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気になる呼称

益田ミリさんのエッセイ『言えないコトバ』を読んでいる。

身近に潜む、何となく言いづらい言葉にまつわるエピソードを集めたエッセイで、著者と世代は違うものの、「分かる、分かる…」と言いたくなる話が満載だ。

本の中には出てこないけれど、私が個人的に、何となく使えないでいる言葉は、「パートナー」。

「仕事上のパートナー」みたいな使い方は出来るのだけれど、所謂「恋人」「夫婦」の互換としての「パートナー」が、どうしても口に出来ない。

横文字が得意でない私には、「パートナー」は、ビジネスライクな関係性を表す言葉のように思えて、恋愛的な甘さの部分が足りない気がするのだ。

極端な言い方をすれば、身体的な接触をする間柄にある相手の事を「パートナー」って呼ぶなんて、何か色気無くない〜?って感じ。

じゃあ「恋人」と呼べばいいではないか、という話になるけれど、これもまたちょっと違う。

「恋人」だと、少し重い気がする。

昼ドラとか演歌に出て来るような、濃密な恋愛関係を思い浮かべてしまうのだ。

あんな濃厚な甘さじゃなくて、もっと軽い甘さがいい。

バスクチーズケーキじゃなくて、スフレチーズケーキ程度でお願いしたい。

今のところ、私にとって、1番しっくりくる言葉は、やはり「彼氏・彼女」。

でも、この言葉は既に死語のようだから、あんまり表立っては使えない。

そしたら、何と呼べばいいのか。

「付き合ってる人」が無難なのか。

だけど、「付き合ってる人」って言うと、ちゃんと「付き合ってくれませんか?」「はい」っていう分かりやすいやり取りを経た関係でないと、言いづらいような雰囲気もある。

友達に「付き合ってる人だよ〜」と紹介して、「いや、違うし」なんて相手から思われてもねぇ。

「大事な人」とかは、ある程度深い関係でないと駄目だし。

そう考えると、英語って実に便利だよねぇ。

darling、baby、love、honey…

「My ○○」で成立する言葉が、簡単な単語でたくさんある。

韓国語の「チャギヤ」も良いよね。

私も「私の男」とでも呼んでみようか。


因みに、「セフレ」という言葉も、私にはしっくり来ない。

「セフレ」は、「セッ○スするフレンド」の略なんだろうけど、セッ○スする相手の事を、「フレンド」なんて思うだろうか。

友達に愛情が無かったとしても、友情はある訳で、割り切った関係とはちょっと違う気がする。

それこそ、「セッ○スパートナー」が、1番相応しい言い方なんじゃないでしょうか!!


〜おまけ〜

「バンズとパテ」のこと、未だに「パンと肉」、と言ってしまう。
大体、どっちがパンでどっちが肉だったか、いつも分からなくなる。
ま、普段殆どハンバーガーを食べないから、大して日常生活に支障はないけれど。

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