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鎌倉新書のCSRーつなぐいのち基金との協働ー

こんにちは。広報のシライです。
寒暖差の大きい日々が続いておりますが変わらずお過ごしでしょうか。
 
今回は、当社のCSR活動の一つであるつなぐいのち基金との協働についてご紹介をさせていただきます。

1)鎌倉新書と公益財団法人つなぐいのち基金の協働

 つなぐいのち基金は、当社会長の清水の発案により2012年に設立した公益法人です。設立のきっかけは、2011年の東日本大震災の惨事を目の当たりにしたことでした。当時、清水は未曾有の大災害をきっかけに起こった社会の変化を注意深く観察していました。寄付やボランティア活動を通して災害に遭われた方に手を差し伸べようとする多くの人たちの暖かい心に感動を覚えるいっぽうで、困難に直面している人たちは日常的に存在しているのに、どうしてそこには意識が行かないのだろうということに気づきました。

 これを期に、翌年の2012年に仲間たちと共に「つなぐいのち基金」を設立しました。また、その翌年の2013年には内閣府からつなぐいのち基金の高い公益性が認められ、寄付金に対する税の控除も受けられる公益財団法人の資格を有するようになりました。

 つなぐいのち基金は、「高齢世代の想いを子ども世代に繋いでいく」というアイディアの下で「子どもたちの健全な育成と自立」を目的とした公益活動を続けています。特に、社会的に孤立しやすい高齢世代と子ども世代を繋ぎ合わせることにより、世代間で想いと資源が循環する、相互扶助の仕組みに発展していくように努めています。

 鎌倉新書は、高齢世代が継続的に社会活動に参加できる環境への期待や、次世代に対する関心と投資に共感し、公益財団法人つなぐいのち基金のパブリックサポート企業として、法人寄付の実施や社員のボランティア参加などの運営支援をしています。


* 当社会長清水より
 
 わが国では急速に進む高齢化もあり、(あるいは選挙で当選しようと思えば誰に投票してもらうかを考えれば当然ですが)どうしても福祉の焦点が高齢者に集中しがちです。いっぽう、意外にも思えますが日本の貧困率は先進国が加盟するOECOの中でも上位に位置しており、その意味では決して豊かな国ではありません。当然ですが子供たちが家庭の貧困の犠牲者になる理由などどこにもありません。つなぐいのち基金は、そんな視点で日本の子供たちに向けた活動を行っている公益財団法人であります。

2)つなぐいのち基金について


名  称  公益財団法人つなぐいのち基金
英文表記  Tsunagu InochiFoundation
代表理事  鵜居 由記衣 (うい ゆきえ)
設立年月日  平成24年4月16日
公益認定日  平成25年12月20日 

 公益財団法人つなぐいのち基金は、寄付に対する税の控除が受けられる公益財団法人として、内閣府の指導の下で国内の児童に対する支援活動を行っています。具体的には、障害児や病児、不登校児童、家族関係や貧困によって社会的な孤立状態にある児童など、社会の関心と手助けが必要な児童を支援する非営利活動に対して、金銭助成および運営に関する伴走支援を行っています。
 

(例:つなぐいのち基金が支援している東京都世田谷区の居場所事業活動「ごちゃまぜラーニングセンター」)

 また、高齢者をはじめ、多世代と子どもたちの相互扶助の関係づくりを推進することで、次の世代に向けてより良い社会をつないでいくことを目指しています。同時にボランティア活動やイベント等への参加による高齢世代の生きがい創出をはじめとした、世代間相互支援も推進しています。このような有機的な社会の繋がりをつくることで、より良い社会を次の世代につないでいくことを目的としています。 

つなぐいのち基金が目指しているSDGs目標

 主として中高年から高齢世代からの寄付を財源に児童や若年層の自立を支援し、進んでは児童・若年層と高齢層の有機的な相互扶助を持って持続可能な日本社会の新たな形を創って行くことを目指しています。
 

3)つなぐいのち基金の支援先団体について

 つなぐいのち基金は、障害児や病児、不登校児童、家族関係や貧困によって社会的な孤立状態にある児童など、社会の関心と手助けが必要な児童を支援する非営利活動に対して、金銭助成および運営に関する伴走支援を行っています。

下記リンクにそれぞれ活動内容等を掲載しているので、ぜひご覧ください。 


 ▼公益財団法人つなぐいのち基金 HP


▼公益財団法人つなぐいのち基金 公式 FACEBOOK 


▼去年実施したクラウドファンディングページ

  

4)直近の活動内容


直近の活動内容について常務理事のJoe(ジョー)さんにご紹介いただきます。

ⅰ.2022年の助成支援


 2022年は、コロナ禍や物価高により、継続的な運営に困難を抱える児童支援団体への緊急財政支援を目的にクラウドファンディングおよび助成事業を実施させて頂きました。全国の児童支援団体を対象にした公募実施、厳正なる審査の下で9団体を採択し、総額340万6080円を助成することができました。
 
 2022年の助成採択先団体の特徴としては「子どもの居場所」事業の割合が多くなっていて、子どもを取り巻く環境がより緊急性を増してきているともいえる結果でした。この度は、寄付者の皆様のおかげで子どもたちの笑顔を増やすことができました。

ⅱ.2023年の新規プロジェクト

 社会的養護の施設(児童養護施設など)を巣立つ子どもたちの夢と新たな一歩を応援するために、新生活に欠かせない家電セットを贈るプロジェクトが始動しています。

(一般社団法人たすけあい代表理事&内閣府子ども家庭審議会委員の田中れいかさんと一緒に取り組んでいます)

 今年は例年通りの児童支援団体への助成事業と伴走支援に加えて、社会的養護の施設(児童養護施設など)を巣立つ子どもたちの夢と新たな一歩を応援するための企画を進めています。「社会的養護の施設」は、何らかの理由で実の親と過ごせなくなった子どもたちが暮らす場所ですが、その施設内や児童がそこに居られる時間内にすべての困難が解決できるわけではありません。そのために私たちは施設を巣立つ子どもたちに応援の気持ちを込めて、新生活に必要な生活家電のセットを贈ることにしました。自立を支援する活動に多くの皆さまの参画をお願いします。
 

▼詳細はこちら


5)まとめ

 鎌倉新書は、高齢者とその家族が自分らしく生き抜くためのお手伝いから、大切な人とのお別れに「思い出」と「感動」のある時間にできるように務めています。このようなお手伝いをしていると、最初には「高齢者」だけに向かっていた思考や目線が、徐々に高齢者の周りにいる家族に向かってきます。ビジネスの観点で「高齢者」を捉えると、そこには高齢者しか見えてこないようになりがちですが、人の人生として捉えると様々なドラマと登場人物が見えてきます。長い時間を共に過ごしてきた配偶者や子ども、孫もいれば友人もいます。高齢者本人の人生において、きっとかけがえのない大切な存在であろうと思います。 

 私たちは、高齢者の終活に関わるお手伝いをするビジネスを営む企業です。そして同時に人生のドラマに寄り添う企業として、つなぐいのち基金と共に高齢世代の想いと社会貢献への意欲を、孫世代に繋いでいきたいと考えています。そのような世代間の想いの循環は、高齢世代の社会参加を促進し、自己実現のチャンスを増やす効果をもたらすことで当社の目指す「人が自分らしく生き抜く」環境構築に貢献出来ると考えています。

 さらに、今の子ども世代に対する応援と支援は、将来の日本社会と高齢者を支えてもらう世代への社会的投資でもあると信じています。そのため、当社は今後とも公益財団法人つなぐいのち基金の支援を続けていこうと考えています。


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