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紅茶コーヒーetc嗜好品の話

紅茶やコーヒーなどは、ある程度こだわりを持って飲んでいる。

すごいこだわりではなく、ある程度のこだわりである。
頂き物や、よそでの集まり、ホテルの部屋についているとかを除き、ティーバックはあまり飲まない。
沸かしたての湯で、温めたポットにリーフティー、時間を計って淹れる。
インスタントコーヒーも飲まない。
朝からガリガリと手回しで豆を挽き、細口ポットで蒸らしながら入れる。
ウーロン茶も急須で淹れる。
夏は水出しである。

せっかくの飲み物は、一定基準(自分の中で)以上のものを飲みたいと思う。

なぜなら、嗜好品だから。

水分補給としては水か麦茶、スポーツドリンクで良い。
とはいえ麦茶も、ちゃんと麦を蒸らして作っている。

100g3000円以上の紅茶葉とか、100g1000円以上のコーヒーとかを普段飲むわけではない。

そこまでお金かけられないというのもあるが、高価であればおいしい、お気に入りというわけではないのだ。

以前、お菓子教室をしていた時に、チョコレート講座をした。
その時に、何種類かのスイートチョコレートを食べ比べて、好みの順に並べるということをした。カカオの含有率だけは知らせておく。

興味深いことに、

高級なものは人気ではない


ということであった。

値段が高い理由は、

〇限定農園
〇生産量の少ないもの

〇流通の都合

・・・などがある。

需要と供給のバランスで高くなっていたりする。
なので、食べたことのない、飲んだことのない、慣れない味、ということになる。

”味覚は記憶の積み重ね”

(自分の中での)おいしい、おいしくないは、過去の自分の食べたものと比較しているということだ。

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こういう話を書いていて思う、ちょっと切ない話。

百貨店の紅茶フェアなるものに何回か行った。
おしゃれなパッケージや、高級感漂う店づくりで高く売っている。

コーヒー、紅茶、カカオなどの嗜好品は、主に発展途上国が産地である。
元々自分たちの食料などを作っていた土地を、占領国のための嗜好品を作る土地に変えられたという経緯がある。

モノカルチャー経済からの脱却はなかなか難しい。
現地でカカオ豆を干すだけの重労働を毎日している子供は、その後、それがどうなるのかを実は知らなかったりする。
一粒300円も400円もするチョコレートで、大きな利益を得ているのは生産国ではない。

そういうことを考えながら食べると、チョコ大好きな私も楽しい気分にはなれない。
考えたとて、地球の裏側にいる私の気持ちで現地を潤すこともない。

でも、過剰パッケージ、過剰マーケティングで値段を上げていると感じるものには、用心している。

子供たちの勉強の休憩時間、試験前の自習時間には、お茶とお菓子を出している。お菓子といってもアーモンドチョコ2粒とか、グミや、ラムネ数粒である。(コロナであまりしていないが)
チョコを出すときは、モノカルチャー経済、プランテーションの話をしている。
子供はあまり紅茶が好きではない。というより飲んだ経験がないことが多い。
でも中3生には一度はちゃんと紅茶を出す。インドやスリランカ、ケニアなどの場所を地図で確認してもらう。

うちに来ると、皆嫌いだった地理が得意になるのである。

また、いずれカップの話をしたいと思います。






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