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馬、駄馬を名馬に

こんにちは。 

ことわざや 故事成語はアナロジーの宝庫です。


先人の知恵を学ばずして賢者にはなれませんよね。
「愚者は経験に学び 賢者は歴史に学ぶ」
これはドイツの哲学者 オットーフォンビスマルクが残した言葉と言われていますが自分の経験からしか学べないものもありますが、先人の知恵はとても有意義ですね。
 

馬の見分けの名人伯楽

先人の一人伯楽という人物をご存知でしょうか?

紀元前7世紀頃の人物とされていますが、
馬の目利きの天才だったと言われています。

伯楽はを見分けるのが得意でしたが、当然駄馬を見分けるのも得意でした。

教えの一つに駄馬を見極めるというのがあります。 

才能がある物を探すよりも才能がないものを排除するという 取り方もできますが、

との欠点を見極めて成長させるという 取り方もできると思います。

 

ある駄馬の話

ある所に大飯喰らいの馬がいました。

その馬は他の馬よりも 飯を食うのに、仕事があまりできなかったそうです。

主はこれを処分しようと考えた時に伯楽はこの馬が望むだけ食べさせなさいと教えたそうです。

主が馬にたらふく食べさせてみたところ、他の馬の何倍も仕事をするほど力を出したそうです。

本当の力を発揮するためには飯が足りなかったというわけですね。

これを人間に置き換えてみると、短所は実は補ってしまえば 長所に化けるとも取れます。

短所を長所に帰るのは とても有意義なことですね。


ある自閉症の男の子

学生時代に私がボランティアをしていた時に、保護者が相談員に相談している間に子供たちの面倒を見るという ものがありました。
 

その施設には トランポリンがあって、一人の男の子がずっと トランポリンで遊んでいました。 

他の子供がトランポリンに登ろうとするとこれを邪魔して トランポリンに乗らないようにするのです。


当時 自閉症に関する知識はほとんどなかったため、
障害があるから仕方がないのかな?
自分がやりたいようにしかできないのかな?


などと考えていました。

しばらく見ていると トランポリンの飛び方に慣れてきたようでした。

すると他の子供たちがトランポリンに登ろうとするのを邪魔しなくなったのです。

そして一緒に飛んであげたりしていました。
 

これを見て 初めに男の子が他の子供達をトランポリンから生み出すことを邪魔していたら、こんな結果にはならなかったな と思いました。

男の子が納得したから他の子たちと楽しく遊べたわけです。

いつまでも納得できなかったらという見方もありますが。

今私には 小学1年生の娘がいますが、そこは ある意味 子育てと一緒だな と今になって思います。


まとめ

駄馬を駄馬とするのは何なのか?
どんな人にも長所があり 短所があります。

長所を自ら伸ばすも よし 短所を長所に変えていくもよし。

人生は自分の捉え方次第。


自分で前に進めないのであれば 周りの人に頼るもよし。

その決定をしたのも自分だと思うのです。


前に進めない。
道がわからない。
もっと前に進みたい。
という人の新たな道を見せる生き方ができれば私の人生も もっともっと豊かに行くのだと思いました。

人の道が開けるのを見るのは とても感動的です。


お付き合いいただきありがとうございました。

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