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退職の申し出_会社に伝えたかった本当の退職理由

この記事は以下のような方に参考になるかと思います。

  • このまま今の会社の仕事をしていても成長できないと感じる方

  • 自分は別の会社や部署で通用しなくなるのではないかと感じる方

  • 知人・友人と比べて差をつけられているように感じる方

  • こどものYoutube利用に悩むママ

この記事は 私が書籍「なぜ若手を育てるのは今こんなに難しいのか」を読んで、どこに心打たれ、何を行動したのかを具体的なエピソードで書いています。


今回の本

なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか 〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学 古屋星斗 (著)

自分の転職動機

本書がいう若手の離職理由と自分の転職動機が見事に一致しており、激しく同感した。

著者の主張はこう。

入社前の社会的経験が多い若手ほどゆるい職場では将来のキャリア不安を感じやすく、今の会社が(自分が)成長できる会社か否か、すぐに見切りをつけてしまう

(これ私の話?笑)

経験の多さ

2021夏~2023夏までの2年間、社内システム入替プロジェクトがあり、私はその1分野のリーダーを務めた。
会社規模とプロジェクト内容、かつそれを2年間で成し遂げることは社会一般から見ても難易度が高いものだと当時の上司やコンサル会社に言われていた。
リーダーとしてメンバーに入った私はこの2年間、本当に毎日大変だったが、私の年齢・職歴・役職では経験させてもらえないような量・質ともに高い「よい経験」ができた。

そしていろいろあり、プロジェクト責任者の上司は退職した。
部長が変わった。
私の直属の上司も変わった。
ここで私の環境はいっきに変わった。

ゆるい職場

本書にはゆるい職場という表現が登場する。
著者はこう言う

ゆるい職場とは、若者の期待や能力に対して、著しく仕事の質的な負荷や成長機会が乏しい職場である

新しい部長は正式な後任者が決まるまでの「仮」として別部署の部長が兼務として就いた。
その時期はちょうど兼務する先の繁忙期とも重なったようで、私の部署は急に「自由型」、悪くいうと「放置型」の管理体制になった。
私の上司はもといた次長に変わったのだが、それも同じことだった。

どの報・連・相メールにも誰からもいっさい返事がなくなった。
フィードバックがないとはまさにこのことだと何度も思った。
期待も関心もプレッシャーもかけられない毎日が突然やってきた。

(この状況でいかに自ら課題を見つけて取り組んでいけるか)
(それが試されるとき!)

がんばるぞ!

そう志強くもっていたのは束の間で、私のモチベーションは急降下してしまった。
(その時の気持ちをブログに書いています。こちら↓)

キャリア不安

小さいこどものいる私は、仕事に追われず6時ジャストに退勤できる毎日は確かに快適だった。
これは心理的安全性というそう。

2015年若者雇用促進法、2019年働き方改革関連法、2020年パワハラ防止法が施行され、結果として労働時間の減少、若手の有給休暇取得率は上昇した。職場の心理的安全性は高まった (中略)しかし、心理的安全性が高いだけの職場では若手は活躍できない。

(私も「若手」とい言わせてください 笑)

心理的安全性と同様に若手のワーク・エンゲージメントにプラスの影響を与えるのがキャリア安全性

キャリア安全性・・・

(気になるワード!)

キャリア安全性とは時間視座、市場視座、比較視座という3つの俯瞰的な視点であり、“自身の現在・今後のキャリアがいまの職場でどの程度持続的で安全な状態でいられると認識しているか” を示すもの。

3つの視座は次の問いをきくと理解しやすい。
皆さんも自分のキャリア安全性を確認してみてください

  • 時間視座:このまま所属する会社の仕事をしていても成長できないと感じる

  • 市場視座:自分は別の会社や部署で通用しなくなるのではないかと感じる

  • 比較視座:知人・友人と比べて差をつけられているように感じる


3つにイエスであればキャリア不安をかかえていることになる。
このときの私は、この時間視座と市場視座がドンピシャにあてはまった。

「このままではマズい気がする」
「プロジェクトであんな経験までさせてもらえたのに今後の社内外の私の価値って・・・」

(その時の気持ちをブログに書いています。こちら↓)

会社に伝えたかったこと

入社前の社会的経験が多いほど、「自分の会社では成長できない」と思う若者と「自分の会社で成長できる」と思う若者が分化している。
(中略)この状況は“見切りの早さ”が顕在化したものと考える。
若手が保有する経験が、早々に自社がどっちなのか“見切る”判断材料を与えたのだ。

(これだ!)

プロジェクト経験が、ゆるくなった職場においてキャリア不安を感じやすくさせ、「この職場では成長できない気がする」と早々に見切りをつけてしまった。

そう、私は転職を決断した。

元部長が退職してからの私の行動(退職)は 早い と言われた。
本書がいう “見切りの早さ” まで自分と重なった。

そして自分の転職理由がはっきりと分かった時、 今の会社に退職を申し出たときのことを思い出した。

私は退職理由を環境を変えたいからと言った。
使うことばは選んだが、今の職場がゆるすぎると感じていることも伝えた。そして自分と同じように思っている人が絶対いるだろうから、私の退職で危機感を強めた方がいい(退職者が続くことを警戒した方がいい)ことも伝えた。

でも全く伝わらなかった。

私:
前みたいに目標面談や進捗確認、部内MTGがないと、私のように(退職を)考えてしまう人もいると思います・・・

上司:
それは大丈夫だよ~!
〇〇さんは本人が目標面談いいって言ったんだから~!

私:
えっと(そうじゃなくて)・・・

でもそれ以上は言えなかった。
退職者が続くという自分の意見を説明することもできなかった。

そうだよね、(退職なんて)自分だけかもしれない。
不安はあっても職を変えるほど行動する人は少ないだろう。

でもプロジェクトを経験したのは私だけではない。
今の職場の同僚みんなだ。
本書の主張は統計データにしっかりと裏付けされており、実際に自分がそうであったように、ゆるい職場のキャリア不安から退職する若手が多いのだ。

退職する会社に伝えたかったこと。
本書と自分の退職理由。

フィードバックも返信もない今、もう一度退職理由を話す機会などないだろうが、なんだかいろいろと考えてしまった。

囲い込み教育

私の退職話から離れて、次は本書をキッカケに自分の教育方針を考えた一件をお話しします。

パフォーマンスが高い若手に囲い込み策は無意味。
能力も意欲もある優秀な若者がいる場合、自分の手元に残して活躍させたいと思うのは人情だ。
(中略) しかし外の世界を見せないことは、本当に自分が働く会社への愛着や忠誠心、エンゲージメントを維持し、高めるのか。

ちょうど本書を読み終えた日。
珍しく息子が熱をだしており、夫と交代で休み看病していた。
その日は夫が休んだ日だった。
帰宅するとパソコンでYoutubeをみる娘と息子

え・・・

家ではYoutubeを一切見せていなかった。
こどもへは「どーがは、ばぁばの家でしか見れない」と言っていた。

(なに動画みせてんの)

夫の勝手な行動にイラつきつつも、父と息子で1日中家の中にいる退屈さを乗り越えてくれた感謝の気持ちで、しばらくの間見守って(我慢して)いた。

息子が嬉しそうに寄ってきた。

「これ、つくった。ベイブレード」

みるとラキューというおもちゃのパズルでベイブレード(こま)をつくっていた。

これがすごいのは、動くこと。

ベルト型の長い部分を本体のような部分に差し込み、本体へコマをセットした後、ベルトを引き抜けばコマが外れて回りだす。

「どーがみてつくった」 (にかぁぁ)

嬉しそう。

外の世界を見せないことは、本当に自分が働く会社への愛着や忠誠心、エンゲージメントを維持し、高めるのか。

本書のことばを思い出した。

かわいい子には旅をさせよ。早々に外の体験を与え、自社の職場での仕事・キャリアの特徴(長所と短所)を認識させる。

(そうか・・・)

スマホ依存がとにかく嫌いな私は、こどものネット利用の教育方針は「囲い込み」だ。
でも、そろそろ体験させて長所と短所を自分で認識させるという考えも必要かもしれない。

(ブログを書いている)今日は私が会社を休み看病する日。
息子にせがまれYoutubeを少しだけ見せ、できあがったのがコレ。

クモ

すげぇ
見てた動画、作り方全然説明してなかったけど・・・
どうやってつくった(?)

絵本だけでは作れないかっこいいラキューが作れること(長所)
動画ばかりで好きなことができなくなること(短所)
どちらも息子が自ら認識できるといい。

その過程で親としてできるサポートをする。
囲い込み、そろそろ変えようか・・・

少しだけそう思った。

本からではなく、人からこのこと(教育方針変更)を提案されていたら自分は受け入れられただろうか。

自分への本の影響力も感じた。

最後に:速読塾やってみた

今日の本「なぜ若手を育てるのは今こんなに難しいのか」は、書籍「齋藤孝の速読塾」で学んだ速読法を取り入れて読んでみました。


(「齋藤孝の速読塾」についてのブログはまた今度こちらに書こうと思います)

3色ボールペンで線を引きながら読む

本の主題やテーマに深く関わるであろう文章に赤・青で線を、主観的に面白いor違和感を感じた箇所に緑で線を引く


これがやってみると非常によくて。

  • 1周目だーっと読んで「」をひく

  • 2周目に著者の大事な主張「」を見返す(そうそうここがポイントだよね とか思う)

  • 3周目に個人的に気になった部分「」を見返す(これはムリや、これは共感!、ここを緑にしたのって・・・とか考える)

今までkindle(電子書籍)だったけど最近は紙の本ばかりポチポチしています。
しばらくは紙の本&3色ビールペンの読書法を続けてみたいと思います。

今週は以上です。
今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。
また来週もお会いします。 ではっ

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