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塾・家庭教師の選び方(現役家庭塾講師の私見)

★前置き★(本題は次の★へ)

 noteというものを知って、半月経った。
Facebookで、友達に見たくもないもの見せているかもしれない、という懸念から、長めの文章はこちらへ書くことにした。

 とりあえず、思いついたことを投稿すると決めただけ。
スキの押していただいた時に出るメッセージを、カスタマイズすることができることも、つい先日知った。

 で、今のところ、読んでいる方もおられるようで、ありがたいことだなと思う。スキは思っていたより少ないけどね。
そりゃ私の心の中を文字化しただけなので、仕方あるまい。
インターネットという、巨大な空間に、私の小さな記事を放り込む。
海の藻屑と同じである。

 たくさんの読者を抱える方もおられる。
ちょっと気付いたのは、そういう方は人様のためになることをテーマとしている。
私はそんなもの持ち合わせないな~と思いつつ。
そういや、長年家庭教師やら塾の講師をやってきて、気付いたことはある。利害関係や、保護者さんには色んな理由で言えなかったこと。
今日は珍しく、まじめに語ります。

★本題~塾か家庭教師か、自分で頑張るか★

 ここからもあくまで私見である。
長年色んな子たちを見てきた。
大学で高校社会の教員免許を取ったが、その時の免許のための勉強は、関係なく教えている。私はそもそも完全文系なのに、今や苦手だった高校数学まで教えている。

 人間は体格も性格も違う。学習能力も違う。
学校で同じ先生から習っても、成績は差があるのだ。
当たり前。
 その差を埋めようとして、塾なり、家庭教師なりに補ってもらう。
補習としておすすめは、家庭教師か個別指導塾である。
学校でできてないのに、同じ集団形態で習ってそんなにも変わらないと思う。
 ある程度自分で意識して授業を受けられる、上位のレベル、私立中学受験、大学受験のためなら、つねに偏差値などチェックできて集団塾(予備校)でも良いかもしれない。

 普通レベルの20人位の一斉指導塾で、教えたことがある。半数以上「聞いてな~い」って感じ。お金の無駄である。親も本人も「何もしてないよりマシ」と幻想に囚われて、成績もさほど変わらないと思われる。

 家庭教師の料金は高く感じる。しかし、予算の面で言えば、集団塾に週2回行くなら家庭教師週1回のほうがマシである。
多いのは、大手の派遣会社から来てもらうケース。
ただ、私も経験しているが、ものすごいマージンが発生する。
おそらく40~50%くらいは会社の取り分となる。CM作成に多額な費用がかかるから仕方ないし、トラブル時に間に入ってくれるなどメリットがあるが、実は、成績が上がる上がらないは本部はどうでもよい。最初の引き合わせの時の、保護者が居るとき居ないとき。担当者の裏表を目の当たりにする。
とにかくいかに長く続けてもらえるか(利益につながるか)」それに限るのだ。
ビジネスだから仕方がない。

 個別指導塾は、先生に依る。
どの個別指導塾か?ではない。どの先生か?なのだ。
子供あしらいもうまく、教えるのも上手。そんな先生はたくさんいる。
でもその先生がどの塾に応募するかはわからない。
おおよそ、通いやすいとか、自分のスケジュールと合いやすいとかそういうことで選ぶからだ。
 個別指導塾を経営している友人がいる。アルバイトさんの急な欠勤時、私もたまにヘルプで入る。
塾を立ち上げた当時から知っているが、成績が上がっていく子を見て、教える喜びを感じ、今はバイトも増やし、塾も大きくなってきている。
ただ、彼も塾の経営を考えると、生徒最優先とはならず、
個別の案件、例えば、
※曜日の希望
※先生の年齢性別希望
※早め(遅め)の時間希望
・・・に応じたいが、ベストな先生とのマッチングはなかなか厳しい。
というわけで、本当はA先生が合うけど、B先生に・・・ということにもなる。

そして、これから家庭教師、塾なりを選ぶときに、頭の片隅にぜひ置いておいて欲しいのは、

先生の質は大学のネームバリューでは決まらない!

 かつて、5教室のある地域の個別指導塾で教えていた。
 有名国立大学の数学専攻で大学院の学生さん。落ち着いていて、ちょっとタイプだった。もちろんロマンスのロの字もなかった(笑)
 もう1人は、失礼だが、偏差値はそんなに高くない私立大学の学生さん。彼は小学校教員志望で、子供が大好きであった。
その2人と私を含めた3人で、火曜日を担当していた。

 大学院の先生は、小学4年の算数嫌いな4人組の女の子たちに、いつも、
「んじゃ、みんなー、カンタンだからやってみよー」とだけいうのである。
全員、脚がブラブラ、小首をかしげて、頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいたのを、何度も目撃した。
「あれー?カンタンだよー、見たとおりだよ」
そればっかりー

 頭が良すぎて、勉強できない子の気持ちなんてわからないわけ。そして彼は子供があまり好きではなかった。休憩時間に子供と話しているのを見たことがない。決して悪い人ではなかったが。

 一方、教員志望の先生は、いつも子供が群がっていて、駄菓子などをもらったりしていた。女の子からシールももらっていた。
 彼は、自分が勉強がとてもできたわけではなので、大学名も含めてちょっとコンプレックスだと言っていたが、子供たちのために頑張りたいと言っていた。
 勉強がわからない子には、いつも寄り添っていた。時間外手当などないが、子供が希望すれば残って教えたりもしていた。
授業も一緒にやってみようとか、話すトーンとか工夫をしていた。

 というわけで、お分かりのとおり、大学の名前だけで先生を決めてはいけない。
もちろん例外もある。
その先生と同じレベルの高校や大学を目指す場合。そういう人の指導は心強い。

 現在、私が自宅で家庭塾をすることにしたのには理由がある。

※派遣だと高額の授業料で、ご家庭の負担を考えると胸が痛む。
※「生徒のことなんか、ちーっとも考えてない(本部の)人たちと絡みたくないわ」
という気持ちからである。

 あと、
※嫌がる子供を教えたくない
というのもある。
 成績はどんなに悪くても良い。でもやる気のない子はこちらからお断りできる。イヤイヤな子と接することほど、こちらの気分が下がることはない。
最初の無料お試しで、本人にそのあたりを確認する。

 保護者さん目線で言うと、紹介派遣以外でのおすすめの家庭教師の見つけ方は、口コミである。
 自分の子供のことを、他人に話すのは嫌かもしれないが、うちに来ているのは皆、口コミである。近所の人、子供会の人、自分の子供より2、3年上の子供がいる親に、「どっかありませんかね~?」と思い切って聞いた人である。
 最寄りの中学校で土曜自習会というのがあり、以前ボランティアで指導に行っていた。そこで出会った先生たちの中に、私のように家で教えている人が何人かいた。教科を限定している人や、発達障害の子供に特化している人もいた。
 きっと周辺にいるはずである。

 うちの息子が理系の大学を受験する際、私は高校物理は教えられなかったので、その時自習会に、指導に来ていた理系大学院生をスカウトして、うちに来てもらっていた。教え方も上手(息子曰く)好青年で、本当に良かったと思う。

 あと、もうひとつあった。
塾も家庭教師も頼らない。
インターネットや参考書である。
一方通行ではあるが、良い授業はWeb上にたくさんある。
自己管理が必要であるが、これで乗り切る子もたくさんいる。

是非、お子さんに合う先生に巡り合えますように。



















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