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レビュー︰Hypnotism GO by バーディ


お久しぶりですわ〜!!!
更新をサボりにサボったお嬢様ですわよ。
卒論とか落語とか落語とか落語とかで忙しかったのですわ。
2ヶ月も書いてなかった……恐ろしいですわね……
これからはちゃんと……あげてきますの……。

近況報告ですが、最近お嬢様事務所所属マジシャンになりましたの。
全く就活してないあたり、このままマジシャンコースが本気で出てきましたわね。
これからフリーランスって厳しい未来しかない気が…

テーブルホップメインでやっていますので、テーブルホップに使いやすい短時間で受けるメンタルマジックがあれば教えてくださいませ<(_ _)>


Hypnotism GO by バーディー

それらはさておき、久々のレビュー記事ですわね!!
今回レビューするのは出る度話題になります、バーディーさんの新作、「Hypnotism GO」ですわ!!!
私はここ1年やそこらでメンタル始めたメンタルにわかですのであれですが、このヒプノティズムシリーズ、もう10年も経つという日本のメンタルものですとなかなかにない歴史とバリエーションのシリーズですの。

知り合いの催眠術の方が、「バーディーさんのものをそのままやるだけで催眠術がかけられる」と言っていたのですが、それが事実かはさておき、催眠術を現場でやってる人にも好印象なシリーズらしいですわ。
(もちろん人にもよりますの)
(trick or mindは催眠の方向性についてかなり鋭角な気がするので、なんとも掘り下げにくいですわ)

私は催眠頑張ります!!!とかいいつつ全然できてないお嬢様ですので、催眠の精度や理論からはなんとも言えませんが、マジシャンとしての目線から見ての実用性やらなんやらでレビューしていきたいと思いますの。

ちなみにお嬢様は一応全シリーズ持ってまして、「ヒプノティズム・ベンド3」にある、フォックスカタレプシーが1番好きな催眠術ですわね。
マジシャン的目線からもアウトがしっかりしていて、安心してできるのがいちばん良いですわ。
全シリーズを通して、マジシャンが催眠術を始めるのにいちばん良い日本語教材になっていると思いますわね!

今回のレクチャーは2種類の催眠、厳密に言うと催眠誘導を収録しており、どちらも擬似催眠(的)ですので、現象は問題なく起こせますの。
アウトがないと落ち着かないマジシャンにはありがたいですわね。
また、トリックでも擬似催眠でも、1度観客に催眠を信じ込ませられるので、その後の催眠に繋げやすいと思いますの。
ここらはジャンさんの別記事を参照頂けますと…()

ここでも、催眠っぽいのを体験させてしまうというのがひとつの解決に書いてますし、今回のレクチャーはまさにそれといった感じですわね。

内容としてはカタレプシーメインで、ほかの現象にステップアップ的なイメージのものでしたわ!


・収録演技

「運命催眠」

現象

観客に「運命ポーズ」と呼ばれる両手を合わせるポーズを取ってもらう。
催眠をかけると、合わせた両手が離れなくなる。
そのまま、腕、足とかたまり、声も出せなくなる。

レビュー

賢いですわね!
確かに言われたらその通りで、上手く離れなくなるなと思いますわ!
離そうと思えば離せるのに、離せないのはなんか、不思議でやってる本人も楽しいですわ!

内容としては擬似催眠からの催眠に繋げるものですわね。
トリックから入って催眠の現象を体験させてしまえば、より催眠にかかりやすいと言った感じのものですの。
その後の腕が固まるからは純粋なカタレプシー催眠ですの。

ただ、単純なだけにちゃんと催眠っぽい演出しないとバレかねない気がしますの。
演技というか、雰囲気が大事ですわね。
逆に言えば、これがそのまま通用したら演出やら雰囲気が成功していますので、その後の催眠も続けやすいですわ!

また、声が出なくなる催眠に関してはなるほど〜となりましたわね。
なんか、高難易度なイメージがありましたが、動画内の考え方であれば一気に楽に感じてきますの。
多分これは催眠をやってる方であれば結構知ってそうなことなのかもしれませんが、初心者はつまづくというか、分かってないだろう事ですので、催眠だとこういうふうな思考で考えていくんだなと参考になりましたの。
観客にリーディングさせる際の解決として、なんらかでフォースするか、観客の思考をその場で読むかの二択があると言った感じですわね。
解法を広げるという点では、この視点が出来ると一気に催眠ができるようになるんじゃないかしら……?

というか、解法を広げると、トリックからの接続がしやすいので良いですわね。
硬直が起こってる人から、忘却やら認知、知覚系の催眠に無理に繋げて失敗……みたいなのを減らしていくのに良い思考法ですの。

細かいポイントとして、呼吸とかのちょっとしたコツが触れられてるのは嬉しいですわ!
初心者にも優しめのものですわね。

知人のパフォーマーが彼女さんから似たような擬似催眠を教わっており、源流を辿れば格闘技からの着想っぽいため、やはりメンタルする人は格闘技やらの体幹を見るものに手を出すべき…(?)



「Hypnotism GO」

現象

1度は持ち上がった携帯を持ち上げられなくさせ、腕をかためそのまま言葉が出せなくなる所まで繋げる。

レビュー

なんとなくお察しでしたわ。
昔知り合いのマジシャンと似た現象の考察の時に、ジョークとして話してた物が現実となりましたの。
でもまぁそれが結構かかるので驚きですわ。

私は実は発売前?に、バーディさんのとこで種明かし?をされたのですが、本人もこれは既出でないのか?と疑問形でした。
持ってきたGOさん曰く、出てないそうですの。

構造としてはLuke jermay様や、Dee christopher様あたりが近しいものを出していた記憶がありますわね。


携帯といった日用品を使うのも良いですし、テンポ良くやればバレないように持ってくのもそう難しくありませんの。
観客に疑われた時のアウトも一応思いつきましたが、それより信憑性持たせるトークの練習した方が役立ちますわね。
アウトと改案は下記の有料部分に書いておきますわ!

懸念点といえば、まぁ認知度が高いものなのと、種が連想されやすいものなので、まずひっかかるか。
次に、角度が地味に弱いですわね。
ものによるのかもしれませんが、私が使うものは横からとかだと結構見えますの。
斜め上とかでも見えるので絶妙に気を使わねば難しいですわね。
認知度が高いのはまぁ、逆にバレてもジョークとして澄ませば問題ありませんわ。
引っかかったら上々程度の考えでも良いかもしれませんわね。

あとの声が出なくなるまでの誘導は「運命催眠」と大して変わりませんわ。

「運命催眠」もそうですが、とりあえずひとつは確実に現象を起こせる、というのがすごい良いですわね。
マジックから催眠にはいる人がつまづきやすい点で絶対これが関係してるだろって思うところに、アウトがないというのがあるのですが、バーディさんの催眠はアウトがあったり現象が確実だったりしてマジシャンが非常にやりやすいですわね。

まさにステップアップ用と言った感じですの。

メンタルが流行ってる流れですし、催眠をやるマジシャンも増えるでしょうから、今のうちにしっかり覚えておきたいですわね。


元も子もありませんが、多分これギミック無しの擬似催眠でも近いことできますわ。
確実では無いのであれですが、限りなく持ち上げられなくなる可能性をあげれるというか……。
この催眠やってる時に、自分なりのスクリプトでそれっぽい動きさせてたら、ギミックなしで持ち上がらなくなる人が結構居たので、できるんだなぁ……と。
それも下の方で書きますわ。

  何とは言えませんが、買う時は自分の指とかを確認してから買わないと地味に痛いですわ。


感想

個人的にはかなり当たりなレクチャーでしたわね!!
催眠術かじりたいけど入りわかんない…、とか、失敗怖いし…といった方に、ハードルを下げまくって教えてくださっている感じがしますの()
これで試すことすらできないなら、マジックも難しいのではといったレベルですわね。

こういうのはなんというか、ネタとしては「素朴な小ネタ」といった扱いになるのですわ。
時には読んだ時にくそっ、となるような、そんなん引っかかるか?と首を傾げたくなるような。
特に擬似催眠ものはそういう系統のものは、そのパターンが多いのですわ。
マジック地雷踏みまくり除去班としては、そういうのを幾度となく繰り返してきましたの。
ですがそういう素朴の中にたまに、素朴なんだけどいや使えるな…耐えうるな…となる素朴が見つかる時があり、今回はまさにそれだったと思いますわ。
そういう素朴な小ネタは往々にして、演じる際のストレスも少ないため、現場を考えれば重宝いたしますの。

すでに催眠を知っている人は得るものが少ないかもしれませんが、その他大勢のメンタルに興味あるマジシャンは皆見てほしいですわね!


後書き

一応有料コーナーということで、いくつかの改案や、近しいのが載ってるマジックを紹介しますわ。

・Hypnotism Go と似た種の作品について
・Hypnotism Go の改案
・Hypnotism Go とは違った、スマホ(以外でも)が持ち上がらない擬似催眠

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