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舞踊名作集1(その2)

9月23日(金・祝)、国立劇場の大劇場に、舞踊を観に行きました。その記録の後半です。(繰り返しになりますが(笑)、舞踊は本当に初めてで、用語も調べながらの個人的記録です。公演プログラムと色々なHPを確認しながらの整理で、他に引用しない方がいいです。)

◼️粟餅(常磐津)
・公演パンフレットによると、杵八、小臼の粟餅売り夫婦の他に、嫁菜売(今回は嫁菜摘)、鳥追、田舎侍、福寿草売、渡し守(今回は矢場女)七人が、めでたく踊ります。
・仕抜きとは、一人または二人がそれぞれかわるがわる真ん中へ出て踊ること。
・最後は、片袖を赤い着物にして、踊っていました。

(私の感想)
・パンフレットの登場人物で、嫁菜売と嫁菜摘の違い、渡し守と矢場女の違いなど、分からない部分がありました。衣装や動き、台詞などで、区分するのでしょうか。勉強不足です(汗)。
・詞章を読むと、男女の色恋や情事が描かれていて、江戸の雰囲気とともに、当時の人々の楽しみが伝わってきます。
・他方で、必ずしも、恵まれた立場や身分の人ばかりではないようにも思いました。最後に「貴賤上下おしなべて」ともあります。
・五節句と餅の言い立て。1月7日の人日、3月3日の上巳は草餅、5月5日の端午は粽(ちまき)・柏餅、7月7日の七夕、9月9日の重陽。
・最後は、六歌仙が詠み込まれ、文学好きの私は楽しかったです。

◼️黒塚(長唄)、感想を含めて。
・能『黒塚(安達原)』が原点。
・上の巻は能風、中の巻は舞踊詩(新舞踊)風、下の巻は歌舞伎の荒事風。
・中の巻は「月の巻」と呼ばれるそうで、背景の大きな下弦の月がきれいでした。
・中の巻で、水を汲む場面、「杖に乃の字の影法師」で逆光?があたる場面、太郎吾を追い詰める場面など、一番面白かったように思います。
・下の巻に入るとラストまで一気で、歌舞伎と長唄の違いを考えさせられました。

◼️全体を通じて
(調べたこと)
・舞踊は三味線音楽がベース
・「歌い物」(詞を歌う)、長唄。
・「語り物」(物語を語る)、義太夫、常盤津、清元。

(感想)
・舞踊は初めてでしたが、楽しめました。
・ただ、踊り手の動きを観たり、詞章を目で追う形だったのも事実です。
・自分で踊ったことがないこともあり、舞踊の醍醐味、技術的な凄さを実感するまでは至りませんでした。
・素人が恐縮ですが、どんな動きか、より深く知るために、舞踊や能のワークショップに参加するのは面白いかもしれません。
・そして、観る目を養って、またいつか同じ演目を観てみたいです。

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