【評価・感想】『Destroy All Humans!』レビュー
『Destroy All Humans!』は、2020年に発売された宇宙人系アクションアドベンチャーゲームです。
PS2時代の名作オープンワールドゲーム『Mercenaries Playground of Destruction』の開発元である「Pandemic Studios」が手掛けたオリジナル版をリメイクした作品です。
あらすじ:1959年、アメリカ。フロン星人で、"クリプト"と呼ばれる主人公のエイリアンは、"種族が滅亡する"未来を回避すべく、この地球へとやってくる。
※Steam版をプレイしました
堅実な作りの"ネタゲー"
見ての通り、"いかにもな宇宙人"を操作して遊ぶゲームです。
地球が宇宙人に侵略されるという割りと深刻な事態ですが、全体的に明るいトーンのゲームになっており、定番のオカルトネタを盛り込んだストーリーと、口が達者な主人公が巻き起こすドタバタ劇を楽しみながら遊ぶ"ネタゲー"要素の強い作品です。
ゲームでは、SF風な武器を使い、円盤に乗り、人間相手に大暴れします。
人間を"分解"しても、尻から脳みそを引っこ抜いてもコミカルに表現されるため、あれやこれやに対する後ろめたさがあまりなく、割りと好き勝手に遊ぶことができるゲームです。
強力でユニークな武器を使って人間を狩り、円盤に乗って、住宅や工場などを破壊して回るのが楽しいです。
アクションゲームとしても、あえて書くべき欠点はなく、暴れ回ることを邪魔しない堅実な作りで、よく出来ています。
実はオープンワールド要素もある
本作では、オープンワールド要素が取り入れられており、一度ミッションで訪れたエリアには、あとで戻ってくることができます。
ミッションでは、エリアの一部しか活用されませんが、戻って来た場合は、オープンワールドゲームのように、エリア内を探索したり、用意されたチャレンジを遊んだりすることができます。
それぞれのエリアには、チャレンジが4種類と収集物が20個前後あるだけなので、はっきり言えば、"よく遊べるオマケ"のようなものなのですが、気軽に楽しめる寄り道要素が用意されています。
ミッションと同じく、チャレンジも、クリアすると経験値が貰えるので、コツコツと遊んで貯めて、主人公と円盤をアップグレードします。
ラスボスだけは、アップグレードが不十分だと苦戦する可能性が高いので、そこに行くまでに、しっかりと準備を済ませておきたいところです。
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少し話が逸れますが、ミッションは、任意の目標を意識して遊ぶと面白いです。
それぞれのミッションには、ストーリーを先に進めるための主要な目標の他に、「敵に発見されないように行動する」「ターゲットを事故死に見せかける」と言ったオプション扱いの目標も用意されています。任意の目標は、変装しての隠密行動や環境を利用したキルなど、他の遊び方に挑戦する良い機会になっており、これを意識して遊ぶと、ゲームの様々な要素に満遍なく触れられて、なかなか面白いです。
任意の目標まで達成すると、経験値を多く貰えるので、最初からそれを狙っていくのがお勧めです。
総評
オリジナル版は未プレイなので、思い出補正なしで遊びましたが、2020年発売のゲームの一つとして、十分楽しめる一作でした。
「ターゲットを守るミッションが面白くない」「任意のクリア目標の一部に誤訳があって、ググる必要があった」など、遊んでいて、気になった部分もあります。
しかし、軽快で、派手なアクションは楽しく、定番オカルトネタを中心に展開するジョーク満載のストーリーも悪くなく、終わってみれば、カジュアルに遊べる堅実なアクションゲームという評価に落ち着きました。
ストーリーやキャラクターに惹かれるものがあれば、遊んでみると良いかなと思います。
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