幸せな朝食 退屈な夕食
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私の会社はビルの12階に席を置くが、私はしばしば15階や16階に出没する。どのフロアも様々な会社が混在しているので、私一匹ふらふらしていた所でなんの支障もないし、誰も気に止めない。背筋を伸ばし、それっぽく歩く。
理由はお粗末で。階によって自販機の中身が違うから。気分や体調によって、細かく使い分けている。ただの暇つぶしだ。
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今日の夢は暴力的だった。
私は振るう方でも振るわれる方でもなく、ただ傍観し、震えていた。不思議なもので、こうした夢を見る時。いつもクライマックスになるとパッと起きる。なので”その先”をいつも知らないけれど、きっといよいよ深刻に残虐な展開があるのだと思う。自己防衛なのか、自然と目覚める仕様で良かった。
とわいえ、後味悪い目覚めにしばし茫然とする。外も部屋も心も真っ暗だ。しかし、朝は一向に進むのでそれに従う。
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ブックオフで、斎藤和義と伊坂幸太郎の対談本を買った。読みたいところをパラパラと読んだ。伊坂幸太郎は斎藤和義の歌を聞いて、専業作家を決めたとか。こんな歌(のような小説)を作るには、中途半端な二束のわらじの今じゃだめだと(意訳)。
人の今って、色んな覚悟や決断や音楽や人間や過去の地層で出来ているんだよな。ていうことは、今日のこの沈みも私の層を成すのだろうか。それにしても、ずっと先駆している(ようにみえる)人たちの素人時代や下積みの過去ってどうしたって馴染まない。
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