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【評価・感想】『Destroy All Humans! 2 Reprobed』レビュー

『Destroy All Humans! 2 Reprobed』は、2022年に発売された宇宙人系アクションアドベンチャーゲームです。
2020年に発売されたリメイク第一弾『Destroy All Humans!』の続編です。

あらすじ:前作から10年後の世界。なんだかんだ地球に溶け込んでいたクリプトだったが、彼らの存在を察知したソ連の攻撃によって、壊滅的な被害を受ける。クリプトは復讐を果たすべく、ソ連と対峙する。

※Steam版をプレイしました


主に前作と比較する

基本的には、前作『Destroy All Humans!』を踏襲したゲームです。
今作もエイリアンを操作して、大勢の人間を刈り上げていくゲームで、ストーリーも、際どいジョークやパロディをふんだんに盛り込んだ”お上品”な内容になり、前作と同じ方向性の作品と言って良いです。

前作ファンであれば、安心して遊べると思います。

前作との違いを一つ挙げるとすれば、今作で、完全にオープンワールドゲーム化された点です。

前作は、”一度クリアしたミッションの舞台をあとでウロウロできる”という形で、まずはミッションをクリアして、そのあとに母艦からお目当てのエリアへと出発するという流れだったのですが、今回は、「グランド・セフト・オート」などと同じく、オープンワールドの中で自由に活動できるタイプのゲームになっています。

オープンワールドゲームとしては、あえて書くべきことは少ないのですが、前作と比較すると、コンテンツが相応に充実しており、そこはポジティブな変化と言えます。

お決まりの収集物以外にも、ストーリー性のあるサイドミッションがしっかり用意されており、メインストーリーとは別で、ゲーム世界やキャラクターを掘り下げてくれます。

コンテンツは過不足なく用意されており、並のオープンワールドゲームくらいは遊べます。

ちなみに、今作のオープンワールドは、一枚の広いマップではなく、地域ごとに中規模なオープンワールドが用意されている形です。

サンフランシスコを凝縮したようなベイシティや、日本を凝縮したようなタコシティタコシマなど、個性的な世界が存在します。日本に至っては、年代もごちゃ混ぜした感じで、見覚えがあるようでないような不思議な空間になっています。

正直、プレイ部分は前作と大差ないのですが、コンテンツの充実と、ロケーションの多様化は、今作の明確に優れた部分と言えます。

今作もボス戦に難がある

前作『Destroy All Humans!』に続き、ボス戦は要注意ポイントです。

全体的にカジュアルに遊べるゲームなのですが、ボス戦だけは、主人公や円盤をしっかり強化した上で挑む必要があり、している、していないでは、難しさが大きく変わってきます。

それ自体は別に良いのですが、実際に遊んでみないと足りないものが分からない点は、落とし穴になるところであり、「これがいる」と気づかないとズルズル負け続けることになります。

遊ぶ場合は、その時点で遊べるサイドミッションを全て遊び、ミッションも、任意の目標とまとめて100%クリアして、経験値は全部取るようにした方が良いです。

ミッションをリプレイする場合、公式チートをオンにして遊ぶことができるのですが、無敵モードで遊んでも、任意の目標はクリア扱いになるので、それも使って、経験値の取りこぼしがないようにしたいです。

関連記事>>>『Destroy All Humans 2 Reprobed』のボス戦の攻略法

総評

今作は、前作『Destroy All Humans!』の正統進化版です。
ベースは前作ですが、コンテンツの増量とロケーションの多様化で、前作と差別化し、ストーリー面も、扱うネタを広げることで、パロディゲーとして、より充実した作品になっています。

その時点で出来る最大限のアップグレードをすることを意識して遊べば、手堅く楽しめるエイリアン系アクションゲームになり、前作ファンであれば、大きな不満なく遊べるであろう一作に仕上がっています。

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