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喉にくる風邪だった

風邪をこじらせた週末だった。一生分くらいの咳をして、腹筋が酷く痛かった(咳とは高速の深呼吸のようなもので、腹筋が酷使されているよう)。食欲もなくリンゴ1個が1日の食糧で、剥くのもやっとだった。とわいえ心はタフで。好きなラジオをずっと流し、前日に大人買いした本を数冊流し読みしつつ、好きな時に寝て起きて、体重計に乗ればあっさりと痩せていて。喉も腹筋も悲鳴をあげていたけれど。心は図太く健全だった。

手元の本の中にオードリー若林のエッセイがあった。その中の相方・春日の話が好きだった。全然売れない20代の頃。焦りや嫉妬や貧しさで日に日に腐敗していく若林の一方で、春日はずっと一貫して幸せだったという。売れようが売れまいが、評価されようがされまいが。なぜなら。自分に自信があるから。自分を”誰かに”大きく見せる必要なんてなかったから。そんな春日を芸人としてはナイけれど、人間として憧れていると言い切る若林。

たった数行のエピソードだったけれど、ベッドに伏して嚙みしめた。

容姿や家柄、学歴や職種、知識や資格、教養や経験とか。そういう外的なもの全てすっ飛ばして内側から。内側から自分を認めて可愛がる事ができたなら。私も春日のようにいつも胸を張って歩けるのだろうか(張りすぎか)。


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