グルーピングしたものに考察を添えて。

単純に尊敬できるキャラの凄さ／ぶっ飛んでる感
・信が中から敵のカベをなくしたところ
・まだ進軍させるん？
・死体でカベを作る作戦
・やなやつと思ってた千人将が、体張ってたところ
・迷わずに政を運ぶぞとなるシカ
・トーンタンタンのキョウカイのシーン
・テンの推薦状を書いたキョウカイの頭の良さ
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今回読んだ部分ではこれが一番多かった。正直自分は歴史モノが得意ではなくて避けてきた部分があるけど、この作品はキャラの魅力がめちゃくちゃうまいから面白く読め気がする。
観客や読者が「難しいよ、できないよそれ」と思うことを乗り越えられる人間に惹かれるのは当たり前か。ただ、大切なのは、凄さよりも、「できないでしょそんなこと！」と思わせる演出のほうかも。
周りのキャラが「あいつはすげえ！」と褒めたり（テンの推薦状を書いたキョウカイの頭の良さとか）、失敗をたくさんみせたり（戦場のシーンは失敗＝死で死んでくキャラいっぱいいた一方、主人公たちが生き残ることがめちゃくちゃすごい感出た的な）
読者は作品を読みながら、やっぱり自分の存在も忘れてないんじゃないかな。物語の中に、自分だったらみたいな視点て結構ある気がするんだけど、どうだろう。すごいと思うかどうかの基準は自分と比べてだと思うし。

物語への期待感
・１〜５巻の戦いがチュートリアルで、これから信の物語が始まるという感覚
・テンの軍師修行開始で新キャラでるかとおもったけど、師が呂不韋陣営だったとき
・王騎将軍に崖から落っことされて、やはり弱小から始まる信の話への期待感
・矢を２本良ければいいというわかりやすさ、からの馬を撃たれる、からの馬が頑張る
・知略vs本能という構図のわかりやすさ
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次に多かったのは、これ。
対決構図をわかりやすくするのは、どっちも応援してないスポーツの試合より応援するチームがある試合がいいし、なんならどっちも応援したい試合だったらより胸アツ！みたいなやつかな。主人公ほとんど入ってこないんだけど面白かった。
え、これからどうなるんだろう？みたいな思いが共通事項かな。ピンチから始まる感じ。できるのかそれ？みたいな。

キャラの今後の活躍への期待感
・きょうかいの気になる存在感
・壁がたのもしくなってて、それも主人公の影響を受けているところ（こいつの覚悟もよく分かる）
・「私の伍は今まで一人も死んでない」発言
・王騎将軍でた
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これも期待感。だけど、キャラについての期待感。なんか、この人大物になる（もしくは本当は大物だ）よね！みたいな。なんか物語を起こしてくれそうみたいな。
この作品では、物語はピンチからスタートしてどうすんだってなるけど、キャラは大物感あふれる人がたくさんいて、（けれど全員まだ大成してなかったり、味方か不明だから不安定）その２つの期待感がめちゃくちゃ強い気がする。それに応えたのが「単純に尊敬できるキャラの凄さ／ぶっ飛んでる感」みたいなことか？
期待感ってヒキになるし、引く力も強いんだなあ。

マイナスからプラスへ一気に状況が転じる
・騎馬隊きた！
・戦車を攻略するシーン
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ここから下は２こずつでたもの。
マイナスからプラスへ一気に、はわりとよくあるやつかな。カタルシスとどう分けようか迷った。

カタルシス／読者のモヤッとが晴れる／マイナスがゼロになる
・痛みとか感じなかった政が、感じるようになった瞬間
・ばかにしているのか？と悪ババアをきるキョウカイ
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これもマイナスからプラスへ一気に、と思ったんだけど、プラスではない。マイナスからゼロになるだけでは？と。分けた理由がそれ。読んだ感覚も、単純に一気にテンションが上がったり、やれるぞ！と気持ちが上向きになるというよりは、モヤッとが晴れて、スッキリという感じ。振り幅がでかい分、「マイナスからプラスに」のほうが印象は強いかな。

キャラの内面の覚悟を知ることによる感情移入
・相手の、顔に入れ墨将軍に感情移入してしまう、たぶん死ぬよなと思いつつ。
・シカの男たちがしんでまう
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死ぬ前にめっちゃ回想とか、この人達の過去の記憶とか耐えてきたこととか描くよね。めっちゃ。尊い犠牲という感じが強まる。同時に、生き残ったキャラがいかに困難なことを成し遂げてるかって部分も強まるし、覚悟を託された生き残りたちに、読者の思いも強まる。

激しい緊張感の中の緩み
・王騎将軍の「これには呉慶さんもびっくりです！」発言
・王騎将軍とのお風呂
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正直これ、分類よくわからなかった。自分がくすっとしたりニヤついて読んでたのは覚えているけど、なんでだ？
結局、王騎将軍だからでは？という結論に至った…。激しい緊張感を保ちつつ、でもなんかわけわからんことしている不思議さの笑いだったと思う。ようはギャップですけど。王騎将軍自体が、緊張感とゆるさを持ち合わせてるキャラだからか？