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テストの分析は難しすぎる!

令和5年度の全国学テの結果が返ってきました。今後この全国学テの結果をもとにして、分析をして、考察をして、対策をたて、実行して、振り返りをして・・・という作業が待っています。

私が住んでいる県・地区では、この全国学テ同じようなテストがあり、中1、中2の秋~冬ぐらいにかけてテストを行います。

中1秋・・・地区の生徒全員が受けるテスト
中2冬・・・県の生徒全員が受ける生徒
中34月・・・全国学テ

3年生の4月に受ける全国学テで少しでも良い結果となるようにという意図が見え隠れしているような・・・。

この中1、2で受けるテストでも結果がでたら、分析・考察・対策・実行・振り返りというものを行うわけで、1,2年生の教科担任になったら、秋・冬にこのテストの一連の流れを行い、3年生に持ち上がりになれば全国学テの一連の流れも行うという地獄を見ます。

しかし、分析に関してあまり知識のない教員(私もそうです)が分析をしても果たしてそれが的を射たものであるかどうか、はなはだ疑問だなと感じることがあります。

1.正答率が低いのは、「その問題ができないから」ではなくて、「問題そのものが難しいから」ではないか。

ある問題の正答率がすごく低かったとしましょう。その問題に関して知識がない、できないというわけではなく。問題をよく見ると、すごくひっかけ問題の要素が入っていたり、様々な情報を集めてそこから類推すると、この答えしかないなんていう推論の力を要するような問題があります。

そうすると、その教科だけでは教えられないものであり、対策や実行が非常に難しいものになります。どちらかと言えば学校全体で取り組むべき課題であるのは間違いありません。

また、「予想正答率よりも低かったから、この問題は生徒は苦手としている」と考えることもあるようですが、この予想正答率だって、設定したテスト作成者の勝手な設定なので、この予想正答率よりも低かったからと言って「これは大変だ!」と考えるのもどうなのかなと。

2.相関関係があるかもしれないが因果関係はないかもしれない。

「その教科が好き」と「その教科の正答率が高い」に相関関係があるとしましょう。つまりその教科が好きであれば、その教科が得意であり、その教科が苦手だと感じれば、その教科は苦手だということです。

そうすると、「まずはその教科を好きになることから始めれば、その教科を得意になるはずだ!」なんていう分析を行い、授業で「楽しい活動」を多く取り入れ、結果として全く学力が上がらない・・・なんていうことが起こります(あれ、これ昔の自分だ・・・)

その逆だってあるわけで、「その教科が得意」だから「その教科が好き」ということもあるだろうし、「その教科が苦手」だから「その教科が嫌い」ということも十分あると思うのです。

その点をよく考えず、短絡的な分析・対策を行ってしまうことあるかもしれません。

3.専門家に分析してもらった方がいい

というわけで、素人が分析をしても、あまり意味がないんじゃないかと思うことがしばしば。

もちろん現場の先生が責任をもって自分の生徒を目の当たりにして、「この生徒に何が必要なんだろう」と自分事として考える必要はあるかと思いますが、もっと専門的知識をもった方が、「今回のテストではここが低かったが、どうも因果関係としてこういうことが考えられるので、こういう種類の学習活動をした方がいいと思いますよ」というアドバイスをしてくれたら、私たち現場の教員の視野も広がるのになあと思っています。


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