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ダリオ・アルジェントの新作

ホラー映画の巨匠、ダリオ・アルジェントの新作「Dark Glasses (Black Glasses)」が2月にヨーロッパで封切られているが、日本であまり話題になっていない。

日本語wikiの「ダリオ・アルジェント」にもまだ記載がない。

こういう時に、「映画秘宝」があれば・・と思ったりする。

英語版wikiでは「Dark Glasses」で立項されている。典型的なジャーロもののようだ。

これを見る限り、評判は散々で、「昔のアルジェントはよかったな、と思わせるばかり」といった反応だ。

2009年の「ジャーロ」と同レベルか?

ダフトパンクが音楽を担当する話があり、実現していたらそれだけでも話題になったろうが、残念ながら実現しなかった。


もっとも、ダリオ本人は最近、フランスの「le Video Club」にテリー・ギリアムやマイケル・ベイなどと登場して、健在ぶりを見せている。


もう80歳台だが、元気そうで何よりだ。

少し前には、娘のアーシア・アルジェントの例の me too 騒動でも登場していた。


そういう「場外」での活躍はともかく、映画のほうは、1980年代以降の低迷を抜け出せていないようだ。

アルジェントの黄金期は「サスペリアPART2」(1975)から「フェノミナ」(1985)までの10年で、私はそれをリアルタイムで劇場体験することができた。

その後の低迷期でも、「トラウマ」(1993)とか「スリープレス」(2001)とか、まあまあの作品はある。

「せめて『カードプレーヤー(デス・サイト)』(2004)レベルの映画であれば」

というファンの切ない声を見たが、「ジャーロ」レベルではきつい。


アルジェントはこのまま終わるのか。

年齢から、「Dark Glasses」が最後の作品と思われているようだが、なんとかもう一花咲かせてほしいものだ。


なお、「Dark Glasses」の日本での劇場公開や、配信・ソフト化についての情報は、発見できなかった。

評価が低いので、バイヤーも二の足を踏むかもしれない。それでなくても、コロナで足止めされていた映画は多いだろうし。

もともと地上波で流せるものではないし、レンタルビデオ屋が衰退した現状では、アマプラかなんかでチョロっと流されて終わり、かもしれない。

それでも俺は見るけどな!


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