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インドの大気汚染で肺をやられた話② 【混沌のインド編】

こんにちは、柿ピーです。

今回はインドで肺をやられた話②です。たぶん次で完結します。みんなも健康には気をつけようね。若い人もね。柿ピーもまだ(もう?)25歳でやられたので…。

インドの病院についた柿ピーは、とりあえずレントゲンやら血圧、体重やらを測るように言われました。ゲホゲホしながらこなし、ドクターのもとへ。診察の結果、なんと肺に影があるとのこと。

「調べないとなんとも言えないけど、この影の感じ結核ぽいね。調べないとなんとも言えないけど…。」by ドクター


2回言った…。と思いつつ、結核!???死ぬやつだよね…?しかもこれ感染するやつだよね…?新撰組の漫画でいっぱい読んだぞ…。と動揺を隠せない柿ピー。採血を行うと言われ、試験管5本分の血を抜いたあと、おもむろに私の腕に何かを注射し、腕に黒マジックで丸を書き出すナース。

柿ピー「なになになになに???これなに??」

看護師「これは結核の検査だよ。この丸のところが48時間で赤く腫れてきたら結核だよ。」(ツベルクリン検査)

え、なにそれめっちゃ怖いんだけど!!!とビビりながらこの日は病院にさようなら。翌日、仕事について話にきた上司さんに「私に近づかないでください!」(結核かもしれないから)と言ってしまい、傷つけてしまう。ごめんなさい。本当は大好きです、上司さん。

翌日から毎日3日間、朝一で痰を提出しにこいとの病院の指示に従い、病院によったり、CTを取ったりする。実は弊社は医療通訳サービスを利用しているのですが、通訳担当が全然通訳してくれない上に壊滅的に予約のセンスがないので、6時間絶食のCT検査を夕方5時に入れられてブチギレるなどの事件が発生。CTのあと、寒いところに30分程度薄着で放置されたので、翌日から風邪を引く。

そして、48時間後…。腕は腫れなかったので一安心。他の検査も結核は陰性だったのでホッとしたのもつかの間、CT検査の結果、やはり肺に何かある。感染症のようだが、マイコプラズマ肺炎などの普通の感染症ではない。でも、結核ではない。とのことで、現状はよくわからないという診断。

よくわからないので、次はカメラを肺に突っ込んで中身を見ると言い出す医者。いわゆる気管支鏡検査というやつで、胃カメラの肺バージョンみたいな感じである。全身麻酔をかけて、丸一日入院しての検査になるらしい。いや、さすがの私も怖い。

医者「全身麻酔だから意識ないうちに終わるよ。痛くないよ」


とのこと。ごめん、そもそも、インドで全身麻酔怖すぎるんだが…と思い、一旦、他の道がないかセカンドオピニオンを受けることにしたものの、インドの別病院で全てのカルテを見せても気管支鏡検査と入院は必須とのこと。レントゲンとCTの感じ、結核かガンぽいけど結核は陰性だし、ガンにしては若すぎるからねー。一回肺の中を見ないと…といわれる。いや、怖すぎでしょ…。

弱気ツイートしたところ、私もインドで全身麻酔しました!というリプをいくつかいただき、俄然勇気が出てきた私。このままだと埒があかないので内視鏡検査を受けることに。

当日は別会社通訳さんとルームメイトが付き添ってくれました。内視鏡検査中は全身麻酔で意識がなかったので痛いとかも感じなかったのですが、終わった後、麻酔が残っていたのか、朦朧とする意識の中でもはっきり分かるほど喉が痛く、違和感を感じてティッシュにペッとすると、鮮血がべっとり…。

死…?????我沖田総司?????


喉が痛すぎて声が出ないのですが、こんなことを思いつつ死んでいたら、通訳さんが「辛かったらもう少し寝てから退院しようね」とおっしゃってくれたので、すぐに退院せず、そのまま倒れるように意識を失いました。検査が終わったのは夕方だったと思うのですが、目が覚めたら夜8時くらい。(このあたりの時間感覚は曖昧です。すみません…)

意識ははっきりしたものの、まだフラフラだったので、付き添いさんと通訳さんに車椅子を押してもらい、清算を終わらせ、薬をもらってから退院、お家へ。

しかし、麻酔が消えて徐々にわかってきたのですが、死ぬほど喉が痛い。食べ物は勿論、水も飲めない。吐血(?)のようなものも止まらず、口の中で唾がたまって飲み込もうとする度に激痛が走る状況。仕方ないので、トイレの前に一晩中座り込み、ひたすら便器に口の中にたまる唾をペッとしていたら夜が明けました。

一睡もできず、喉が痛くて話せない上に食事も取れないので、仕事は1日お休みし、うとうとしたり血を吐いたりしていたところ、夜にはギリギリ液体を嚥下できるようになりました。偉い。お水やカップスープを飲んで翌日出社。声も2〜3日したら徐々に出るようになったのでよかったです。職場の皆さんには本当にご心配とご迷惑をおかけしました。

さて、1週間くらい経ち、検査結果が出たので再度病院へ。あれだけ死ぬほどしんどい思いをしたので、次は何か分かるはず、そう思って早退した私へ医者から衝撃の発言。

医者「んー。今度は何がダメか分かるかと思ったんだけどダメだね。がっかりだよ😞」


…。


がっかりなのはこっちだよ!!!!!


今回の検査も異常はなかったらしい。次はPET CTという主にガンの検査をやると言い出しました。会社提携の通訳は相変わらず全然通訳してくれないけど、医者から聞こえてくる単語は next,chest,cut,open,check....

つまり、ガンが見つからなければ開胸して中身を見ると言っている気がする。絶対嫌だ。

一旦考えるわ、PET CT 高いし。と言い、一部始終を会社に相談した柿ピー。かれこれ1ヶ月半に渡り通院し、治る気配もなく咳が段々やばくなっていき、会話すると咳き込んで話を続けることが困難になっていく様を間近でみていた会社の人たち。みかねた上司さんズが「日本に帰って医者にみて貰えば?」と言ってくれた。なんと本来なら現地採用は貰えないはずの治療目的の一時帰国費用を出してくれるというので、有り難く帰国して日本の医者に診てもらうことに。

そして、約束の地、日本へと舞台は転換する…。








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