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BLUE GIANTみてきた①

本当なら見てきたその日に書きたかった。もっといえば万全の体調で見るべきだった。
そんな体調不良も多少和らぐぐらい、眩くて良い映画だった。

原作未読勢のざっくりした感想

・テンポは早めに感じる

これは悪い意味ではない。そもそも筆者は原作未読勢なわけだし、漫画とは違って映画は時間に限りがあるもの。
ところどころ挟まれるインタビューには「?」とはなった。インタビューの内容に対してではなく、はさめられるタイミング的な話。どこかでまとめて流すでもいいのではとは感じた。

それでも全体的な展開の速さに対して違和感はなかった。雪祈にアクシデントが起こる前のメンバーとの会話シーンで、急に雲行きが怪しくなったと感じて焦った。焦ったし、その空気をちゃんと感知できる自分に感謝した。
もしかしたらこの部分は未読勢の人が見ると「なんだその展開」ってなるかもしれない。

他の未読勢だと思われる観客が、あのアクシデントの瞬間、
「  え。 」
ポトって落ちたような良いリアクションが聞こえて少し感動すらした。本当に置いてきぼりにされた人の反応だった。わかる。物語にのめり込んでる証拠でもある。
このシーンは原作でもあると知った。本当に、普段何事もなく無事に暮らせているのはただの運なんだと思う。


・音はスクリーンを突き破ってくるし、視覚表現によってスクリーンからはみ出してくる

X・Y・Z軸、全部使って魅せてくる、そんな感じ。冒頭の河原での練習シーンでは音が小→→→大と主人公にフォーカスされてくシーンで既に期待値が高められる。
主人公の性格らしく大きく真っ直ぐ頭から突っ込んでくるサックスの音は、ジャズを知らない人でも鳥肌が立つんじゃないかな。上映前に「拍手おk」のお知らせが表示されてた通り、「映画じゃなくてライブ」なのは納得できる。

音が広がっていく様をいろんな色、画法で表現されているところは、これぞ「芸術」だなと思った。
サックスが動くたびに照り返される金だったり、スポットライトの白い光の中には無数の色がある描写がされていて、すごくカラフルな夢を見ている感覚になる。
音という目に見えないものを具現化するのは難しいはず。その上、見る人に感動を与えられるものでないといけないなら尚更。
後半で「BLUE GIANT」のタイトル回収の描写もある。漫画はフルカラーではないから、こういう部分は映像でしかできないデカいメリットだわ。


・アニメーションの技術

基本的にはイラスト(2次元)で動くけど、演奏しているシーンでは、度々3次元で全身像が出てきた。ここが微妙に思う人もいるのかも。
たしかに背景は変わらないまま、キャラだけ急に立体的になってぬるぬる動くから若干の違和感はあった。
けどそれは、2次元では表現しきれない動きというか、幅広い表現をしたい/本当のライブのようにキャラを動かしたいという製作陣側の意図もあるのかなと思う。
3Dではないけど、クライマックスの玉田・雪祈のソロはすごくぬるぬる動く。


ここまでありがとうございました。

②はキャラクターに焦点を当ててのんびり書いていこうかな。

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