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結局、インド現地採用をやって何かを得られたのか?という話

こんにちは、柿ピーです。

2020年7月いっぱいでインド現地採用を卒業しました。せっかくなので、約1年10ヶ月の現地採用生活を振り返ってみたいと思います。

まず、私がインドにきたときの状況はこんな感じでした。

23歳、英語自信なし、元電気工事の施工管理という特殊すぎて生かしにくい職歴のみ、インド暦ゼロ、インドといえばカレー🍛???くらいの知識で私の現地採用生活はスタートしました。

最初は先輩インド人から受ける業務説明も英語力がなさすぎる故に理解できるか危うく、上司の手伝いどころか上司に通訳してもらうレベルの英語力でした。なぜ採用してもらえたのか未だに謎です。当時はとにかくクビにならないように必死でした。

私の仕事は簡単にいえば、駐在サポートです。

日本本社からくる駐在員のVISAや住居のお世話をしたり会社でのお仕事のお手伝いをします。クライアントは日本人、一緒に仕事するのはインド人withたまに上司さんみたいな感じで仕事していました。

最初はダメダメだった仕事が、インド人前任者に妨害されながらも少しずつ慣れ、インドという環境にも慣れて生活が本格的に楽しくなるのにだいたい半年くらいかかったと思います。カレーには1週間くらいで慣れちゃいましたが。

その後、仕事では駐在サポート以外にも業務フローのおかしいところをなおしたり、プライベートではインド旅行を満喫したりとトラブルに愛されながらも楽しくやってました。ちなみに1度もホームシックになりませんでした。住めば都というやつですね。

そんな中でも生活面でちょっと大変だったのは、やはり大気汚染です。インドは空気がやばい、ということは何となく知っていたのですが、23年間の人生で一度も呼吸器系で困ったことがなかった柿ピーは1年目の大気汚染シーズンをほぼマスクなし、空気清浄機なしで乗り切りました。ちなみにディワリは色々あり、2年連続グルガオンにいましたが、この期間は本当に1年間のうちで洒落にならないくらい空気が酷いです。

なので、現地採用の皆さんもディワリ休暇は必ずインドを脱出しましょう。危険です。


2年目も余裕の初期装備で大気汚染を乗り切ろうとした私でしたが、2019年10月のディワリあたりから咳が止まらなくなり、今も止まってません。詳細はこちら。



みんな、インドにきたら冬はマスクをしよう、空気清浄機を使おう。あと、ディワリはインドを脱出しよう、柿ピーとの約束だよ。


インドにきて、肺をダメにして仕事辞めるんだったら来ない方がよかったんじゃない?来た意味あった?という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、私はインドに来たことを後悔していません。得られたものがきちんとあったからです。

まず、私はインドにきた際は自分がどういうキャリアを構築すればいいのか、全くわかりませんでした。元々田舎育ちで親も地元の職人さん、就活をガッツリやった人も身近にいなかったのです。ただ、なんとなく営業よりバックオフィス系の仕事がやりたいという漠然とした気持ちがあったため、比較的汎用性の高い総務というポジションに就きました。ここでいう汎用性というのは、例えば駐在員サポート経験を生かして秘書を目指す、総務は経理、人事とセットにしたポジションも多いので、社内でそういった経験を積んだり資格をとったりして総務人事、総務経理の道を進む、工場内のお仕事の手伝いをして生産管理や調達などのお勉強をさせてもらう、あるいはインド経験を生かして日系サービス会社や不動産の営業になる、などなど、総務は+aの資格と経験次第でその後のキャリアに柔軟性があると考えたのです。真っ白なキャンバスのようなポジションは、まだ進むべき道が明確に分からない私には当時、1番ぴったりなお仕事だったと思います。

インドで総務として1年半ちょっと働いた結果、社内外のたくさんの人と話したり相談したりして、私は内部統制のような、会社の仕組みづくりに携わるお仕事がしたいなと思うようになりました。

まずはこの、自分の人生の方向性を決められたのが、私にとってはインドにきて1番の収穫だったと思います。


他にも、得られたものはいくつかあります。

・インド人と会議したり、インド人スタッフに指示出しできるくらいの英語力(まだまだ勉強中)

・サバイバル力

・インド式交渉術(初級)

他にも、私の場合は、

・年収が上がった

・100万円くらい貯金ができた(PF含む)

・日本では縁のなかったような色んな人たちと沢山知り合えた。

・日系大手企業の人事、組織制度を学ぶことができた

・なんでみんなが大手企業に勤めたがるのかわかった(福利厚生よすぎ)

などがあります。

前職は中小企業勤めで、ニッチな業界にいたため、かなり狭い世界しか知らなかったのですが、インドには日系大手企業もかなり進出しており、しかも日本人がまだまだ少ないので日本では絶対話せないような人と話す機会があったりします。特に私はインドにきてからの上司さん2名が本気(と書いてマジと読む)で世界で一番仕事できる人×2だったのでびっくりしました。こんな人実在するんだ。来世はこれくらい仕事できるかっこいい大人になりたい。というか、大手企業くらいのブランド名と給与と福利厚生があればこんなすごい人雇えちゃうんだな、と非常に世の中の勉強になりました。





もし、ここまで読んでいただいた中で、現地採用っていいかも?と思った悩める子羊さんがいる場合ははっきり申し上げるのですが、

私は現地採用は他の人にあんまりおすすめしません。


私の場合は新卒で入った会社が中小企業で、ボーナスが1万円くらいの会社だったのが、インドにある日系大企業福利厚生神レア現地採用枠への転職だったので奇跡的に年収が上がりましたが、ほとんどの方は年収が下がるか横ばいだと思います。また、仕事内容もめちゃくちゃ激務or単純作業の二極化が結構激しいことが多く、業務内容についてしっかり内定先とすり合わせしておかないとトラブルになることもあります。あと、私はインドを楽しめる人間だったのですが、やっぱり海外&発展途上国なので生活にストレスを感じる方もいます。

端的にいえば、現地採用はすごくリスキーなポジションです。海外就職版派遣社員のようなものとでもいえばよいでしょうか。


ちょっとマイナスなことも書いてしまいましたが、私自身は現地採用をやって、全く後悔していません。現地採用をやれば人生大逆転!という進◯ゼミの漫画みたいな人生になる保証はどこにもありませんが、自分の戦略次第では人生をしっかり有利に変えることができる制度だと思っています。現地採用というだけではブランドにならなくても、それに色んなものをかけ合わせれば面白いものが出来上がるかもしれません。自分の人生を変えるヒントは色んなところに落ちています。旅先や本やTwitter、飲み会や会社の人との雑談、インドで出会ったあらゆるものに色んな可能性をみました。けれども、人生はひとつの道しか選べません。だったらせめて、自分が納得できる人生にしたいと、私は思います。


まだまだ未開拓なところが多いインド現地採用で大事なのは、ロールモデルの誰かを目指すのではなく、自分で進む道を自分で正解にしていくという道無き道を進む強い戦略と意志なのです。特にインドは世の中の移り変わりが激しいため、憧れのAさんと同じポジションになったとしても、良くも悪くも同じ経験が積めるとは限りません。

だからこそ、現地採用から駐在になれた、インドで生涯のパートナーを見つけられた、インドは無理なのがわかったから、次は違う国で働く、お金を貯めて大学院にいく、ヨガインストラクターになった、インドで起業のヒントを見つけた……

全部、本人が納得できたら正解なのです。

もし、納得いかない答えになってしまったとしても、人生長いんですから、そこから軌道修正して最終的に死ぬまでに正解になればいいんです。

私はインドにきて、私なりの答え見つけることがで次の問題に進みます。この先が正解かどうかはまだ分かりません。でも、もし試験官から◯がもらえなくてもインド式交渉術で△くらいまでは持っていくつもりです。

結論、私の場合は元々のステータスや生活水準、持っているものが少なすぎたので、インド現地採用をやって得たものの方が多くなりました。でも、これは本当に個人差があるのでどうかじっくり考えて人生を選択してください。人間は考える葦なのですから。





これから先に進む道が険しい道でも、お気に入りにインドジュエリーがあれば、きっとご機嫌でどこまででもいける。そうだよね、ハム太郎。

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