10/24 「依存」について。
私は結構、何かに、誰かに依存しやすいタイプだと思う。
それを自覚して気を付けているからか、実際に何かに依存し過ぎて、自分が進むべき道から大きくそれたような経験はない。
「依存」。
あるいは「洗脳」。
それは、この世で最も怖い事かもしれない。
たまに、大手のホストクラブがやっているYouTubeを見る。
(依存したくはないので、ホストクラブに通わないが、夜の世界の話を聞くのはとても面白い。)
売れっ子ホストに言わせてみると、ホストクラブとは、「人を楽しませる」仕事ではないそうだ。
「ホストとは、相手を支配する仕事。」
深いなぁ。確かに、そうかもしれない。
去年だか一昨年だか、日本一の売り上げを叩き出したというホストの方は、この記録を出す為に、人を依存させる方法を色々と身に付けたそうだ。
心理学の本や、占い、宗教の勧誘から学んだと言う。
その方によると、相手を依存させる為には、
「1円ずつ積み重ねて、それを100万円にする」事が重要なのだそう。
例えば、ホストの場合、あるお客さんに100万円使って欲しいとする。
とは言っても、いきなり「100万円使って」と言ったって、言う事を聞く人はいない。
まずは、相手にとって簡単な要求から開始する。
「そこにあるティッシュ取ってくれない?」とか何とか、何だっていい。
それを1円だとする。
後は、それをどんどん積み重ねて、生活の中に、脳の潜在意識の中に、自分を擦り込ませる。
例えば彼は、自分の好きな本を読ませたり、携帯の名義を自分の名前にさせたりしたそう。
そうして段々、自分から離れられないようにする。
1円ずつ積み重ねた要求は、いつしか100万円に達する。
依存完了。
勿論、これはプロのホストのやり方だし、ここまでのスキルを身に付ける為には、色々な試行錯誤があったと思う。
にしてもお見事。
最初から、無茶な要求を突き付けられたら、誰だって相手を疑う。
でもそれが、一歩一歩、少しずつ自分の潜在意識の中に入り込まれたら、途中で気が付かないかもしれない。
私は流石に、こんな危険な目にあった事はないけれど、「依存しそう」と思った物事から、意図的に距離を置いた経験はある。
それは、自分の直感で気付けた事もあるし、自分以外の誰かから気付かされた事もある。
私なりの考えでは、「複数のコミュニティに属する」事が、依存を回避する手段だと思っている。
1つのコミュニティだけで自分の生活が成立している場合、そのコミュニティが何か間違った方向に進み始めた場合、それに気が付けない事が多い。
でも、他のコミュニティの人と関わる機会があれば、客観的に、冷静に、考える時間を設ける事が出来る。
だからこそ、「会社の人としか関わらない」「家庭しか居場所がない」と言うのは、ちょっと危険。
無雑作に色んなコミュニティに属する必要も無いし、全てのコミュニティで濃い関係を築かなくて良い。
生活のメインであるコミュニティ(多くの人にとっては仕事場?)があって、その周りにいくつかコミュニティを持つ事で、自分に余裕が出来るし、どこかに依存して生活する必要がなくなる。
それが副業なら、金銭的な依存も避けられる。
という事で、知らず知らずのうちに、何かに依存してた、しそうになってた、なんて事ありませんか?
何でも1つに決めずに、ゆっくりと、ゆるりと。
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