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属人化を防ぐ

現在勤めている中学校は4年目になります。「異動まではまだまだだな~」なんて悠長に構えて、「次も中3に教えられたらいいな~」なんて思っていたら、突然の異動・・・。早い異動でした。

さて、現任校ではほぼ研究主任を務めてきました。以前勤務した学校でも研究主任をやってきたことはあるものの、当時は小規模校だったこともあり、何をやっていいかわからず、次の年は頑張るぞ~と思っていたら、すぐ異動だったので、長期間腰を据えて取り組めたのは今回が初めてと言ってもよいと思います。

研究主任とは様々な役割があり、それが全校に影響がある役割ですので、責任が重大です。そのため研究主任を最初に任された時から月ごとのTo Do Listを作成し、次の年からはそのリストを参考に仕事を進めてきました。

例えば3月であれば、以下のようなことを準備しておきます。
・新年度に向けて「研究主題」について構想を練る。
・全国学力状況調査テストを入れる大きめの封筒を購入しておく。
・学習の約束について構想を練る。

組織がダメになる一番の理由が、「属人化」です。

つまり、「君がいないとダメなんだ」という状態です。「君」は組織にはいなくてはならない存在でしょう。しかし、この有能な「君」はいつまでも組織の中にいるとは限りません。教員であれば定期的人事異動はあります。生徒指導などで指導力のある先生がいなくなった途端に、荒れた学校になったなんて話はよく聞きます。

しかし、これでは組織としてはダメなのです。誰が研究主任になっても、ある程度組織が回るような仕組みを作っていかないといけないと考えています。その仕組みの一つが上に挙げたTo Do Listです。これを見れば、ある程度どんな仕事をしたらよいか、見通しをもってできます。このおかげで私は2年目以降は何とかやってこれたと思っています。To Do Listにその時の「感情」を入れておくと、さらに取り組みやすくなります。「令和4年度は〇〇を忘れていたので、すごく大変だった」「令和5年度は〇〇が遅くなったので、いろいろな人に迷惑をかけた」なんて書いておくと、その時の記憶がよみがえってきて、やる気?がでます。感情と記憶が深く結びついている証拠だと思いますが、自分自身を動かすコツでもあります。

また、研究主題についてのデータがどこにあるか、封筒はどこから購入するのかといったことまでメモしておくと、さらに役立つデータになるでしょう。

異動が決まり、このTo Do Listデータを次の研究主任の先生に渡すと、「助かります!研究主任初めてなんですけど、なんとかなりそうです!」と言ってもらえました。属人化を防ぎ、仕組化できたのではないでしょうか。


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