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仕事でも使いたい人用。撮影にオススメのLEDライトの選び方。

先週、カメラの選び方について、記事を書きましたが、今度は撮影用の照明の選び方について、カエルの個人的な意見を綴ってみようと思います。

どちらかというと仕事寄りです。大小、商品撮影から、モデル1~2名のアパレル撮影あたりを想定しています。

主に個人でネットを使って物販している人、小規模のECサイト運営をしている方、またカエルのように今後、時々商品撮影を受注して画像を納品する予定の方などには参考になるかもしれません。

撮影方法によって考え方は人それぞれだけど…。

撮影方法によって照明機材にはいろんな考えがあると思うので、カエルのオススメが必ずしも皆さんに当てはまるとは思っていません。

今回の機材の考え方は、まず室内を真っ暗にせず、昼間カーテンやブラインドを締め切ったくらいの薄暗い環境でも安心して撮影ができるものを考えています。

あと普段は商品撮影が主だが、たまに動画も撮りたい人向けです(こちらも室内撮影を考慮)。

撮影を仕事にするなら最低この3灯あればいいかも

先に挙げた条件で、揃えるとすると最低で以下の3灯のライトを揃えれば、個人のビジネス用にも、撮影依頼のあったお客さん(クライアントさん)の要望にも、ある程度は応えられると思います。私もライトを色々買ってみて最終的にこの3つに落ち着きました。そのおすすめのライトは以下

1.300ワットクラスのバイカラーLEDライト

2.100ワット前後のバイカラーLEDライト

3.60ワット前後のRGB LEDライト

この3タイプ、いずれも四角いフラットパネルではないモノブロックタイプのライト(タイトル画像みたいなタイプ)です。

なぜあえて最初に買うライトからフラットパネルを外したのかというと、パネルタイプのライトはスポット光が作れない、直射日光のような直当てができない、光沢のある商品を撮る時にLEDの粒粒が映り込むかもしれない。主にこの3つが却下の理由です。

一方、モノブロックタイプのライトはソフトボックスを始めとする豊富なアクセサリーでいろいろな光質の光を作ることができるので便利です。

フラットタイプのLEDも使う場所によっては良いライトだと思うので必要なら追々揃えればいいと思います。

次にそれぞれのライトについて説明していきます。

300ワット以上のバイカラーLEDライト

ちょっと大きめで重いが、電源ケーブル1本で(ACアダプター不要)使えるのが便利

カエルはこの300ワット以上のLEDライトを最後に買いましたが、今揃えるとしたらこれが一番先だと思います。というのも、LEDライトの価格は年々こなれてきていて、高出力のものが個人でも手の出しやすい価格になっているからです。

中でも特に上の写真のNANLITE社のFS-300Bはおすすめです(競合機種に比べて圧倒的に安い)。このタイプのライトをおすすめする理由は以下

1.350ワットの高出力、メインのライト(キーライト)として十分に明るい。

2.このライト1灯とトレペ、レフだけでも撮影可能。

3.ソフトボックスなどを使った時、光量不足になりにくい。

4.ムービー撮影でISO感度をあまり上げなくてもシャッタースピード1/60で撮れる

5.バイカラーなので外光(太陽光)とミックスしてライティングできる。

6.部屋を真っ暗にしなくても環境光の影響を受けにくい

7.その他メリット色々

300ワット以上あればソフトボックスを使ってもある程度の明るさがあり、
ISO100で1/60秒のムービーが撮れる。100ワットのライトだとほぼ無理に近い。

価格は5万9000円くらいですが、買う価値は十分あります。ちなみに同様のスペックの競合機種は15万円前後なので、むしろ安いとも言えます。

100ワット前後のバイカラーLEDライト

300ワット以上のLEDライトが1つあれば、基本的には、あとは出力を落としたライトがあれば大抵のものは撮れるはずです。

100ワット前後のLEDライトはメインのライトの影が暗すぎるときなどの補助用に使えるライトです。予算的にきつければ個人的には60ワット位のものでもいいと思います。

1.影を起こしたり、タッチライト、ヘアーライトにしたりなどの補助用ライト

2.バイカラー(色温度調整可)にしておいたほうが便利。

価格は2万円台くらい、それより安いものも探せばありそうですが、評価の高い、有名メーカーのものを買っておいたほうが無難だと思います。

60ワット前後のRGB LEDライト

本体は小さいけどACアダプター付きは、やや取り回しが面倒になる

RGBタイプのLEDライトというのは、文字通りLEDの光源がR(赤)G(緑)B(青)の3色になっていて、様々な色を出せるLEDライトです。色の出し方は原理的にはカラーテレビみたいな仕組みだと思います(たぶん)。ただこのライトは普通のバイカラーライトとしても使えるので、1つ持っておくと3灯目の普通のライトとして使ったり、色のついたライトで演出したりなど、便利に使えると思います。

1.鮮やかな色付きの光を自由に出せる

2.基本バイカラー(色温度調整可)の機能がついていて通常の撮影にも使える。

3.背景に色をつけたい時に微調整が効くので重宝する。

4.色付きの背景紙やカラーフィルターをたくさん揃えなくて済む。

鮮やかな色からトーンを上げたり落としたり自由な色が出せるのがメリット
普通のバイカラーライトのように電球色から青白い光まで出せる

こちらも価格は2万円台くらい、私は早めに出ていたSOKANIというメーカーのX60RGBというライトを使っていますが、バイカラーの定常光としても、カラーライトとしても、普通に使えています。

最近は、いろんなメーカーから同じようなライトが数種類出ているようなので好みのものを選べるようになりました。

下のリンクはカエルが買ったRGBライトの記事ですが、1本目に買うとなっています。この時は多機能という意味でそう書きました。あながち間違いとは言えませんが、ビジネスユースだと、メインのライトとしてはやや光量不足かもしれません。機材の説明は難しい…。

合計10万円くらいだけど、LEDで撮影ならこれくらいは揃えたい。

今回のLEDライトの説明は難しかったです。いろんな考え方がありますからね。正直なところ、ライトは明るいほど使い勝手がいいので、300ワット以上、例えば700ワットクラスのものが安ければ買っていたと思います。

とにかく明るいライトが1本あれば、ライトのセッティングが格段に楽になります。私はお金に余裕がある人間ではないので、つい安めのもので済ませようとしてしまい、似たようなライトを何本か買ってしまいました。

そういう買い方をすると守備範囲がかぶるので無駄が多くなります。くどいようですが明るいの1灯。これだけ守れば追加で揃えるLEDライトは、バイカラーならば、とりあえず何を買ってもなんとかなると思います。

高性能なLEDライトが充実してきてストロボとの差が縮まってきた感がありますね。でも、まだまだストロボを使うメリットはあるので、スチール撮影しかしないという方はストロボも選択肢に入ると思います。次は機会があればストロボについて書いてみたいと思います。

メインのブログより長文になってしまった…。

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