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この目に映る この世界

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心の中にあるもの、ことばにしました。これは私が書いたんじゃない。これは、世界のことば。たぶん。
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降ろす

雨が降り注いで地上に届くように当たり前に 僕のココロには愛が降る 鳥が鳴くのを聞くように 僕のアタマには気持ちがあふれる ココロには感情で アタマには思考なんて 思い込みだよ 君の唇から聞こえる言葉も 君が心の中だけで考えるおしゃべりも 全部気持ちで思考で、それはごちゃまぜの君なんだ ああ 雨が降った ああ 晴れた 全てごちゃまぜのこの世界だよ 僕はそのひとひらをすくってみているに過ぎない 願わくば毎日拾うそのひとひらに息を吹きかけて 愛しく白く 輝くように願っている 

たいせつなひと

大切な人を傷つけられると わたしが傷つくのはなんでなのかな 私自身が貶められたわけじゃないのにね 大切なあの子を愛しているということは あの子の中に、そっと自分を住まわせるということなのかな あの子を、そっと自分の中に住まわせるということなのかな それは美しいようで、少し怖いね わたしはわたしで、あの子はあの子なのにね 自分勝手を愛とは呼びたくないけれど 愛はどこか自分勝手 自分の中にしかないものをあの子に映して その見返りを求めてしまうの けれどあの子を 守りたいとい

はじめまして、あなたのことが好きです。

こんにちは、はじめまして。あなたのことが好きです。 あなたが誰なのか、知りません。あなたの顔も名前も、性別も、何も知りません。 分かっているのは、日本語を読めるんだってことくらい。 でも、わたしは、あなたのことが好きです。 あなたは、ずるい人かもしれないし、嫌な人かもしれないし、友達が一人もいないかもしれない。ひどい人かもしれない。3日間お風呂に入らず、パンツもかえてないかもしれない。 でも、わたしはあなたのことが好きです。 あなたのことを知らないから。 このことは、

そらいろチェック

淡い色のチェックだから 遠くから見たら柄が分からないの そんな風にして いろいろわからないふりをしてきたの 誰かを傷つけるとわたしも傷つくのよ それが怖かったのよ そんなこというと かわいくない子みたい? 愛されない? それでも淡い水色だから 遠くから見たら柄が分からないでしょ? 否定できない事実は わたしを守る卵の殻です 恋をぶつけないでね こちらの準備ができるまで もう少し そろそろと 近づいてきてよ みんなが思っているほど わたし単純な女の子じゃないわ わたしを

【焦燥感】【魂】遠くの光

空の彼方が白く 明るいような気がしたんだ 胸の中にあるんだ 遠く明るく、輝く空が ねえ どうすればあの光に届くの? ここは確かに昼間なんだ。周りは明るくてにぎやかだ。たくさんの人がいる。 なのにどうして、あの光が僕だけに見えるの。 海の波のキラめきが欲しいんじゃない 揺れるものがほしいんじゃないんだ 永遠なんてコトバでは片付かない この確信は 奇跡が欲しいわけじゃない すでに僕の中にあるこれは 僕の心の重しで道しるべ。 目の前のこのレールを、ただ歩けばいいわ