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そこはどんな組織か

適材適所における「所」の役割のうちの

その組織は
・どのような所か?つまり、どんな強みがあり、どのような考え方を基本として(理念)持っているのか?
を明確にする

ということについて書いていきたい。

組織の「強み」を明確にする意義

人に得意不得意があるように組織にも得意不得意がある。
せっかくいろいろな組織があるのだからやはり人と同様にその得意、つまり「強み」を活かしたほうが、目的の達成に資するだろう。

人でもそうだが、強みを把握することで、目的を達成するにあたってどのようなやり方で進めていくかといったことがある程度定まる。

また、新たに人材を獲得しようとするときにおいては、その強みを強化するか、あるいは補助するか、という視点で選ぶことができる。

そのような視点で選ばれた人材は、その組織の中で果たす役割が、ある程度決められていると言えるので、ミスマッチということにはなりづらいだろう。

組織の「理念」を明確にする意義

人それぞれ考え方が違うように、組織もそれぞれ考え方の基本となること、つまり「理念」が異なってくる。

組織の「理念」は、目的を達成するために具体的にどのようなことをするのか(目標)を決めることにも密接に関わってくるため、その組織を特徴づける非常に重要な要素だろう。

(しかし)企業という集団において、中に住む従業員の幸福を実現するために高い目標を掲げ、成長、発展をめざしていくときには、「こういう哲学で経営をしていきます」という基準となる考え方が、どうしても必要になるのです。そして、その基準となる考え方に全社員が、ベクトルを合わせていかなければならないのです。

「経営のこころ」稲盛和夫

「自分が理解、賛同できない考え方で経営する会社で、理解し賛同したふりをしながら働くのは、お互いにつらいことです。あなたの思想・哲学に合った会社に行ってください」ということを私は実際に言ってきましたし、このことは企業内で明確にしておかなければならないと、今でも思っています。

「経営のこころ」稲盛和夫

目的に賛同しても、考え方が合わなければやり方が異なるわけで、合わない考えを元におこなう仕事に対して積極的に取り組もうとは思えないだろう。

考え方も賛同できる組織のほうが仕事に励みやすい。

心が動かなければ、物理的には可能だとしても、うまく体を動かすことはできない。
しかし、心が動けば、物理的に不可能なことでないならば、どこまでも努力することができる。

スキルのミスマッチよりも、こういった、考え方(理念、哲学)のレベルでのミスマッチのほうが、成果をあげる上でも、そこで働き続けるかどうかということについても致命的なものといえる。


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