの。

美月: ぶう~。

飛鳥: ねぇ○○、明日って空いてるよね。

○○: 空いてますよ。

飛鳥: ○○がどうしてもって言うんだったら明日飛鳥ちゃんが一緒に観光してやってもいいぞ。

美月: 飛鳥さん無理ですよ。私も断られたので。

○○: 行きましょ。

美月: なんで~😭

飛鳥: よし!じゃあ明日。


次回、飛鳥と北海道デート?


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