店内放送で呼び出されて売り場にいってみると、水色で半袖の制服を着た警察官が２名立っていた。
その内の一人が手帳をチラッと見せて言った。

警察官１「○○警察署の●●です。実は・・・下半身を露出した男がこの付近を歩いていたという通報がありまして・・防犯カメラを見せて頂けませんか？」　

私「ええ！？」

警察官２「お店の外を見たのですが防犯カメラが何台か付いています。あれは稼働していますか？」

私「あ、はい、稼働しています。こちらへどうぞ」

今店長はお昼休憩でいない、私が対応しなければ。

一般の人に防犯カメラの映像を見せたりデータを渡したりしてはいけないが、警察の方には無条件で協力していい。
私は警察官二人を事務所へ案内した。

私「ここがお店の正面入り口で・・この建物が向かいにある電気屋です。」

警察官１「通報によると✖️✖️だから・・この辺が映っているところないですか？」

警察官２「時間は◯時ごろですね」

私は防犯カメラを操作しながら場所と時間を特定していった。すると・・・

警察官１「あ〜〜〜これですね」

そこには３０代くらいの男性が写っていた。
私はてっきり裸にトレンチコートを想像していたのだが、意外にも上下普通の服装だった。

しかしその男は片手で股間を押さえながら明らかに不自然な歩き方をしていた。

警察官２「確認取れました。◯時□分、✖️✖️の駐車場で・・ええ」

一人の警察官は電話をかけている。

警察官１「ご協力ありがとうございました！もしかしたらこの映像をまた取りに来るかもしれませんが、その時はまたよろしくお願いします。」

私「はい、わかりました。店長にも伝えておきます。」

私は警察官の二人を売り場まで送った。
そこへ店長が休憩から戻ってきた。

店長「どうした？」

私「あっ店長。実は・・・」

私は店長に事情を説明した。
防犯カメラのモニターは片手で股間を押さえた男の画像で停止されたままだ。

一通り話を聞いた店長は一言、

「夏だなぁ・・・」