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元カフェ店主、今は絵描きの昭和男が、好きなコト・モノ・アソビのお話しをややつらつらと書…

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元カフェ店主、今は絵描きの昭和男が、好きなコト・モノ・アソビのお話しをややつらつらと書いていきます。

最近の記事

茶芯に酔う

昨年のクリスマスには掌中に、そう思っていたのですが…。 諸事忙しくオーダーするのをすっかり忘れていました。 lucky_rice_field_ 謹製 ハクキンカイロミニ用レザーケース エージングを楽しむため革は茶芯ブラックに、ステッチの色はブラウン、シンプルイズベストなのでストラップループ無しでカスタムオーダーしました。 当初、赤リブA-2ジャケットのイメージでレッドステッチを考えていましたが、念のため確認したところ若干色目が明るかったのでオーソドックスなブラウンでG

    • Mainstream for me

      本日2月4日は立春大吉、空は青空、気持ちよく晴れ渡りました。 肌を撫でる風はまだ冷たいものの、陽光はやわらかな春の彩で、芽吹いた木々の子供達にやさしく降りそそいでいます。 春はもうすぐそこまで来ていますね。 となれば、世の鱒釣り師達がソワソワしてくるのは必定。 今期スタートに向け色々細々と装備のチェックに勤しみながら、なんとか気持ちを落ち着かせている、そんなところです。 さてさて、我が家のタックルはどうだろう?実は昨シーズン末頃に’19に導入し愛用していたSIMMSのト

      • Do you hear the horn sound?

        何やら、あのレミゼのフィナーレを飾る名曲「民衆の歌」を捩ったようなタイトルで始まりましたが…。 君には聞こえるか?あの大衆車のホーンの音が! 未だ契約もしていないのに、ブラックフライデーのお祭り騒ぎにほだされ、スイスポ換装用のホーンを買ってしまいました。 お気に入りのミツバ〈プラウドホーン〉です。 製品自体は和音を奏でるダブルホーンですが、装着するのはHigh490Hzの1個のみ。 なぜなら僕が標榜するのはチョット昔のイタ・フラ大衆車(フィアットやプジョ・シト)の可愛

        • My home Guardian

          一昨日の侵入で今期3回目。 好奇心旺盛はいいけれど、おじゃましてますが何か?的な彼らの多くが 「何も知らないんだねぇ、ジョンスノウ」 ってな具合のおチビ達。ほんの小さな隙間から入って来ちゃうので、そりゃもう大変なのです。 ニホンヤモリ そもそも、ヤモリは「家守」と書くように家の守り神。家に生息する害虫を食べてくれる益獣です。ヤモリが家に入ってくる事はとても縁起が良い事とされていて、さらに白色(アルビノ種)だったりすれば、何と金運の象徴‼️😳らしいのです。 以前、BE

        茶芯に酔う

          River Breeze vol.4

          そろそろ変更しても… 釣りを嗜む紳士淑女の皆様なら、もちろんご存知だとは思いますが、川や湖などで楽しく釣りをするためには、遊漁証を購入する形で、管轄する漁業協同組合に遊漁料金を納めなくてはなりません。 遊漁料は増殖事業や河川環境整備などに使われるのです。 ところでこの遊漁証、遥か昔は僕が子供の頃より、鮎以外の魚種は〈雑魚〉に該当表記されています。オチビの頃は年齢的に無料の川もありましたが、必要な場合は何の疑問も抱かず「おじちゃん、雑魚釣りの日釣り一枚くださいっ」って感じで

          River Breeze vol.4

          River Breeze vol.3

          立夏の木曽川、先輩の胸を借りる の巻 GWの喧騒も過ぎ去った5月中旬、ご近所木曽川へ軽く一流しに出掛けました。 実は今期の初釣行です😅 まあ、夏になる前に信州は安曇野遠征を計画しているので、それに向けて軽く肩慣らし、ウォーミングアップですね😉 早いもので、こちらに越して来て4シーズン目になりますが、いずれの年も長良川で女王サツキマスを狙うも未だ謁見ならず。初年度2019は痛恨の2バラシに終わり、続く2020、2021は流行り病やらアートユニット初の個展開催やらで、てん

          River Breeze vol.3

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          PHOTO BOOK「周辺視野」

          PHOTO BOOK「周辺視野」

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          大地をゆくヒコーキ

          今までそれ程関心のなかったものが、急に心に引っ掛かり始め、とても気になり、 よくよく好きになってしまう事がある。 人はそれを「恋に落ちる」と言うのだが、これは何も人に限った事ではなく モノ・コトにだって当然当てはまる。 その最たるものが車ではないだろうか。 僕は車が好きな方である。 ただ、車遍歴がスゴイ!とか、旧車好きです!とか、レースに出たり、チューンを楽しむといったようなディープなエンスージアストではなく、車好きのお客様がいらっしゃると話が盛り上がってしまい、つい手が止

          大地をゆくヒコーキ

          Do you have the time ? vol.3

          シリーズのvol.1でも少し触れたとは思うけれど、僕が腕時計を選ぶ基準は、メカニカルな部分より直感とかデザイン、バックストーリーといったような、感性に訴えかけられる部分に依るところが大きい。 腕時計に興味を持ちだした中学生の頃、将来「陸・海・空」それぞれの分野で各一本、素晴らしい功績?を残している腕時計を、僕の価値観でセレクトして所有したいと思っていた。まあ、老若問わず、男にとってこのワードには、無意識に「世界を制する」といったような大志が、DNAレベルで組み込まれているの

          Do you have the time ? vol.3

          AIM HIGH

          世の母親の多くは、おそらくそういうものなのだろう。 息子の僕が子供の頃に描いた絵を、彼女も大切にスクラップし保存していた。 カミさんと結婚した頃、実家に帰省した折偶然見つけたそれには、幼き日の僕の力作である空想の怪獣達がストックされていた。各種ロボットやザリガニに似たエビ怪獣、石怪獣ゴンガ?etc。中でもゴンガはお気に入りだったようで「おしりから空気を吸い、口から煙を吹く」と画伯は宣うたらしい。母親のキャプションが書き込んであった。 クレヨンを使い、のびのびと自由に描かれた

          Do you have the time? vol.2

          極北の大地をつらぬき滔々と流れる大河。大義を胸に、その流れゆく先を目指し勇猛果敢にも漕ぎ出した、若き探検家のスピリット。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ RADO  MACKENZIE AUTOMATIC ラドーマッケンジー オートマティック 違和感、そう違和感である。 この腕時計を初めて見た時、僕は言い知れぬ心地よい違和感を感じた。と同時にとても清々しい気持ちになったのである。 その違和感はいったい何処から来るのか? 早速、マッケンジーの世界に足を踏み入れて

          Do you have the time? vol.2

          River Breeze vol.2

          ポプラは、風と友達の優しい木にちがいない 私が生まれ育った町には、全長100m程のポプラ並木の通りがあった。 他にもケヤキやクスノキ、プラタナスやヤナギなど街路樹が植えられた通りがいくつもあったのだが、私はポプラの通りがいちばん好きだった。 そのポプラはイタリアンポプラで、空高く聳え立つ樹形はとても大陸的な感じがした。 少年の私は、ポプラの通りを歩きながら、まだ見ぬ遠い異国の風景を夢想するのが好きだった。 春、ポプラは花の時期を終えると、ふんわりとした綿毛を作り種子をつける

          River Breeze vol.2

          ぬくもりの椅子

          ちょうど我がカフェをリ・オープンしてから一年が経った頃、利便性を考え店から程よい距離に新しい住まいを見つけ、引越しをした。 そこは、以前よりも若干小さな間取りであったので、快適生活の為に僕達夫婦に課せられたミッションは、持ち物を極端に減らし生活をスリム化する事であった。 そうは言っても新店舗の計画段階からモダニズム建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエのお言葉「Less is More 少ない事はより豊かな事」をコンセプトに掲げていた僕達にとって、自分達の暮らしぶりもシン

          ぬくもりの椅子

          Do you have the time? vol.1

          20代の頃、カナダで暮らしていたことがある。                それは、いつものようにダウンタウンに向かう路線バスに乗車した時の事だった。 「Do you have the time?」 車内の通路をはさんで隣の席、その初老の男性は僕にそう問いかけた。 困惑した表情で「Sorry?」と聞き返した僕に、彼は自分の左手首を指でつつきながら「It's time」と答えた。 なるほど彼は今何時?と聞いていたのだ。 英語で今何時?と言えば、What time is it?

          Do you have the time? vol.1

          STAND BY ME

          久しぶりにケースから取り出すと、それは、ブラスゴールドのボディを鈍く輝かせながら不機嫌そうにこう呟いた(ような気がした) 「随分とご無沙汰だったじゃねーか」 スウェーデン オプティマス社製キャンプストーブ SVEA123R ペットネームはクライマー(以下スベア) SVEAとは、どうも古のスカンディナビアのヴァイキング、スベア民族のことらしい。 SWEDENという国名は「スベア民族の」という意味なのだそうだ。 その名を冠したストーブは、正に民族の誇りと伝統の結晶。 180

          STAND BY ME

          River Breeze vol.1

          些か偏好性のある「川の鱒釣り」と「森の野営」を楽しむ私が、釣行記や道具などのモノ・コト、自然の中に身を置き感じた「想い」などを、ショートショートでお伝えするシリーズ。記念すべき第一回はこちら その言葉を、胸に ”No man ever steps in the same river twice, for it’s not the same river,and he isn’t the same man. 万物流転を説いたギリシャの自然哲学者ヘラクレイトスの言葉です。 「

          River Breeze vol.1